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第29話 ポロポロ

「エリオル?( *・ω・)ノ?


何で怒っているの??( *・ω・)ノ??」


リーニャは無言のままズンズン進むエリオルに聞いてみた。


しかしエリオルはリーニャの方を見ようともせず、


無言のままただ前を向いてズンズン歩いているだけだった。


「エリオル!!( *・ω・)ノ!!」


リーニャは無視されてさすがに怪訝そうにエリオルを呼んだ。


「~~~~~!!


あねうえがはしたないことをするからです!!」



そういうエリオルの声は既に涙声に近かった。


「はしたない??( *・ω・)ノ??


ぎゅってしたのが??( *・ω・)ノ??


あんなのいつもしてるじゃないか??( *・ω・)ノ??」


リーニャはうれしいとエリオルにもヨハンにもジルにもよく抱きついた。


リーニャの癖みたいなもので、


怒られるようなことではないと思った。


「~~~~~~!!!


家族はいいんです!!


よく知りもしない人にするなんて!!!


しかも、しかも僕の手を離して………


~~~~~~~~~!!!


とにかくあねうえが悪い!!!」


エリオルは耳まで真っ赤にしてそう怒鳴ると急に立ち止まってしまった。


「エリオル??( *・ω・)ノ??」


リーニャがエリオルの顔をのぞきこむと、


エリオルは肩をぷるぷる震わせて、


耳まで真っ赤にしながら、


涙をポロポロこぼしていた。


「エリオル!!( *・ω・)ノ!!」


リーニャは泣き出したエリオルにびっくりしておろおろした。


リーニャは特に悪いことをしたつもりはなかったが、


エリオルは急に手を離されたのがショックだったのかもしれないと思うと、


なんだか自分が悪いような気がしてきた。

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