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ステーキが食べたい

この村の連中はクソだな。

金もねぇーし、才能のある子供もいねぇー。


しかし兄貴ここいらの子供を捕まえて、売っ払ったら、少しは金になるかもしれませんぜ?


オメェーは何もわかっちゃいねぇーな。

こんな所で生まれた子供もなんか売っても意味なんかねぇーよ。

それより聞いたか?

あの話…。


なんの事で?


神降臨祭が首都マーチハードで開かれる話に決まってんだろ。


あぁ噂のアレでやんすか。

すいません。わかりやせん。


教えてやんよぉー。

俺も伝説だと思っているんだがな。

一万年に一度この世界の首都に訪れる、神メルトトが天の光をこの世の誰かに与えるだとよぉー。

簡単に言うとだぁーな。

与えられた奴は神の力を得れるらしいぜ。


だからですかぁ。

兄貴がここ最近首都の話ばかりしてたのは?


まぁ俺たちには意味ねぇーことだがな。

なんたって俺たちは死神族だからなぁー。

また子供が死んでやがるぜ。

魂をポセットに入れて、ソウルギルドで換金する。

この永遠の人生飽き飽きするぜ。

そう思わねぇーかぁ。


全くですよ。

俺も次の人生があるなら神にでもなってみたいもんですぜぇ。


さっき言ってたぁ↘︎よぉー。

子供を捕まえて売る話だがよぉー。

俺たちは子どもに触ることはできねぇーってことは覚えておけよ。

子供から何故か触ることはできるらしいがなぁ。


そうなんすかい?


お前は死神になってまだ浅いからよぉー。

この世のルールを知らねぇーな。

基本は20年生きた生物じゃないと殺すことはできないんだぁーぜぇ。


見てくだせい。

兄貴。

俺初めて魂に触れましたぜ。


まぁ初めてにしては上々だぁーな。

それを冥界に行って換金するまでがぁー。

仕事だがなぁー。

行ってこいよ。

それまで俺はシーカスでも吸いながらこの村を彷徨いてるぜ。

換金した、金は使わねぇーで持って帰ってこいよ。


わかりやした。

行ってきやす。


おう、行ってこい。

さぁ俺は俺でぶらつくかぁー。

この屋台の肉はうめぇーな。

死神族の良いところは食べ物を好きなだけ気づかれず、食べられることだなぁ。

なんだぁ?

あのガキ。

いまこっちを見なかったかぁ?

ガキにしては、大したオーラだが。

俺を目視出来る生物なんて限られているはずだが。

なぜだ?

いや、違うあのガキ。

俺のステーキを見てやがる。

だが、なぜだ?

俺が持ったものは俺と同じで見えるはずがねぇ?!!

いいだろぉ。

少し試すかぁ。


死神は視認できる子供のいる所へ近づいた。


俺の死神の剣は相手の魂の情報を読み取ることができる。

少し寒気を感じると思うが、悪く思うなぁ。

ソウルリード。

か、かわしやがった。

あ、ありえねぇー!!!!

いや待てよ、このガキ死袋に入ったステーキしか見てねぇー!?!?

いや、それもおかしい。

普通ただの人が死神族の部隊長この俺ガナトスの一閃的攻

撃を……躱せるはずがねぇ。

目で追うことさえできねぇはずだぁ。

ただもんじゃねぇのは確かだな。

ステーキを渡して逃げるしかねぇな。


おじさんステーキちょうだい。


わっわかってるよ。

今そうしようと思ったんだ。

ほらよ。


凄く美味しいね。


決して剣で魂に触れようなんて思ってなんかいないぜぇー。

お、俺はもう用事があるからなぁ。

あー忙しい、忙しい。


少女は思った。

もっとステーキを食べたい。

つまり肉や美味しい食べ物を食べたいと思ったのである。

少女の答えはすぐに見つかった。


そうだ。

あの人について行けば何か食べれる。

あのね。私もついていく。


お嬢ちゃん名前は?


みゅうと申します。


そうかみゅうちゃんか。

いい名前だね。

みゅうちゃんあっち向いててほしいなぁー。


死神は瞬時に死神アイテムを使い、冥界へ帰った、とゆうか逃げた。


少女はさらに考えた。そうだ。ギルドに入ろう。私強いもん。


なぜギルドに入ろう思ったかというと、最近この村の周辺では妖怪や魔物や怪物達がかなり出ていると村の大人達が言っていたからである。

そして、報酬金でステーキを食べたい。

彼女は考え抜いたのである。

彼女は純粋で単純で良い子であった。






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