表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

はじまりのに



中は狭かった。学校の教室の大体半分ぐらいだろうか、真ん中に柔道のフィールドみたいな赤い線が引かれている


「やあやあはじめまして。私は講師の

済南時乃路地さいなんじのみちと言います。よろしくお願いします」


銀縁の眼鏡をかけた七三分けの男が歩いて来た。グレーのスーツに黒いネクタイをしている


「こちらこそよろしくお願いします。で、このぬいぐるみをどうすんですか?」

「ああ、それはこう唱えて見れば分かりますよ」


同調リンク


うわ……光出した!なに!?目の前の男が光出したよ!


……あれ?消えた?男が消えた?


「ここですよ」

声がした足元を見ると、クマのぬいぐるみが

ズボンの裾を引っ張っていた


「も、もしかしてさっきの人!?」

「そうですよ、不思議でしょ?さああなたも」


うーん……これはちょっと怖いがまぁやってみるしか無いか


「と……同調リンク


唱えた途端、目の前が眩しくてたまらない。

まるでペンライトを目に当てられた時みたいだ


どうなってしまうんだ……!?


やがて眩しさは収まった。視界が変だ、まるで低くなった様な


「出来ましたね」


え……目の前にくまちゃんが……なんか<せんせい>ってフェルトに書いて安全ピンで留めてるし


「まあ驚くのも無理は無いでしょう。落ち着くまで待ちますよ」


驚くって……俺は?


自分の手を恐る恐るみた


それは間違いなくさっき買ったふわっふわの

青いぬいぐるみの手だった


「うおぁああああっーーーー!?!?」

「ぎやっーーーー!!!!!!!!」


その叫びは隣の部屋まで響いたという……









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ