第5話 姉と弟
「エリオル!!( *・ω・)ノ!!
手!!イタイ!!( *・ω・)ノ!!」
リーニャは手首を強く掴んでいるエリオルに苦情を申立てた。
「あ、ごめん。。」
食堂から引きずるようにリーニャを連れ出したエリオルは、
リーニャの手首がちょっと赤くなっているのを見て、
素直に謝ると掴んでいた手を離して俯いた。
「別にいいけど!!( *・ω・)ノ!!
急に席をたつなんて行儀が悪いぞ!!( *・ω・)ノ!!」
リーニャはエリオルを見上げて言った。
去年の春まではリーニャとエリオルは同じくらいの背だったのに、
エリオルは去年の夏から急に背が伸び、
冬にはエリオルとリーニャの身長は頭ひとつぶん位の差になっていた。
「~~~~~~!!
それは僕が悪かったよ。。」
エリオルは何か言いたそうだったが、
結局は素直に謝った。
「よし!!( *・ω・)ノ!!
じゃあ今日こそ私はかーさまにお嫁さんの話をしてくるから!!( *・ω・)ノキリリ」
最近リーニャがジルにエリオルのお嫁さんの話をしようとすると、
なぜか必ずエリオルがどこからともなく現れて、
邪魔をしてくるので、
リーニャはジルに中々お嫁さんの話ができずにいた。
「~~~~~~~!!!
だから!!あねうえはそんなことをしなくていいんです!!!」
「そんなことを言ったって、
エリオルへの縁談は沢山来てるのに、
いつまでたっても、
お見合いさえ決まらないじゃないか!!( *・ω・)ノ!!」