イカリ 〜哀愁〜1
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イカリの母親、ホシナシ モモは早くに両親を亡くし、施設で育った。
モモは14歳の冬、最悪な出来事を体験する。
その日はクリスマスで、施設の周りの商店街も飾り付けられていて、ジングルベルのインストが聞こえる。
シャン、シャンとなる鈴の音。
空を駆けるトナカイと、ソリに乗りプレゼントを配っているサンタクロースの電子アート。
この電子アートはリアルに動き、さながら本物のサンタクロースが来たかのような雰囲気を味わえる。
しんしんと降るのは冷たくない人工の雪。冷たくないため、施設にいる子供達は素手で大きな雪だるまやかまくらを作ることができる。さらには溶ける時間も設定されており、その時間が来るまでは何をしようが溶けない。
そして、なんといっても巨大な踊るクリスマスツリーが乱立しているのは外せない。
夜になるまでは普通に装飾されたツリーが立っているだけなのだが、夜になると様々なクリスマス関連の曲がかかると共にクリスマスツリーが色々な光を放ちながら左右に揺れて踊る。流石に人工物なのだが、光景は圧巻だ。
私はそんな街中を歩き、日頃からお世話になっている施設の先生達へのプレゼントを探していた。
私達の施設は17:00〜21:00まで外出が許可されており、今は20:00を過ぎたあたりだ。
「あと1つね。」
プレゼントを渡す先生は沢山。ざっと10人くらいはいると思う。
ほとんどの先生は衣料品で済ませているが、残り1人の先生は衣料品と言うよりは食料品の方がいいと思う。
というのも実はその先生は食いしん坊なのだ。
というわけで開いていたケーキ屋さんに立ち寄る。
注文は携帯端末でさくっと終わる。
後はケーキができるのを待つだけだ。
「……それにしても、鞄が重い…。」
それだけの量買ったんだ。仕方ない。
帰りが億劫だなぁ…。
施設までは遠い距離とまでは行かないけれど、まぁ、うん。
ケーキが出来上がった。
ケーキの種類はロールケーキ。
無難なやつが一番だね。
「よし。帰ろ。」
時間は20:20
21:00までには着くだろう。
グサ、グサと雪の地面を踏みしめる。
ケーキ屋さんに入る前よりかは装飾が無くなってきた。
「クリスマスも終わっちゃうかぁ。」
電飾が消えていく中を私は通った。
「一生、記憶に残るクリスマスにしねぇか?」
「え?」
男性の声が聞こえて、振り返るも明かりが消えて暗いのでよく見えない。
「聖夜に処女が1人たぁ、珍しいもんじゃねぇか。普通は恥ずかしくて外に出れたもんじゃねぇだろうよ。」
言っている意味がよく分からないけど、雪を踏む足音が聞こえる以上、私に近づいてきてる。
―――逃げないと。
「知ってっか?クリスマスってよ、宗教とかいう訳の分かんねぇもんが起源らしいぜ。」
私の足音より、多く足音が聞こえる。
…速いッ!?
そうだ、そんな時は大声を…
「おぉ、こりゃあ随分と若ェプレゼントだなぁ!」
大きな掌が私の顔を覆って、押し倒す。
幸い地面が人工雪であったため痛みは緩和されて済んだ。
ただ、大きな掌に私の口を押さえられており、声を上げることができない。
「よぉし、じゃあ、いつもみたいにいただこうかぁ。」
そう言って、手を私の口から離し、代わりに男の唇が私の口に近づいた。
その際に濃い青色の髪をが目に入った。
え?いや、ちょっと待って!?
これってキスじゃん!嫌だよ!ってか怖い!
私は全力で男性の体を押すが全く微動だにしない。
それどころか舌を私の口の中に入れてきた。
最悪!最悪!最悪!
嫌だ!気持ち悪い!頭おかしい!
男性の舌は私の舌を絡ませるに飽き足らず、口腔内、歯の裏、歯の隙間までも満遍なく舐め回す。
満足すると、口を離し、引いてる糸を裁って大きな手が再び私の口を押さえつける。
「んーーーッ!んーッ!」
殺されることを覚悟した私は必死に声をあげ、体を捻り、青髪の男から抜け出そうとした。
「てめェ。夜、ケーキ食っただろ!俺は甘いもん嫌いなんだよ!」
青髪の男はまるで何事もないかのように私を股で固定して唾液を飲み込む。
「今日はよぉ、宗教によっちゃあ、イエスってやつの誕生日らしいんだぜぇ。」
邪悪な笑みを浮かべる。
「ならよぉ、今からてめェの中に生まれるガキンチョはぁ、イエス・キリストってことになるんじゃねぇかぁ!アーハッハッハッ!」
意味の分からないことを1人で言って1人で笑っている。
異常だ。こいつはとことん異常者だ。
「うっし、俺の我慢も限界みたいだ!早速、おっ始めるぜぇ!」
あぁ、死ぬ―――――――より、悪い結果になるとは思いもしなかった。




