世界最強で世界最弱
これから異世界ライフがスタートです!まだ目的をつかめていませんが、ぼちぼち考えていきます‼︎
光が段々消えていく。薄く見える地面は赤茶と赤の2色に分断されている。田所はその真ん中に座っている。
そして光が完全に消えた。
その瞬間、猛烈な吐き気がした。呼吸をするたび体が拒否反応を示す。息を止めていた方が落ち着くかもしれない。そうして数分間、悶え苦しんだ末、その場に嘔吐した。
そのせいか、やたらスッキリしている。なんとなく赤い土の方へ行こうとすると、再び吐き気を催した。すぐさま逃げようと、赤茶の土の方へ行くと、吐き気が軽減した。耐えれると思い。その道を真っ直ぐ歩き続けた。
道は行くも行けども荒れ地ばかり、道もなければ人気もない。たまにある家はボロ家ばかり。
遠くに街が見える。高層ビルが立ち並び、強烈な光を放った街だ。
街に来てみると、そこは前世と何も変わらない風景だった。ヒトが群れ交わる風景。ただ一つ、何が違う。そんな雰囲気がある。
少し歩き、辺りを見渡した。そしてその場に伏せた。
「〆€:*#%@?」「ちょっと、大丈夫ですか?」
二人組の男性がこちらをみて何かを話してる。
「え、何て?」
「@&##/&÷%$?」「君酔ってるよね?」
うまく聞き取れない。
もう一方のヒトが肩を叩き呆れた顔で話す。
「〆^*€::♨︎%」「酔っ払いに構うなよ。」
「&♭$〆〠£ゞ」「でも、彼まだ18行ってないでしょ。」
「&¥°\;<・」「酔っ払いに構うだけ損だ。」
「#・▽#×」「でも、、、」
「:ヽ仝^…~/&?」「お前は、俺の仕事を増やすのか?」
「ん…」
2人はそのまま去って行った。
それから目を瞑り少し考えてた。この状況、どこかで観たことのあるこの感じ…は!
ーそう、これはいわゆるなろう系である‼︎ー
ってことはだ…
「これから、ハーレム生活が待っている‼︎」
フフフッ、そうとなればまずはこの世界について聞かなければだな、、、お?あそこにいるのは結構なべっぴんさんじゃあないかぁ。
目の前には金髪ロングヘアーのリボンをつけた日系美人が歩っている。
「す、すみません。あ、あの〜。」
「…」
おどおどしく聞くと彼女は困ってしまっている。可愛いなぁ。
「こ、この辺りの道を教えて欲しいのですが、、、」
「⁉︎」
彼女は怯えた顔でこちらを見る。
周りの人の視線も一気にこちらを向いた。
「え、ただ道を聞きたいだけなのに…」
目を震わせながら震えた声で言うと、
「キャーーー!」
群の中の1人の女性が悲鳴を上げた。
すると、聴き慣れたサイレンの音が鳴ってきた。
聴き覚えのある音なのに、見慣れない車。そこから出てきたのは最初に話しかけられた2人の男性だ。
辺り一面、人だかりができていた。
2人は拳銃に似た武器をこちらに構え何か言っている。だが聞き取れない。決して滑舌だったり、早口などでは無い、全くの違う言語だった。
でも、解る。相手の感情は。伝えてる感情が。
あぁ…僕は嫌われてるんだ。恐れられているんだ。なぜかは知らない。でも、僕はこの世界でも邪魔な存在になっているだな。
何を思ったか右手は変形し、鋭く尖った骨が剥き出しになった。
その光景に周りの人はゾッとした。何をするのか分からない恐怖に。
すると、徐にその骨を首元に近づけた。
ダメだなぁ、結局貰った命も幸福も、全部捨てちゃうんだ。
空に向いたアングルには風を切る音と、一つの首が映った。
簡単だ。あの時とは違って、なんの躊躇もない。何でだろう。2回目だからかな。
飛んだ首は地面に落ちても、目が開いたままだった。
首チョンパしても少しの間は意識があるって本当なんだなぁ。最後の景色しっかりと…
そこに映ったのは自分の体に、変なモヤが乗ったノモがあった。それは目の前の人、周りの人達を悲鳴と共に殺していった。そしてそのまま意識を失った。
ハッと目を覚ますと、切ったはずの身体がくっついて立っていた。その周りには沢山の肉塊が散らばっていた。
そこから少し時間が経ってさっきの車が来た。そして何の抵抗もしないまま、取り押さえられた。
その場にいた人が伝えた言葉がある。
力は強くても権力が弱い。
(チカラ) (チカラ)
世界最強で世界最弱の存在に世界中の人が驚愕した。
タイトル回収終わったーー‼︎正直できる気がしなくて焦りに焦ったねうん。