3、まさかの再会
見て下さってる方が居るのか不安になって来ました←
でも、めげずに書き続けますよ?w
どうぞ。
すると、踏み出した場所に地面らしきものは無かった。
――落ちる!
そう思って目をつぶっても何も変化はない。もちろん、落ちた感じも、何処も痛くない。
不思議に思って顔を上げると、小学校に着いていた。
みんなスーツを着ておめかししている。
卒業式だ。
私の服装も見ればあの時のものを着ている。
周りは数人の塊がちらほらあって、泣いてる人も居る。保護者もぞろぞろとたくさんいる。
状況から察するにきっと今は卒業式が終わった後なのだろう。
…ってことは、今は彼への告白ラッシュなのでは??
ふと思ってキョロキョロして彼を探すと、案の定他のクラスの女の子と話をしていた。
彼は一言、二言その女の子に言うとすぐに立ち去ってしまう。
残された女の子は手を顔に当てて泣いている。
断ったんだろうな…。
私は今までずっと心の中で引っ掛かっていたことを思い出す。
あの時言えなかったこと今言ってしまおうか。
これが夢でもいい。
一瞬の幻でもいい。
もう、後悔したくない。
「ねぇ!」
私は大きな声を出して彼を呼びとめた。
早く言わないと、また後悔してしまう。
もう視界から消えてしまいそうなくらい遠くにいた彼はビクっと驚いて立ち止まった。
私を見て不思議そうにこっちに近づいてくる。
目の前まで来た。
彼が何も言わないうちに…。
「私っあなたの事が好…」
ここまで言ったときに今までじっと見てるだけだった彼が、
「ごめん。 もう行かなくちゃ。」
それだけ言って、踵を返してまた向こうに行ってしまう。
私は今、泣きそうな顔をしているだろう。涙を我慢してる顔は周りから見たら酷く醜くて滑稽だろう。
「えっ…。」
急に振り返ってこっちを向いた彼にそんな顔を見られた。
何で振り向くの…どうせ、私の気持ちなんか聞くに値しないもの何でしょ?
そんなことを考える私の気持ちなんか気にすることなく、
「大丈夫。 すぐ会えるから。」
彼は唯一私の事をほめてくれた時のような素敵な笑顔で言った。
そのまま彼は、また私から遠ざかっていく。
「やだ…。やだやだやだ…。」
私は小さく呟く。
小さくなっていく彼の背中を見ながら。
また……言えなかった。
一粒の涙が頬を伝う。
それに続いてポロポロとたくさんの涙が流れていく。
すると、急にまた落ちるような感覚…
なんかもう書きなおしてる量が原文を上回って来ました(`・ω・´)
昔の作品って恐ろしい・・・
次回、まさかの夢オチ?




