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chapter 119 休憩

ご愛読ありがとうございます

 ファリスが復帰して作戦会議室で指揮しているそうだ。バラバラに行われていた休憩が規則正しくなったのはその為だろう。


「ナック様、お久しぶりです。素晴らしい指揮ですね」


 アストレーアが城壁に上がって戦況を確認している。


「アストレーアさん、援軍感謝します。まさか自ら来られるとは思いもしませんでした」


「私達の国の為にもここが勝負所だと判断しました」


 アストレーアは最高レベルの名将だ。大局観も抜群に優れているのが分かる。


 アンデット軍にこの長城を抜かれたら、国中が大きな被害を受けるだろう。高い城壁に守られてる王都だけは耐えれるかもしれないが他の町や村は全滅してしまう。


「ファリス軍師と相談して持久戦の準備を進めています。各地から物資が届くので安心して下さい」


「自分は軍略に疎いので地味な戦いしか出来ません。何か打開策があれば教えて欲しいのですが」


「今の戦いが最善だと思います。私でも同じ戦い方を選択します。打開策としては敵の指揮官を倒すのが効果的です」


「確かに敵はルナの竜を避けて南側に攻撃を集中させました。指揮官がいるという事ですね」


 アストレーアは戦いを眺めながら考えているようだ。


「私が敵側なら……南側に戦力を集中させずに南北に広く布陣して一気に押し寄せますね。竜が北側から動かないのは明らかに南側へ敵を誘導する為ですからね」


 それをやられるとかなり厳しい。全く休憩出来ずに耐えきれなくなるだろう。


「つまり今の指揮官は愚かなのでこのまま狙わない方が良いという事です。敵の動きが変わったら注意が必要です。指揮官が交代させられた可能性が高くなります」


「有能な指揮官なら討伐して、無能な指揮官は倒さず利用するという事か……考えもしませんでした」


「これだけ多くの魔物を操るという事はかなり高位の魔族が最高指揮官のはずです。それを倒せば勝機が見えます」


 攻城兵器の扱い方を援軍に来てくれたアストレーア軍の兵士に教えているようだ。少しずつ援軍の兵士に交代するみたいだな。


「戦況は把握しました。ナック様も休んで下さい。ここは私が指揮しましょう」


「ルナの竜もそろそろ休ませないといけないな……」


「分かりました。それと中央で戦っている者達ですね」


「はい。交代で休んではいるのですが限界でしょう」


「了解しました。お任せ下さい」


 かなり自信があるようだ。自分より遥かに上をいく名将が言うのだから疑う方が失礼だな。


「よろしくお願いします。地下にいますので何かあったら遠慮なく言って下さい」


 アストレーアに城壁の指揮を任せて休憩する事にした


 東の空を見ると少しだけ明るくなってきたみたいだ。ほぼ1日戦い続けた事になる。


 城壁で戦っている仲間達に声をかけながら歩いていく


 日が登れば多少はアンデット軍の勢いも落ちるだろう


 地下に行くと多くの者が食事をしていた。作戦会議室に行きファリスの体調を確認する。


「まだツライはずだが? 無理をしたらベットに縛るからな」


「わ、分かりました。座って指揮しているだけです」


 その場でファリスの診察をする。脈も安定しているし、顔色も悪くない。かなり薬が効いたみたいだな。


「アストレーアさんが指揮をしてくれている。ザッジ達も退却してくるはずだ」


「はい。食事をして下さい。それとお風呂に入って仮眠して下さい。各隊でローテーションを組んで睡眠時間を確保します」


「そうだな……起きたら少し診察をしよう」


「何も無ければ起こしませんので昼くらいまで寝てもらっても大丈夫です」


 緊張から解放されて既にかなり眠たい。風呂の中で寝てしまいそうだから食事をしてから眠る事にしよう。


 食堂に行くと何種類からかメニューが選べるようだ。さすがに今まで戦いを重ねてきただけあって戦時中なのに役割分担がしっかりしている。いつも通りの食事が取れるとはな。


 お腹は空いているけどやっぱりスープがいいな


「スープをもらうよ」


「温かいスープと冷たいスープがありますよ。両方でもいいですけど?」


 温かいスープはカナデの魔法のスープだな


 冷たいスープはクレア特製スープみたいだ


「温かいスープにするよ」


 スープを受け取ってゆっくりと味わって食べる。本当にホッとする味だ。アルカディア村の光景が想い浮かぶようだ。


 厳しい戦いの最中にこんな安らかな気持ちになれるとはな


「本当にスープが好きね?」


 ルナが隣りに来て座り、羊のステーキが乗ったプレートをテーブルに乗せた。


「ガッツリ食べないと戦えないわよ?」


「これで十分だよ。さっきパンも食べたからね」


 こういう時は女性の方が強いな……とてもステーキなんて食べる気になれない。


「アンデットの軍は本当に不気味ね。普通の魔物ならとっくに退却してると思うわ」


「ああ、恐れる事無くだだ前進してくるな」


「とにかく体力と気力で勝負するしかないわ」


 ルナが凄い勢いでステーキを食べてる。俺は何とかスープを食べ終わりお風呂に行く事にした。


「昼まで仮眠するよ」


 お風呂に入るとやっぱり寝てしまった。危うく溺れそうになった。ベットに横になると意識が無くなるみたいに眠ってしまった。


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