表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26年の再生  作者: 鯵のNo.付け
1/5

突然九州へ

高校卒業前の課題で書いた話を思い出しながら執筆しております。


国鉄ネタ、そこそこ多めです。


時代背景に間違いがあれば、コメント欄にて御指摘お願い致します。


「次は岡山………」

 私は『明星3号』に乗っていた。

 もうすぐ日付が変わろうとしている。父との諍いも日付が変われば過去の事となる。

 営業終了後の食堂車のテーブルで夜景の流れ行く車窓を眺めつつ呑んでいた。

「博多着は朝早いです。そろそろお開きにして寝台にもどりましょか。若旦那。」

「ほんなら、そないしましょか。忠さん。」

 レール方向に並べられた寝台に戻ったあとの記憶は殆どない。下からのモーター音が子守歌になったのか、意外と早く夢の中に入ったようである。

 

 私は十三の料亭にて店主兼板長の父の下で板前として働いていた。

 しかし、父と諍いを起こして店を飛び出してしまった。心配して年配板前の忠さんが追いかけて来てくれて、一緒に夜行で西へ向かう事にした。要はちょっとした「家出」である。


 

 博多に着いたのは7時台。通勤ラッシュのホームは忙しい。新幹線工事も追い込みにかかり、いかにも九州を代表する駅という感じがする。

 一晩乗って来た『明星3号』は博多止まりで、回送となって南福岡電車に引き上げて行った。これから寝台は解体されて座席となり、九州の昼行特急として運用につくのであろう。ほぼ24時間勤務、それが583系の使命である。


 昨夜の父との諍いから時間が経過した事で心にも余裕ができ、帰阪する事にした。

 しかし、まっすぐに帰る気にならなかったので、日本海側経由にした。

 

 エンジンを唸らせながら乗車ホームに姿を現したのは『まつかぜ2号』キハ80系である。今は天候に恵まれているが、冬の山陰本線では降雪・強風にダイヤが影響されないかが心配であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ