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チエ6

こんばんは。

エモーショナルセイバーズも長々と書き続けて半年を超えてしまいました。


これだけ書くことが出来たのも読者の皆様のお陰でございます。


そろそろ、終わってしまいそうな本作品ですが最後まで是非宜しくお願い致します。


それでは良いお年を〜〜〜〜。

生命資源とは簡単に言えば生きた動物だ。それを私達に都合がいいように作り替えただけに過ぎない。


生きている以上、死ぬのは当然だ。しかし、アニマッルが近くにいれば村の人々のように死ぬことはない。

動物の性能次第では、死んで生き返るという工程すらカットできる。


つまるところ、永遠に残る私達が欲しいもの。それが生命資源の特徴だ。


それも、アニマッルあってのことだが。


アニマッルの影響は距離が遠ければ遠い程、弱くなる。だから、村の外の人間は普通に死ぬわけだ。


ということは、宇宙に飛ばす生命資源は息も出来ずに死ぬことになる。それでは意味がない。


そこで、私達はパスを作ることにした。距離に関係なく、生命資源にアニマッルの影響を強く与えるために。


仕組みは1つの端末が対象に触れている間、対象の能力をコピーし他の端末と共有するというもの。

触れていれば条件は達成される。この条件を達成した上で違和感がない形を追求した結果、洋服に決定した。


そして、今、その洋服は私の父親によって燃やされたという。

パスが断たれた。宇宙の生命資源が崩壊を開始するのも時間の問題だ。


「…………インフラがやられた…。クソッ!」


これまでやってきたことを壊されたことに血が昇って、走って父親の家……私の家を目指す。


父親、母親といっても形だけだ。教育をするだけの存在。所詮、生命を生むのはアニマッルなのだから。



だから、私とは何も関係がない赤の他人なのだ。だが、忌まわしいことに私の父親を名乗るゴミはこの村の長だ。

そして、この村は外の世界の言葉を借りると宗教色が強い。村長は教皇レベルの人間なのだろう。


妖精達を神と崇め、自分達がその信徒だと信じ込んでいる。

神には決められたものしか与えてはならない。そんなくだらないルールが世界のインフラである洋服(パス)を破壊するに至った。



これだから、宗教はゴミなんだ。私は心の底からそう思った。何の価値も無い、何の生産性も無い、存在する理由が無い。


家のドアを勢いよく、ぶち開ける。


家には当然、村の大人達が集まっており、そいつらの視線を私は一気に集める。


「チエか…。話したいことがあるのだ。こちらに来なさい。」


いちいち、気を苛立たせる。

私は無言でゴミの襟首を掴み、右頬にストレートを決めた。


倒れ込んだゴミに追い打ちをかける。

不愉快な男の顔面に何度も何度もも拳を振るう。


「何をやっているのです!」


バチンと私の頬がぶたれた。

私は反射的に殴り返した。


相手は母親だ。どうやら、お腹が大きくなっており、子供を身籠っているようだ。


「チッ」

無意識に舌打ちをする。


私は流石に周りの大人達に取り押さえられ、身動きが取れなくなった。


「殺すのだ。チエはきっと欠陥がある。」

「そうよ!殺すべきです。一度治してもらいましょう!」


周りは肯定する。ふざけるな。ふざけんじゃない。おかしいのはこいつらだ。欠陥があるのはこいつらだ。私が正常で死ぬべきは村の人間達なのだ。


「その身を以て償わせる!あんたらがやったことの代償を全部償わせてやる!」 


私の決心はこの時に決まった。この村を全てが片付いた後に終わらせる。


邪魔だ。頭のおかしな連中は1人残らず邪魔で仕方がない。そんな連中が平和な生活を営んでいることが忌々しい。


そうして、私は板に磔にされ、長い槍で心臓を貫かれ死んだ。



 ♥  ♥  ♥  ♥  ♥  ♥  ♥



真っ白な髪……。私が目覚めた時に最初に目に入ったものがそれだ。元々は黒だったが、どうやら、私の精神構造は白に近いらしい。


「どうでもいい。」


…もう夜になったようだ。

いい機会だ。目にものを見せてやろう。


「ヘビ力を貸して。」


「構わないけど、それより、彼等に連絡を入れなくていいのかい?」


それもそうだ。研究者達に現状が大きく変わったことを伝えなくては。だが、それよりも先に……。


「やはり、感情を大脳にコントロールさせるのは間違っていると思えるね。いいだろう。手を貸そう。」


小言を言いつつも私に協力してくれるようだ。


早速、本日2度目、ゴミ達の家に向かった。気分が高揚している。


「ヘビ。お願い。」


ヘビは溜息をついた後に家の中に侵入し、意識を失ったゴミと母親――こいつもゴミ――をぐるぐる巻きにして連れてきた。


「いくよ。」


私とヘビは村を出た。



次に目指したのは研究機関と提携している病院だ。


既にそちらに連絡は入れた。到着次第、手術を開始することができるだろう。


瞬間移動を実行し、院内に入る。


「チエよ。言った通りにお願いね。」


「チエさん……?いや、しかし、髪が…。まずは本人かどうか…」


受付が見慣れない私の姿に戸惑う。

早速弊害だ。全く、面倒臭い。  


「これでいい?てか、隣に連れてるこれを見れば分かると思うけど。」


携帯で連絡した内容を示し、なんとか受付に通して貰う。それでも不審感は拭えていないようだが。



速やかに、医師たちの手によってゴミから子供の摘出、まぁ、要するに出産だ。それが開始される。


ゴミは纏めて仕留めるつもりだが、子供には何の罪もない。この子は村に送り返しておこう。


出産が終わるまでに各方面への連絡を済ませる。


落胆、驚愕、絶望、様々な声が届いた。それもこれも全部、ゴミ達の所為だ。

ゴミ達の所為だが、後始末をするのは私達だ。全く以て胸糞の悪いことだ。


暫くすると担当医が出産病室から出産が無事に完了したことを伝えに来た。


「ありがとう。母親と父親の処理はこっちでやるから、赤ちゃんの方をお願いできる?」


担当医は驚いて

「いや、しかし…」

そう私に反論しようとした所に私はすぐに口を挟む。


「大丈夫。この人達、こっち側の人間じゃないから。」


私は病室に入り、無理矢理ゴミを奪い取って、また父親のゴミと一緒にぐるぐる巻きにする。


いきなり非人道的な行いをされ、周りは絶句している。

私にとってはただ制裁を加えているだけであり、人として当然の行いをしているのだが。


研究室に瞬間移動し、人体実験装置………もっとはっきり言ってしまえば人間ミキサー機に2人を纏めて突っ込む。

蓋から飛び出たゴミの足を無理矢理、蓋で押し込む。バキッという音と共に蓋は閉まった。


私の息は荒くなってゆく。興奮が止まらない。


「ヘビ。意識を戻してあげて。」


一瞬の静寂。

足を折られたゴミの悲鳴がすぐさま響き渡る。


良い。実に良い。私の中の何かが非常に満たされる。


「じゃあねぇ〜〜。」


グイーーンという音が鳴り、ミキサーが稼働する。

顔、首、胸、腹、腕、手首、掌、腰、太腿、脹ら脛、足首、踵、その他諸々の身体の部位が一瞬にして千切れ、捻られ、変形する。

目玉が私の眼前に当たって来たかと思えば次の瞬間には爆散して赤い血を撒き散らす。


ミキサー内部が赤く、紅く、真っ赤く染まって行く。


「あぁ…。あぁッ…。いい…。」


ドーパミンが止まらない。

悦楽が、快感が、私の脳を刺激する。


この光景を、私は無意識のうちから望んでいたのだッ!

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