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才能重視の異能力学園  作者: Ryuki
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プロローグ

 プロローグ


 『人類は以前よりも不平等になってしまった』


 何年か前にアメリカのジェーフォード・エジソンという学者が放った言葉である。


 歴史の話をしようじゃないか。西暦千九百六十年、アメリカのジョージア州で特殊な能力を持つ子供が誕生した。その子供のことを人類は『神の子』と呼んで崇拝したらしい。その時代には、異例のことだったのだろう。


 しかし、それからも次々に特殊能力をもつ子供が生まれ始めた。二千年には生まれる子供の九十パーセントが異能力を持って生まれるようになり、現在に至っては人類の若年層の過半数が特殊な能力を持つ時代になった。そのため、それは『普通』のこととなってしまった。

 

 ほんの二十年前までは学校や企業では学力が重視されていたらしい。それが今では異能力が重視され、圧倒的少数派の異能力を持っていない若年層は差別化され、どんなに学力が高かろうが、肩身の狭い社会となってきている。


 話は戻るが、その学者が言う通り確かに『不平等』極まりない。異能力を持っている俺でも感じるほどだ。


 そんな中、二千十八年、日本政府は異能力ビジネスで世界のトップに立とうとする政策を始めた。

 

 その政策の一環として創設されたのが日本でも屈指の異能力の保有者しか入学することが出来ない、全寮制の異能力専門学校、『天王学園』という総合教育機関である。


 『天王学園』に入れば将来の就職は有望になるらしい。実際、卒業生には人気タレントや有名歌手など多数の著名人が輩出されている。これも誰かに恨まれてもおかしくない不平等な制度だ。

 

 要するに、今の時代は生まれた時の『異能力』に依存する社会になったということである。


 そしてきたる二千三十年、俺は────



 




 

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