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第0話 その少年、変な夢を見る

荒れ果てた大地。

紅蓮に染まった、不気味なほど鮮やかな空。

そして_____底が全く見えないほど深く、巨大な『穴』。

生物の存在を全く想像できない、無機質的で同時に奇妙な芸術(アート)のような世界。


そんな荒野に佇むのは、一人の少年だった。

彼は目の前に広がる凄絶な風景に背筋をこわばらせて、誰に話しかけるでもなく小さく呟いた。


「どこだ・・・ここ・・・・?」


少年の知る場所ではない。

いや、そもそも世界にはこの場所を知っている人物など一人もいないのだろう。

なぜなら_____ここは、少年だけの【夢の世界】なのだから。


少年は恐る恐る、目の前に広がる巨大な『穴』の淵まで歩き、前かがみになって中を覗いた。

何も見えない。

何も聞こえない。

あるのは、ただただ漆黒の闇だけ。

粘つくような濃密な闇を見て、少年の全身に鳥肌が立った。

底から得体のしれない恐怖を感じた少年は、立ち上がってその場から遠ざかろうとした。

その瞬間だった。


『ようこそ、こちら側へ』


耳元で、まさに吐息すらかかるほどの距離から若い男性の声が聞こえたと思えば、ドンッッ! という衝撃とともに、何者かによって少年の体が前へと突き飛ばされた。

前にあるのは、どのくらいの深さがあるのか想像もつかないほどの『穴』。

その闇へ、少年の体が吸い込まれていく。

悲鳴を上げる暇もなく。

少年は落ちていった。

深く、深く、深く____________



第一話はもうすぐ更新予定です!

興味あるなー、もっと読みたいなーとか思ったら気軽にブックマークとかしてください。

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