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Another world online  作者: そにち
15/16

着せ替え人形にジョブチェンジしました

段落がどうやってもつかないです。

なんでか分かる方いらっしゃいますか?

スペースはしっかりと空けてるんですけどね……


僕には心がありません。

人形です。好きなようにいじられ、服を着させられる着せ替え人形です。

体は男性です。なのに何故女の子のお洋服を着させられるのでしょうか?訳が分かりません。ふふふふふふふ………


「きゃー!!これも似合うわー!!次はこれよー!!」


メイド服着た人に次から次へと服を着させられます。まぁ着せ替え人形なので仕方ありません。ええ、仕方ないのですよ……


「ああっ、ワンピースも捨てがたいけど、このドレスも良いわぁ!あぁもう迷っちゃう!!ねぇギルどっちが良いと思う!?」


後ろの方は男の方のようです、助けてくれませんかね──ってこの人もノリノリですか、そうですか、、おぉじーざす、神はどこへいったんですかー!!


「ほらほら現実逃避してないの。さっ!どっちがいい!?」


「ううっ……ジーンさん、言ってなかったんですけど僕はおとこなんですよ!!」


「うん?知ってるわよ?今更どうかしたの?知ってるわよね、ギル?」

コクコク(ギル)


愕然とした。それなのに、こっ…こんなヒラヒラした服を!?


「なっ!なんで知ってるなら女の子の服を着させてくるんですかー!!」


そう言うと、ジーンさんはにんまりとした顔で。


「ふふっ、だって可愛いんだもの。だからねっ?いいでしょ?」


「なんも良くなーい!!なにも良くないよジーンさん!!お願いだから──っへ?」


え、何でジーンさん泣いてんの。何で泣いてんのおかしくね?

泣きたいのおれなんだけど。ええっ!?ちょ、言ってなかったけど若返ったジーンさんの泣き顔とか心にめっちゃ来るんだけど!?なんで!?


「ご、ごめんね?その寂しかったから……嫌なら、やめる……。ほんとにゴメンね……っう…うっ…ひっく、ううっ、、」


あああどうしよー!!そうだよなー、ジーンさん寂しかったもんなぁ、、ううっ、しょうがない。


「ううっ、しょうがないですっ。良いですよもうっ!着せ替えでも何でもやってやりますよ!」


って言った瞬間ぱぁぁぁあっと一気に笑顔になった。

え、さっきまでの泣き顔どこ?え?ちょ、え?


「ほんと!?うわぁ!嬉しいわ!じゃあ次はこれね!その後はこれでその後は────」


だっ、騙されたーーー!!!!!


その後しばらく着せ替え人形にされたレイであった。


†††


「あぁ、酷い目に遭った………」


ぐいっと紅茶を飲み込み、ため息と共に吐き出した。


「ふふっ、ごめんなさいね。あまりにもレイちゃんが可愛くって止まらなかったわ。その服も最高に可愛いわ!」


今の服は黒と赤色を基調とした、エンパイアラインと言われる形のドレスを着ている。


肩がほぼ丸出しでダメージ受けるんじゃねーかと思ったが、全然大丈夫だった。吸血鬼のデメリット緩すぎか。


にしてもこの服……自分で言うのも嫌で嫌で仕方がないが……クッソ似合ってやがる。


真っ白って程じゃなく、銀色に近い髪色と深紅の瞳に、黒と赤のこのドレスは絶妙にマッチしていて憎たらしい。


ううっ、こんなことなら男らしい顔にしておけば良かった!!彫りの深いマッチョなイケメンなオジサンこそが吸血鬼ってものじゃないか!!ううっ、なんでキャラメイキングしなかったんだよぅ!!!しかもこの服ステータス高ーし!なんだよコレ!?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〖純血の衣〗



防御力500 耐久力3000/3000


DEX+300 INT+200


◦闇系統の魔法を強化する。

該当保持魔法スキル

『血魔法』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


流石だよねー、何なんだよこの国。ここまで、吸血鬼を強化する場所とか都合良すぎる気がする。この国の裏設定や、この服の裏設定は『鑑定』スキルさえあれば分かるんだけどなぁ…。


まぁ、無いものはしゃあないよね。なんて考えながら、おかわりしたお茶を飲み干した。


そろそろ女物の服を着るのになれてきた自分が怖くて、ため息が出た。


†††


それから少したった後に、ログを確認していると


『シークレットクエスト:メイド長の教えをクリアしました。

オールクリア報酬が追加されます。お疲れ様でした。

報酬はインベントリ欄のプレゼント欄をご確認ください。』


っていう表示があったので、クエスト報酬を確認することにした。

ポーン。ポチッ。

メニューは、空中に浮かぶ白く光る板と言うのが正しい表し方だろう。インベントリ欄をポチッと押し、プレゼント欄を確認すると、そこにあったのは〈スキルチケット:魔法〉と言う物と〈EXP50000〉〈Gld30000〉であった。


〈Gld〉とはこの世界の一般通貨の単位であり、町など手買い物をする際に必要になる物だ。……まだ町まで行けてないんだけどね………


ま、まぁ、そんなことは置いといて、〈スキルチケット:魔法〉はビックリした。これは、魔法スキルを一つ選んで習得出来るめっちゃめちゃレアな物だ。


まぁ、ホントにレアなのかは知らないけど。運営がレアだって言ってたし。………ぼっちだなぁ、僕……


ま!てなわけで魔法スキルを一つ習得出来る訳なんだけど、何を習得しようかな……まぁ、習得可能な魔法スキル見てみるか。


『〈スキルチケット:魔法〉を使用しますか?』


《yes or no?》


いえーーーーーす!


すると、シャラランと音を立てて、空中に巻物が現れる。紙がこすれる音を立てながら僕の目の前で開いた。


───《習得可能スキル一覧》───

◦火魔法

◦水魔法

◦風魔法

◦闇魔法

◦光魔法

◦呪魔法

◦生活魔法

──────────────────

ん………?少ない?なんかもっとあるもんだと思ってたんだけど。土魔法とか、精霊魔法とか定番じゃない!?

ちょっと調べてみるか……


それから10分後。


なるほどね。分かった分かった、なんでも、土魔法とかは派生魔法の一つに当たるらしく、火魔法と水魔法を両方LvMaxにした後に習得出来るようになるらしい。だから基本魔法スキルの火魔法、水魔法、風魔法、光魔法、闇魔法、のどれか二つをLvMaxにしないと、それ以降の魔法は習得出来ないみたいだ。


ちなみに、既に攻略サイトに載っている派生魔法は雷魔法、土魔法、木魔法の三つ。


このシステムは、組み合わせ次第で自分だけの魔法が作れるようになるのがいいね!


ちなみに、既に掛け合わせをした二つのLvMaxスキルはステータス上には残るが、一度掛け合わせに使ったため、その掛け合わせによって派生した魔法を消去するか、スキルチケットなどを使って個数を増やす事をしない限りは、二度と掛け合わせには使えないみたいだ。


まぁ、このシステムは妥当かもな。際限なく魔法スキルを増やせたらそれはそれで問題だろうし。


あと、呪魔法は情報が無かったから、僕の持ってる何かのスキルが影響を及ぼしたのかも知れない。


生活魔法に関しては、説明要らないと思うけど、ライターなどのサバイバルに使う魔法みたいなモノって覚えておけば良いと思う。


さて、何を習得しようかな。凄く悩むなぁ…候補はもう絞ってるんだけどね。


ふぅ。どうしようかな?

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