表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜色  作者: 結花実
1/1

01生徒会

私,有空 美春

ただ今中学1年生。

11月のある日の昼休み,担任の先生に呼び出された。


「有空サン,ちょっと」


そういって連れてこられたのは人気のない階段。


最初は,何を怒られるのかとドキドキしたけど,

先生の少しハズんだ声からはどうやらそうではないらしい。


「有空サンさ,生徒会やってみない?」


………え?


想像もしてなかった言葉。


「有空サンすごい向いてるとおもうんだけど-」


…私は,いつもハキハキしていて,成績もいい方だったし,先生には結構好かれている方だ。


今までもリ-ダ-関係の頼みごとはよくされたけど,生徒会は予想外だった。


『え-。そんなセンセ-。ウチより向いてる子いるでしょ-。』


と,とりあえず軽い感じで断ってみたが


「絶対有空サンにやってほしいのよ-」


どうやら簡単にひき下がってはくれないみたいだ。


『じゃあ…考えておきます。募集はまだ先ですよね。』


すると


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン


チャイムだ。

よかった。

助かった。


『それじゃあ』


そそくさと会話を切り上げて,私は教室へ向かった。




その時,私は生徒会なんて,絶対やりたくなかった。

そのかっこいい響きには多少の憧れはあったが,生徒会本部役員になるには,そう,

選挙をしなくてはならないのだ。

気が小さい私は,選挙に落選したことを考えるだけで寒気がした。




絶対落ちる。

生徒会なんて絶対やらない。




心にそう堅くきめた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ