人生いろいろあるけど推し活は一生やめられないって話
「人生楽しかった?」
そう問われて「はい」と胸を張って答えられるほど幸せだけの生ぬるい人生は送っていない。
でも「いいえ」と答えるのも違う。
じゃあなんて答えるのかって?そうだね、そんな一言だけで私の人生は語れないんだよ。
せっかくなら、私の人生の長い、長い物語を聞いていってほしい。
大丈夫、後悔はさせないよ。私結構濃い人生送ってきたから君ビックリしちゃうかも。騙されたと思って。ね?
…ほらほら、そんな怪訝な顔しないで。
これから語るのはどこにでもいるような平凡な女の子だったはずの私の楽しさと悲しみの人生の物語。
まずは少し、私の話をさせて欲しい。
私、女。身長は少し見栄を張って160cm程度。
好きな色は黄色で好きな食べ物はカレーライス。
独身、彼氏無し、好きな人は画面の向こう。
ありふれたその辺にいるただのヲタク。
推しのために寝て起きて働く日々。
そんな毎日でも自分なりに楽しんでいたし、人生に不満なんてなかった。
でもある日突然私の人生は大きく変わった。
寝て起きて、目が覚めたら知らない世界だった。
トラックに轢かれて死んだら別の世界へ転生していた。
そんなんじゃない。
今思うと私を連れて行った神様にどうしてそのタイミングにしたんですか?と問いただしてやりたい。
金曜日の夜、同期と飲んで帰った私は仕事の汗を流すためお風呂に入っていた。
沢山お酒を飲んだ後にお風呂に入るのってあまりよくないらしいけど大丈夫!っていう謎の自信があった。
その日もいつものように服を脱ぎ、お風呂の戸を開け、椅子に座る。そしてシャワーをひねる。
シャワーのお湯が暖かくなったのを確認してから目にお湯が入らないように目を閉じる。
熱いお湯が気持ちいい。疲れた日はいつもより少し熱いくらいがちょうどいい。
そこでふとお風呂に自分以外の別の人の気配を感じた。怖い。怖すぎるんだが。
目を開けられず停止していた。
可愛い、可憐な女の子声がした。
その声に内心ビビり散らかしながら目を開ける。
そこは知らないお風呂、知らない美女。
見つめあう私と美女。
2人ともなぜ叫ばないのか。この状況叫ばれてもおかしくない。主に美女に。
もしかして私今美女のお風呂タイムに勝手に入ってきた不審者?
私にとって知らないお風呂ということはきっと彼女にとっては勝手たる自分のお風呂だ。いや、もしかしたら二人とも知らない場所という可能性もまだある!
しばらく見つめあっていると彼女は何を考えているのか、なるほど。とつぶやいた。
何?一人で納得しないで?
彼女は自分が転生者であること、そして私も転生者なのではないか?という話をしてきた。
正直本当に転生したのかはまだよくわからないけど何となくそんな気がする。これはオタクの勘。
頷くと、とりあえずいったんお風呂から出て話そうと提案してきた。
こんな不審者にも優しくしてくれるなんて彼女は女神か?女神なのか?
今はとりあえずついていくしかない…。
流れっぱなしだったシャワーを止め、女神の後へ続いてお風呂から出る。
にしてもずいぶん豪華な部屋だなぁ…
服を着ながら周りを見渡す。
私が住んでいたボロアパートとは雲泥の差だ。
服を着て女神の後に続きお風呂場から出る。
お風呂場の先は生活感がある普通の部屋だった。普通と言っても私の部屋よりはるかに広く家具もいいものなのだが。
歩きながら目線をウロウロさせると二つセットの物が目につく。
はは~ん…さては女神様は彼氏と同棲中だな。間違いない!私の名推理がそう言っている!
女神さまの美しい身体を見てしまったこと彼氏に土下座で謝るべきかな…どうしよう怖い人だったら…
男性の声が聞こえて顔を上げると
そこには推しがいた。
思わず叫んだ、そして倒れた…
ビックリする推しと、微笑む女神の顔が最後に見えて暗転。
どういうこっちゃ。
あれから目が覚めた私に改めて女神はこの世界の事色々教えてくれた。
まず、女神は推しのマネージャーをしているらしい。
そして私の推しであり、女神の彼氏でもある彼。私の世界ではアイドルを育成するソーシャルゲームの登場人物の1人。周りに興味無さそうで、ボーっとしてるんだけど実はとても優しい男の子。語れることはたくさんあるんだけど語るとこの話が終わらなくなってしまうので今回は割愛。とりあえず素敵な人って覚えておいて。先日サービスが終了してしまって一週間寝込んだ。会社にはインフルエンザと言って休んだ。
そしてここはもう原作が終わった後の世界だと教えてくれた。
女神は私と違って元の世界では死んでしまって転生したらしい。
よくあるトラ転だよって笑っていた。しかも転生する前に神様に出会ってどこの世界へ行くか選べたらしい。え?私の神様どこ…
それから二週間。
私は推しの恋人である女神を妬む…なんていうこともなく、案外平和に過ごしていた。
よく考えたら私同担拒否じゃないし、気持ちとしては息子の幸せを願うママだし…推しには幸せになってもらうのが一番。
推しと推しの恋人。つまり二人とも私の推し。謎の方程式を脳内で組み立てながら平和的解決ができた。
元の世界での私はどうなったのかとか家族や友達の事、そして残してきたグッズや課金してきたゲームのデータ、読んでいた漫画の続き…気になることはたくさんあるけどいつまでも落ち込んでいたって何も始まらない。
女神はこの世界に慣れない私に親身になって色々お世話を焼いてくれた。
彼は相変わらず少し素っ気ない感じだったけど、家に居座っている急に来た女を追い出さなかっただけでだいぶ優しい。
自分が出演しているライブチケットをくれて「オレの事、推してくれてありがとう」って言われたときは泣いた。
大泣きしていたら推しがオロオロしてた。推しが可愛すぎる。
それから私のこの世界でのやる事が決まった。
推しのために働く。
私の推しはこの恋人達。私のこの世界での生涯をかけてこの二人に貢ぐ。任せてくれ。私が二人を幸せにする。
それからは忙しい毎日だった。
女神に色々手伝ってもらいながらこの世界で就職した。そしていつまでも二人の家でお世話になっているわけにもいかないのでこの世界に来てから三週間が経った頃、私は二人の家を出て一人暮らしを始めた。
彼のライブには必ず応募したしグッズも買った。関係者としてチケットをくれると言ってくれたのだが私なんて関係者でも何でもないのにそんな待遇悪いし、オタクとしてはCDを何枚も積んで推しに貢ぐこの活動が楽しいので丁重にお断りした。そして家を出てからも定期的に会ってくれる女神にも色々貢いだ。
毎日楽しい。嬉しい。二人に出会えて本当によかった。
結局転生する前と変わらない生活してる。
でもそれでいいよね。
私は私だし。どんな世界に居たって人間変わらないんだなぁって思った。
毎日社畜して楽しく推し活してたある日。
私が二人と出会って10回目の夏を迎えた日。
2人は死んだ。
交通事故だった。
アイドルという立場上交際を公にできなかった二人。
彼は来年アイドルをやめて二人で静かに生活していくと言っていた。
落ち着いたら結婚もするって言っていた。
女神は新婚旅行には海外に行きたいと言っていた。
彼がアイドルを辞めるって言った時私はみっともなく辞めないで~!って泣きわめいた。でも二人に結婚もして欲しかった。
2人の幸せはどこに行ってしまったの?
まだまだこれからだったじゃん。
私はこれから何を楽しみにして生きていけばいいの?
2人の遺影を前に私は目を閉じた。涙はもう枯れていた。
1回目の転生人生ここにて幕閉じ。
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2人の死のショックを受け入れきれないまま私はまた別の世界へ来ていた。
目を開けたらまた別の世界だった。
鼻をくすぐる甘い香り。周りを見渡すと私は広い花畑の上にいた。
奇跡なのか運命なのか目を開けて近くにいた、煌びやかな女性。彼女も転生者だった。
花を潰してしまったことを謝罪すると彼女は笑ってすぐに直るから気にしなくていいと言った。
謎の光があたりを照らすと花は綺麗に元に戻っていた。
驚いているとこの世界は魔法が当たり前にある世界だと教えてくれた。
彼女も死んでこの世界へやってきたらしい。そして謎の空間で神と出会い好きな場所を選ばせてもらったらしい。
あなたもそうなんじゃないの?と問われて私は元の世界で死んで無いし神様とやらとも出会ってないと伝えた。ここが二回目の転生というのは黙っていた。
何か特別なのかなって言われたけど、こんな特別いらないよ。
ここも私の知っている世界だった。舞台は魔法学校。平民の主人公と王子が入学することで物語が始まる。
貴族社会に疲れていた王子は暖かい心を持った主人公にどんどん惹かれていく。
そこで現れるのが王子の婚約者で悪役令嬢。王子の事が好きな悪役令嬢は主人公の事を快く思っていなく嫌がらせをして断罪される。その後王子と主人公が結婚して幸せになるまでが物語。
良くある話だ。そして彼女は悪役令嬢に転生した。こちらもトラ天なみによくある話。
悪役令嬢に転生した彼女はまず主人公とよき友人になった。貴族社会に慣れない主人公にアドバイスを与え、導いていく。
王子とは話し合って円満に婚約解消をした。今ではこの三人は親友と呼べるような友人関係で、悪役令嬢の彼女は元の世界で自分の推しだった主人公の幼馴染と結婚したらしい。素晴らしい。おめでとうございます。
はい、ハッピーエンド。また、私のやる事別にない。なぜこの世界に転生したのかわからない。どうせなら原作の最中に転生させてくれ。
ちなみに私の推しは主人公の幼馴染。また別の転生者と結ばれてる。解せぬ。いや、いいんだ。だって幸せそうだから。その幸せが少しでも長く続きますように。
前の世界でのショックが癒しきれてない私は静かに大人しく暮らしたいと思っていた。
でもやっぱり推しを目の前にして推し活をしないということはできなかったため、主人公の幼馴染、悪役令嬢の夫、そして私の推しである彼に密かに貢いでいた。そしてその妻の彼女にも。推しの推しは私の推し。
推し活にも色々な方法がある。彼女の屋敷にメイドとして雇ってもらった私は二人のために働いた。
幸いにも私の魔法は料理に特化して二人は美味しそうにご飯を食べてくれた。二人の笑顔、うれしい、私の幸せ。
2人ともやっぱり優しくて急にこの世界に来た私が困っているだろうといつも気にかけてくれていた。みんな、転生者に優しい。泣いた。
今年の夏も植物を育てるのが得意な彼女が育てていたヒマワリが元気に咲いていた。
綺麗なヒマワリが咲き誇っていたある日
私が二人と出会って5回目の夏を迎えた日
二人が死んだ。
火事だった。
あんなにきれいに元気に咲き誇っていた黄色が黒く変わっていた。
私はたまたま街に食材を買いに出かけていたのでその時屋敷には居なかった。
2人をよく思わない誰かの仕業なのか事故なのか今の私にはわからない。もう知りたくもない。
2人とも植物が大好きで庭園の手入れだけはメイドや執事に任せず自分たちで行っていた。
そんな二人をにやにやと眺めるのが私の日々の楽しみ。
そんな二人の楽しみを、私の楽しみを奪う資格が誰かにあるのだろうか。
私がこの世界で目の覚めた場所、花畑に立ち目を閉じる。
目に焼き付いた元気な黄色が黒くブレる。
私の神様、いるならその面一回ぶん殴らせてくれ。
二回目の転生人生これにて幕閉じ。
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三回目の世界も私の知っている世界だった。
ここまでくるともう慣れてきた。
目を開けると図書室で向かいには真面目そうなメガネが似合う女の子が座っていた。
分かった。きっと彼女が転生者だ。
急に現れた私に一瞬ビックリしたようだがすぐに状況を理解したようで話しかけてくる。
どこの世界でも転生者は優しいと相場が決まっているのだろうか。
彼女の制服を見てここがどんな世界なのか理解した。
スポーツ漫画だ。汗と涙の青春もの。
転生した彼女はバレー部のマネージャーだったらしい。らしいというのはもう無事に全国大会に優勝して部活も引退したそうだ。彼女たち3年生はもうそろそろ卒業らしい。
私はまた原作が終わった後に来たのか。
彼女も元の世界では死んでしまっていてこの世界に来る前にどうやらみんなが言う神様とは一度話しているらしい。
なぜ、私に神様は来てくれないのか。そろそろマジで大泣きするぞ。
高校生の彼女に頼るのは申し訳ないのだが相変わらず私には何もできないので彼女に色々頼り生活環境を整える。
今は高校生だけど転生する前は成人してたし色々頼ってと笑っていた。優しい。
何となくわかっていたけどやっぱり彼女は私の推しのバレー部副部長と付き合っていた。
私の推しと私の前の転生者は付き合っていないといけない決まりがあるのか。
会いたい。推しに一目見たい。でも、会ってしまえばよくない結末が待っているのではないかという恐怖から足が竦む。
やっぱり前の世界でオタクだった彼女は私の推しが自分の彼氏だと気付くと奪わないでねって可愛く笑って会うか聞いてくる。究極の選択…
結局我慢できなかった私は彼女のお誘いに乗り推しに会いに行った。
高校生にしては少し大人っぽい笑い方をする彼は副部長として部長や部員たちを支え全国優勝に導いたのだ。そしてその横に立っているマネージャーの彼女も彼や部員を支えてきた一人だろう。…貢ぎたい。
推しや転生者とかかわるのは良くないと過去二回で学んできたはずなんだけどやっぱり無理だ。オタクとしての欲には逆らえない。
私は今回も彼らのためにせっせと働き貢いだ。
彼女も彼も貢がれる理由がわからないと困惑していたが友達に貢ぎたいってわがままを言う私のために月一の食事会に付き合ってくれた。もちろん私の奢りだ。
彼はいつまでも遠慮していたが推しに貢ぎたいという気持ちがわからなくない彼女は途中からはもう好きにしてって少しあきれていた。
今年の夏も猛暑で熱中症には気を付けましょうって毎日のようにニュースキャスターが言っている。
暑い夏、キラキラと光る汗を流しながら横断歩道を歩いていたある日
私が二人と出会って2回目の夏を迎えた日
二人が死んだ。
刺殺だった。
私は二人と一緒に出掛けていた。
海に行きたいと彼が言っているらしく一緒にどうか?と彼女が誘ってくれた。二人を邪魔しちゃ悪いと思っていたが普段のお礼も兼ねてるから是非という二人の言葉に甘えて一緒に水着を選びに来ていた。
水着を選んで、カフェでケーキを食べた帰り道それは突然起こった。
叫ぶ女性、男性、誰かが彼女にぶつかってきた。なんだ…?って思い横を向くと彼女のお腹に刺さる何か。赤色に広がる何か。次に彼女の横にいた彼に光る何かが刺さる。広がる赤。響く悲鳴。
2人を刺した男性は私には見向きもせず、逃げようとする。周りには他にも刺された人が倒れている。
駆けつけた警察によって男性は取り押さえられる。男性の手から光る何かが落ちた。
分かっていた。だって今回で三回目だよ?
光る何かを拾う。悲鳴、泣き声、救急車の音。二人は助かるだろうか。
私は鋭く光る何かを自分の首元へ持っていき、宛がう。自分の手を汚す赤い液体。
今回は自ら目を閉じる間も無く暗転する。
私の神様、一回でいいからその面を拝ませてくれ。わがまま言わないから一回殴らせてくれ。
三回目の転生人生これにて幕閉じ。
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目が覚めると知らない世界。
目から涙がポロリと落ちる。
震える足でなんとか立ち上がる。知らない男の人の背中。
「わかってるよ。あなただよね?私の神様」
彼は反応しない。
私は一人でしゃべり続ける。
「他の転生者と私の違い。生きているか死んでいるかだよね?死んで転生した彼女たちはみんなあなたに会っていた。…だから死ねばあなたに会えるんじゃないかと思っていたよ。お会いできて光栄です。一発殴らせろ」
肩をつかんで後ろを向かせると随分と整った顔がこちらを向いた。
「…なんでこっちに来ちゃったの?」
絶対に殴ってやろうって思っていたのにその顔を見たら殴れなかった。
だってとっっっっても私の好みの顔をしてるんだもん!!!!
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え?話はこれで終わりかって?
うん。終わり。以上、ちゃんちゃん。
そんな変な顔でどうしたの?私の人生一言では表しきれないでしょ?
神様を恨んでたんじゃないのかって?もちろん恨んでいたよ。
でもあの後どうしてこんなことしたのかって神様の事問いただしたら「私の事好きだから」って言ったの。
私が初めて転生したあの日もう少し遅かったら私死んでいたらしい。溺死だって。いい大人がお酒飲んでお風呂に入って溺死なんて恥ずかしいから他の人には内緒ね。
私のことが好きでずっと私の事を見ていた神様は私の死の運命を知り、死なせたくなかったから生きたまま他の世界へ転生させたらしい。
そして私の推しが死んでしまったら私がそのまま後を追って死んでしまうのではないかと怯えた彼は私を次々と違う世界へ飛ばしたらしい。私としてはそのたびに推しが死ぬんだから参ったけどね。
そして三回目の人生が終わろうとしていた時、彼が私を転生させるより私が死ぬ方が先でこの世界に来た。
私の推しが次々と死んでいってしまったのは彼が何か手を加えたものではなくてそういう運命だったらしい。
悲しい運命だよね。でもここで色々な人の人生を見ているとすべての人が最後まで幸せな人生を送れるわけじゃないんだってわかった。
神様が言ってた。私の推しはその人生で確かに楽しいひと時があったって。全部が全部楽しい思い出じゃなくたっていい。短くて長い人生で少しでも楽しいと思える一瞬があったんだからきっとあの人たちは幸せだったよって。
その言葉を聞いた時私思わず泣いちゃった。
神様が私にどこの世界へ行きたいかって聞いてきた。このやり取りを行ったうえで好きな世界へ行かせてあげるのが神様の仕事らしい。ただ転生は一度きり。今までみたいに次別の世界へ行かせることはできないから注意してくれって。
神様って不思議だよね。別に私をここに閉じ込めてしまえばずっと一緒に居られるのに。
でも神様は推し活している私が好きなんだって。あはは変なの。そんなこと言ってくれる人今までいなかったなぁ。
…私はこの愛に溢れてちょっと間抜けな神様の事好きになると思った。何より顔が私のドストライクだしね!!
だから私はここに残って神様の仕事の手伝いをしながら推し活してるんだよ。
元の世界の推しの事もこのテレビで見守ることができるし案外楽しんだよ!私がテレビを見ながらかっこいい!って叫んでると神様が嫉妬して拗ねるの!かわいいところあるよね~!!
おっと、惚気てる場合じゃなかった。
ちなみに神様に初めて会った日私はその顔面の良さに殴ることはできなかったけどパーでは叩いておいた。え?何が違うって?グーとパーは全然違うよ!
ここで私の話は本当に終わり!どう?楽しかった?…頭おかしい?オタクにとっては褒め言葉だよ~!
人は少なからず狂ってるところあると思うよ。もちろん君もね。
「さて、次は君が転生する番なんだけどどこの世界へ行くか希望はある?私の話沢山聞いてくれたし君には特別に特典を付けてあげてもいいよ!」