七行詩 二篇(「赤白帽子を被った少女は~」ほか)
○
赤白帽子を被った少女は
籠に近づいて玉入れの玉に手を伸ばす
入っている色は赤、白、青、黄、緑
それから紫とショッキングピンク
先生の声に合わせてそれらを天高く放り投げると
大きな音で破裂して
みんなの顔に沢山の色がかかった
(オリジナル20200311、推敲20241229)
○
赤白帽子を取り出す
ずっと赤が被りたかったのだが
まだ早すぎるといつも言われて
白を被りすぎて髪の毛が青くなった
机の中でカチカチに固まったパンが
ここから出してくれ、と叫んでいる
青い髪を擦って青くなった手のひらを見ている
(オリジナル20200311、推敲20241111)