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似たもの親子

(一部他者視点)


ヴィクトリアがいつも通り家に帰ると、珍しく宰相である父ディルカード・リヒター公爵が居た。国王陛下に重用されている父は普段はかなり遅くまで戻ってこない。


「お父様、お早いお帰りで何よりです。

険しいお顔をしていらっしゃいますが、どうか致しましたか?」


「このような学内新聞を見たのだが。

お前は学校で何をしているのだ?」


「そちらにもうご連絡がございましたか。

このような騒ぎを起こし、大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。」


その会話の様子をハラハラしたように古くから仕える執事のロバートが眺めていた。

学内新聞で王弟キールスの数々の所業が次々と暴露されていたが、その一面に自分の愛娘への恫喝が書かれていた為、心配してすっ飛んで帰って来た事が当の娘にはいつも通り全く伝わっていない。


ヴィクトリアは作り笑顔でニコッと流した。


「まぁ、これだけ多方面から悪行がリークされたのだ。マトモな感性をしていたら暫くは大人しくしているだろう。

だが、くれぐれもリヒター公爵家に迷惑をかけるような行動はしないように注意しろ」


父の言葉に対し、冷たい青い瞳で見返しながらも〝勿論です″と答えヴィクトリアは自室に下がった。



ヴィクトリアがいなくなってからディルカードは叫んだ。


「あーーーまた上手く話せなかった!!

リアはもう私の事嫌いかな?

あとあの王弟には圧力かけとけ。今度リアにちょっかいかけたらあの羽虫は私が潰す。

また陛下からリアを嫁にくれと言われたが、あんなのがいる王家にはやっぱりまだまだ渡せないな。

リアは私を超える男でないと任せられない」


冷たい美丈夫が身悶えるのを気持ち悪い物を見る目で見ながら、ロバートは〝しっかり『心配している』と言葉に出して伝えないと、益々ヴィクトリア様と心の距離が開きますよ″と真実のみ伝えた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 勘違いが暴走しまくるのは遺伝だったのですね。素敵です♪
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