始まり
気配がして外を見ると首に数珠を下げた男が立っていた
人間か・・・思いつつ外に出る
「ここまでよくきたの
ところでなんのようじゃ人間?」
われの声に驚いて人間がこちらを振り替えった
「いつの間に!
え、えと・・・力を貸していただきにきました」
「ふんっ・・・我がそのようなことする訳無いだろう?
さっさと帰るのじゃ」
「すみません、それは困るのですが・・・」
男は少し焦った顔をしている
「ふざけた男じゃ、貴様にそのようなことをする義理はない
帰らぬのなら我が地に落としてやる」
「ええ・・・後で恨まないでくださいよ?
・・・禁永縛呪」
言うと男は印をきった
首筋が燃えるように熱くなる
「ぐっ!何をする!」
「あなたに印を付けさせていただきました
非常に心苦しいのですがあなた様がいなければいけないので・・・」
「取れぬ・・・取れぬぞ!さては禁呪か!?」
「そうです
例え青龍様であっても取れませんよ」
確かに解こうとしてもとれない
「そのようだな・・・!
しかし貴様もただではすまんじゃろう」
「・・・・寿命をちょっと削っただけですよ
私だってこんな印使いたくなかったんですけど・・・」
いうと男はため息をついた
「嫌ならせねばよかったじゃろう!」
それはそうだ
「しかし代償は寿命というわけか
さてどうしてくれようか・・・」
「わっわたしを殺すのならば賢明ではありませんね!
私が死ねばあなたも死ぬ、そういう印ですので」
「な、なんじゃと・・・!」
「信じて頂けるのかはわかりませんが・・・
私に危機が迫ればその首の印は熱くなるはず。ことが終われば消しますから
では、急いでますので」
用は終わったとばかりに男は立ち去ろうとする
「ま、待つんじゃ!印については知識がある!伊達に長く生きておらんわ!
この印確か見覚えがある
しばし待つのじゃ!」
「わかりました」
言うと龍は慌てて屋敷の中に消えていった
「はあ、怖かったですね・・・印が成功してよかったです・・・」
男は言われた通りその場で待った