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その日の朝

その日、ヴィクトリアはついていた。

最高の気分だった。

彼女は雨も好きだが、低気圧だと朝が弱くなる。そのため、学園に行く日は晴れが望ましいと考えていた。

その日は快晴で、侍女の助けなしに爽やかに起きることができた。

以前侍女達が誰が自分を起こしに行くかでジャンケンしている姿を見てから、ヴィクトリアは頑張って自分で起きようと努力していた。

厳しい教育を受けた公爵家の侍女が押し付けあうのだ。私の寝起きは相当ひどいに違いない。

毅然とした主人だったらその場で注意するのかもしれないが、とてもじゃないが陰気な私にはできそうにない。それで裏で悪口でも言われたら私のガラスのハートが粉々になってしまう。


朝食のパンは好物のバターたっぷりのクロワッサンだった。

三日に一回はクロワッサンが出るのだが、ヴィクトリアは毎日でも良いのにと思っていた。

おかわりをしてクロワッサンを朝から三つも食べてしまった。胃が強いので問題はないが、スカートのボタンがちょっと心配になった。


今は一番大好きな季節の秋というのも良い。ちょっと冬が近くなり、風がとても涼しい。寒くもなく、でも集中できる朝の時間が最高な気分にしてくれる。

そういえば、こんな時期に転入生が来るとクラスメイトが噂していた。

途中編入とは相当優秀なのだろう。


よし!とヴィクトリアは気合を入れた。今期も試験で最優秀賞をとり、公爵家に恥じない成果を出さねばならない。

朝の静かな教室で勉強しようと思い、いつもより早めにヴィクトリアは馬車に乗り込んだ。

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