表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/31

第3話 父と息子

「二人とも、そろそろ夕飯の時間だよ。


今日はリーニャの大好きな


ジル特製の海老のシチューだよ。」


客間で言い争う姉弟に、


父のヨハンはのんびり声をかけた。


シュナイダー家は一応伯爵家だが、


おそろしいほど田舎にあり、


慎ましい生活をしていたので、


通いのメイドが数人いるだけで、


食事は大体母親のジルが作っていた。






「やったーーー!!ヾ(・◇・)ノ!!」







リーニャは客間からピューッと飛び出して、


一目散に食堂に駆け出した。


「やれやれ。


リーニャはいつまでたっても子供だな。」


ヨハンは苦笑しながらそういうと、


「エリオル、お前もおいで。」


とにっこりエリオルに笑いかけた。


「はい。父上。」


エリオルはおとなしく父の側まで来た。








「お前も苦労するね。」



ヨハンはそう言うと、


去年自分の身長を追い抜いた、


背の高い息子の金色の頭をなぐさめるように撫でた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ