ギャング団ヤルガンスとの遭遇 1
そこへ足を踏み入れた彼らは、男の姿を目にした。
「おい、お前ら、見ろよ! ここに男がいたぞ!」
「ハハハッ! まだ生きてやがったのか? 嘘だろ?」
「おい、おっさん! こんなところで何してるんだ? ハハハッ!」
「おい、ダニエル、見てみろよ!」
そう言うなり、男の腹部に強烈な一撃を叩き込んだ。
「おい、バカ野郎! さっさとそいつを殺せ。さもなきゃ俺たちに寄越せ。こっちは忙しいんだよ!」
「チッ……分かったよ。もういい。」
だが、その光景を目にした娘が、地下室から飛び出し、父親のもとへ駆け寄った。
「パパ! やめて!!」
「お嬢ちゃん……来るんじゃない……!」
父親は娘をかばうように叫んだ。
「この化け物ども……娘に指一本でも触れてみろ……ただじゃおかないぞ……!」
「おいおい、みんな見ろよ……女の子がいるぞ!」
「なんだ、このガキは?」
「どうでもいい。二人とも連れていけ!」
「お願い! やめて!!」
「嫌よ、あなた! お願い、娘を離して!!」
男たちは妻と娘を捕らえると、二人に鎖を巻きつけ、檻付きのトラックへと乱暴に放り込んだ。
その頃、騒ぎを見ていた痩せた男、グレイスが慌てて駆け寄ってきた。
「おい、お前ら! 大変だ! あの娘が……どうやら逃げちまったらしい!」
その報告を聞き、ボスが姿を現した。
彼の名はエルガンス・トーマス。 この一帯を支配するギャング団の頭目だった。
トーマスは怒りに顔を歪めると、グレイスの胸ぐらをつかみ、その身体をトラックのボンネットに叩きつけた。
「この役立たずどもが!!」
「自分たちが何をしでかしたのか分かっているのか!?」
「俺たちがどんな目に遭うか、分かってるんだろうな!?」
「奴らはあの娘を血眼になって捜しているんだぞ! 企業も、議会も、あらゆる連中がな!!」
「もし娘を逃がしたと知られたら、俺たちは全員殺される! それどころか、荒野の化け物どもの餌にされるんだぞ!!」
「いいか! 何が何でもあの娘を見つけ出せ!!」
「それから、この二人はトラックに放り込んでおけ!」
「了解です、ボス!!」




