表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/70

ペンは剣よりも強し?

「ヴィクトリア様、本当にありがとうございました。大変なご迷惑をお掛けして申し訳ございません」


「いいのよ」


よく分からないがあの歩く下半身はローラに粉をかけていたらしい。ローラの素性を知っているかは不明だが、警戒しなければならない。恋愛沙汰での国際問題は避けたい。


ヴィクトリアはスタスタと歩きながら、そういえば文房具を購買で買えると聞いた事はあるものの、行った事がない為、道が分からない事に思い当たった。


「ローラさん、ペンはどこで手に入れる事ができるのかしら?」


ローラはその言葉を聞きハッとした。王弟に盾突くとリヒター公爵家でもただでは済まない。自分のせいで危うい均衡が崩れたのだ。あの男をこのままにしておけば、表立っては彼女を処罰できなくてもあの手この手で権力を使い嫌がらせしてくるだろうことは想像がつく。ヴィクトリア様が王太子殿下に伝えれば対処してもらえるだろうが、それでは根本的な解決にはならない。


彼女はペンは剣よりも強しと常日頃から仰っているらしい。この学校にある社交クラブに、常日頃の王弟の所業を大々的に学内新聞に載せるよう彼女が告げれば、王弟の所業に泣き寝入りしていた人々も声を出し、彼は下手に動けなくなるだろう。


「流石です、ヴィクトリア様。私では考えつきませんでした。先手必勝ですね。

ご案内致しますので、直ぐに向かいましょう」


ローラは何時でもヴィクトリアの役に立てるように様々な学園の情報を調べていて、学内の見取り図は予め全て頭の中に入っている。


ローラの言葉を聞き、少し違和感を感じながらもホッとしたヴィクトリアはローラに返事をした。

彼女は自分が運動音痴である事から剣を敬遠し、勉学に力を入れている事が曲解されている事を全く知らなかった。


「転入したばかりなのにローラさんは流石博識ですね。

案内、よろしくお願い致します」


ローラはその言葉を聞き感動に身を震わせながらヴィクトリアを先導した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ