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chapter 127 輝く星 希望の光

ご愛読ありがとうございます

「いきなり随分な挨拶だな」


 敵王が話しかけてきたが全く相手をせずに攻撃する


 時折、ザッジ達の攻撃が敵王に当たる様になってきた


 しかし、切った部分はすぐに修復してしまう


 再生能力があるみたいだな……


「よく見たら偽魔王がいるじゃないか。わざわざそちらから倒されにきてくれるとは感謝するよ」


 3人に囲まれて攻撃されているのによく話す余裕があるな


「負のダンジョンから力を得ている俺は不死身だ。こんな攻撃は意味がない」


 なるほどな……負のエネルギーで修復しているのか


「嘘を言うな。何にでも限界はあるぞ」


「豆粒国の王か? お前も邪魔だ……殺す」


 敵王がこちらに進もうとするがアストレーアが前を塞ぐ


「虫ケラ共が!」


 敵王が黒い瘴気をアストレーアに放った!


 アストレーアが盾を構えてそれを防ぐ


「聖騎士か……厄介な……」


 カナデが集中力を高めて状態異常魔法を連続で唱えた


 ファリスも強化魔法を全員に唱え直す


「ザッジ! ルナと代わって!」


 ヒナがザッジに声を掛けた。ルナがすぐに駆け寄って攻撃を始めた。


 ヒナとルナが攻撃を仕掛け、アストレーアが守りに徹する形だな。


 2本の槍が速度を増して攻撃を重ねる。それは長年、一緒に暮らしてきた姉妹だからこそ出来る連携攻撃だ。


 隙があればヒナの雷撃まで加わる


 とても普通の人間に耐えられる攻撃ではない


 さすがの敵王も何度も突きを受けているが……


 ヒナとルナが攻撃を止めて敵王を観察する


 修復のスピードが早いな……


「ナック、アイツはおかしいぞ……本当に不死身じゃないのか?」


 ザッジがこちらに来て俺に尋ねてきた。


「ダンジョンの力は無限には得られない。それは間違いないんだが……」


「ザッジ君、アルカディア王の言う通りだ。攻撃を続ければ必ず力尽きる」


「また持久戦か? だがここは敵軍のど真ん中だぞ?」


 確かに長城で守るのとは全く違う。敵の主力級が異変に気づき集結して来ていて、戦闘は激しさを増してきていた。


 いつまでこの円陣を保てるのか分からないな


 なるべく早く勝負をつけなければ……


「ナック兄、ヒナ姉と代わるよー」


 ビッケがヒナとチェンジした。


「俺も行こう。アストレーアさん代わります!」


 盾をしっかり構えて攻撃に加わる。敵王の反撃の数は少ない。常に3人が包囲して攻撃しているからな。


 敵王と対峙するとその異様な雰囲気がはっきりと分かる


 魔力の流れを感じるな


 負のエネルギーが常に流れ込んでいるようだ


 敵王は俺に照準を絞って攻撃をしてくるが……


 もう以前の強さでは無いぞ!


 自信を持って応じて、カウンターを加える


「グッ……情報は嘘か……」


 俺に集中したいならすればいい。


 ビッケが敵の死角から攻撃をする!


 強烈なクリティカル攻撃が急所に打ち込まれ


 鎧がボロボロに破壊されていく


「クソ共がぁぁぁ!」


 敵王がまた全身を黒い瘴気で包んだ


 痛んだ鎧が元に戻っている


 その瞬間に地面から白く輝く竜が敵王の体を突き抜けた!


「ぐはっ!」


 ルナの竜魔装だ! 初見では全く防げない!


 しかも地面の中を通して敵の真下から攻撃した!


 敵王が慌てて黒い瘴気を発生させる


 そこに


「マジックボール!」


 さらに雷、火、氷、聖の魔法がブチ込まれた!


 ヒナ、ファリス、カナデ、アストレーアが魔法を唱えたようだ!


 さすがだ! みんな狙っていたな!


「許さんぞ! ゴミがぁぁぁ!」


 莫大なエネルギーが敵王に流れ込んでいる


 ダメージを受けると修復する為に一瞬だが動きが止まる!


「いくぞぉ!!!」


 ビッケ、ルナと連携して猛攻を仕掛ける!!


 そこにザッジまで加わってきた!!


 強烈な一撃がザッジから叩き込まれて敵王が剣を落とした


 落ちた剣はスッと消えてしまった


 エネルギーの供給が追いつかなくなってきてるな


 ルナが離れて槍を地面に突き刺した!


「離れて!!!」


 地面から白と黒の竜が現れて敵王を突き上げた!!


 ルナは精霊から闇の加護を得て、同時に2匹の竜槍を放てる様になっていた。


 突き上げられた敵王の体が宙に舞い、そこへ魔法が次々に打ち込まれていく!


 ルナと一瞬だけ目が合った


 ここだ! ここで決めるぞ!!


 剣を構えて精神を集中する


 究極の一撃を放つ!


 極限まで魔力を高める!!


「アルカディアよ! 俺に力を!!」


 虹色魔石と繋がっているのを確かに感じる


 その先にアルカディアがあるのが分かる


 豊かな 大地 山 川 海 森 草原


 そこに暮らす多くの人々



『 明るく 前向きに 助け合い 希望に満ち 夢を追い

 

 努力して 笑顔 喜び 理想郷 アルカディア 』



 正のエネルギーが俺に流れ込んでくる


 アルカディアの全ての力がシャイニングスターに


 集結して美しい光を放つ!


 それは平和を求めて戦う人々の確固たる意志


 それは愛する人達を守る優しい気持ち


 それは未来へと続く希望の光


 放つ!! 俺の命と共に!!!


「 サクリファイス !!」


 敵王が極大魔法で包まれた



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