死霊魔法とノワールきゅん。
ふぅ。どうぞっ…
「あー…!!くっそ、負けた。なんで木の剣で挑んだし俺っ…!」
たはー、とため息をついて後悔していると、ふとステータスポイントを振っていないことを思い出した。
「あっ…!!ノワール装備出来んじゃん!!」
そうときめりゃ…ほいっ!!
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name レイ 《ランク2》
吸血鬼 《男爵級》LV1/30 JobLV12/25《盗賊》
HP4400/4400 MP5400/5400
ATK 50 AGI 750 DIF 25 MIN 25
STR 50 INT 500↑25up DEX 25 LUC 100
ステータスポイント残り 75↓25down
スキルポイント残り 8↓5down
《種族スキル》
吸血LV1 再生LV1 霧化LV2 血魔法LV2 飛行LV1
《スキル》
隠密LVMax 暗殺術LV1 気配察知LV2 歩法LV3
軽業LV2
短剣術LV5↑3LVup 死霊魔法LV3
《称号》
【死に恐怖なき者】デスペナルティ時のステータスダウン半減
【死の征服者】デスペナルティ時のステータスダウン四分の一
【死の王】デスペナルティ時のステータスダウン無し
《死霊魔法》獲得
【先駆者】レベルアップ時スキルポイント+1
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うし!ノワール装備できるし、短剣術も上げた。
後は死霊魔法を試したいからLV3まで上げてみた。詳細は…
短剣術LV3
パッシブスキル
・短剣ダメージ10%up
arts
・スラッシュ:通常攻撃の200%ダメージ CT 10/s
・バックスタブ:後ろに飛びながら斬りつける +180%ダメージ
CT 15/s
・ダブルスラッシュ:スラッシュを2連続で行う CT 15/s
ま…こんなもんか。あと、気になる死霊魔法ってのはお楽しみって事で!
はぁ…やっと、やっとノワールを装備できるっ…!!!ククッこの日をいつから待ち望んだかっ…!!
(※まだ一日も経ってません。)
いでよ!ノワーーーーーーール!!
シャリンと音を立てて俺の腰に装備された吸魔剣ノワール。
さて、ノワールのステータスをおさらいしてみよう。
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【吸魔剣 ノワール】
◦攻撃力 666◦耐久力2500/2500
◦ATK+150◦AGI+75◦STR+50◦MIN+50
◦必要ステータス
AGI 750 INT 500
◦武器スキル〈アクティブ〉
〈吸血乱舞〉CT 3600/s 効果時間 600/s
◦ステータスALL+1000
◦効果中切りつけた傷口は塞がらず継続ダメージとなる。
◦血魔法のダメージ+250%
◦武器スキル〈パッシブ〉
〈吸血〉切りつけるたびダメージの四分の一HPMP回復
〈吸魔〉3秒以上根元まで突き刺すと1秒毎にMP500吸収
【この装備は吸血鬼専用装備です】
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うは、つえええ…。
こいつはぱねぇですな。今ならドーナツ大好き幼女にも勝てそうな気分だぜっ!嘘です。勝てる気がしません。
あ~、どうしよっかな~。よし、ステータスは死霊魔法のためにマインド上げとくか…。てかステータス見にくいな、どうにかなんねえのかこれ。arts一覧とか欲しいんだけども…。
よし、そんなことよりノワールの試運転と死霊魔法の実験に行きましょか!
ふんふ~ん。
さて着いたのは黒騎士がおるあの廊下。ククッ跪いて貰おうか黒騎士ィ…!!
ここで死霊魔法の能力を公開!なんと死霊魔法は死霊族のモンスターをテイムすることが可能なのだ。
と言うわけで黒騎士をテイムしに来たんだけども、もちろんレベル差があるモンスターには確率がぐっと低くなるのだが、レベル差50以上のモンスターの場合、なんと…確率は2%もある。
だったら何度も挑めばいけんじゃね?って事でテイムマラソン開幕って事だ!
「ククッ…さて、何回目で貴様は墜ちる?」
1回目:失敗2回目:失敗3回目:失敗4回目:失敗 ─────
────────────────────────────────────────────60回目:失敗──────
─────────79回目:失敗─────────────
────────────────81回目:成功──────
う…うおっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
黒騎士ゲットォオ!!
はぁ…はぁ…おちつけ、俺、3時間かかったからと言って興奮しすぎだ、、あぁ…メッチャ↑うれしい↑↑↑
黒騎士のステータスを確認してみよ…
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テイムモンスター 《名前をつけて下さい》
種族 《黒騎士》 LV1/20 ランク2
HP5000/5000 MP1500/1500
ATK 500 AGI 500 DIF 1000 MIN 300
STR 800 INT 300 DEX 1000 LUC 200
スキル
ルビリア王国流騎士剣術LV9 盾術LV8 剛力LV6
頑強LV7
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うおお…強い??あれ?レベルも下がってるって言うかなんか弱体化してるのか?これ。まぁ、全体的に俺より圧倒的につええし全然いーや。スキルレベルたっかいなオイもうちょいでMAXじゃんか。
ほう、ランク2って事は俺と一緒で進化したって事ね、前はなんだったんだろ。
おっ…テイムモンスターについて説明がある。なになに…
うーん、要約すると
・テイムモンスターはプレイヤーの言うこと基本聞く。
・テイムモンスターが死亡した場合、24時間後に呼び出すことが可能。死亡させた場合NPCからの信用が落ちる。
・覚えさせるスキルや、様々な条件下で進化先が増えたり変わったりする。
なるほどね、テイムモンスターを生み出しまくってゾンビみたいに使うのはダメだよーって事か、オッケーオッケー、いやーにしても嬉しいな~…!!黒騎士ゲット出来るとは…。
あ~、名前どうしよっかな……黒騎士…騎士…ナイト…!!
アーサーでいいや。うむ。決定!アーサーこれからもよろしくな~。
よし、次はノワールを使いますか!
試す相手は前回と一緒で朽ちた騎士だ。
ちょっと今回はアーサーは使わないで、離れたところで待機して貰う。
あとちょっと思ったことがあってさ。
暗殺術って常時奇襲でダメージ2倍でしょ?で、急所斬りで、さらに2倍、そしてハイドアタックで3倍ってことは、
2×2×3=12倍!?!?
よ、よしやってみるか。モノは試しだ。
「ハイド、急所斬り、ゆっくり…ゆっくり…」
急所斬りを使い、次の攻撃は2倍となった。ハイドと歩法でゆっくりと、音を立てずにいく。
急所が分かるって謎だったけど二回目で分かった。頭の中に知識があるって言うか、ここに当てれば良いって奴。
こいつの場合、首と頭蓋骨、あと背骨か、だけど背骨は鎧に包まれて…よし、サビて穴が空いてる。そこから背骨に斬りつければ……。
「ふぅ……ハイドアタックッ!!」
俺は斬りつけて即座に後ろへ縮地で飛ぶ。
スケルトンのHPはぎゅーんと減っていって半分を超えていき…
残り少し、レッドゾーンで止まった。
「っ…!!まずっ…!」
スケルトンは俺を敵と見なして斬りかかってくる。
だが縮地のCTは溜まった。斬りかかってきた剣が当たる寸前、俺は斜めに縮地。距離は一メートルにして無防備なスケルトンの背中に回った。
「スラッシュ!!」
俺は剣を振り下ろして狙いやすくなった位置に来た首めがけてスラッシュを放つ。
スケルトンのHPはゆっくりと減っていき…ゼロとなる。
バリンッ!!スケルトンはガラスが割れるような音と共に消えていった。
どっと疲れた…。俺は壁に背中をつけてずるずると崩れ落ちるように座り込んだ。
「戦闘がこんなに疲れるモノとは…楽しいじゃねぇか…ククッ…あ~あ…早くPKしてぇなぁ……」
俺はそのまま長い時間座り続けていた。