ガリレオ!ガリレイ!
前回の大学受験から4年、セントバーナードは、幼稚園に通っている。
しかし、いまだにだれ一人と会話をしたことがない。
~休み時間~
子供たちは先生が持ってきたDvDを見ている。
テレビ「とぅるるるる~ガリレオ!ガリレイ!!とぅるるるる~ガリレオ!ガリレイ!!」
意味がわからないロックのビデオだ。
みんなはテレビに集中しているが、セントバーナードは、部屋の片隅にいた。
先生「どうしたの?一緒にテレビ見よう。」
見るはずがない。
先生の言葉を無視し、独り言を言い始めた。
セントバーナード・ザビエル「∞/∞を割り算と見た場合、数学では定義されていません。ただしケースに応じて計算できる例は、理屈の上ではごまんとあります。以下、limと書いたら、n→∞が省略されてると読んで下さい。
lim (n+1)/n = 1 (1)
lim (2n+100)/n = 2 (2)
lim (n^2+100)/n = ∞ (3)
lim n/2^n = 0 (4)
(1)~(4)のn→∞のnは、正の整数で考えてます。つまりこの無限大は可算無限です。そうすると(1)と(2)は、整数の個数どうしを比較してるように見えます。本当は、こんな事言ったら駄目なんですが、何となく納得できませんか?。
(3)は、数直線と座標平面上にある、整数点の数の比較のようなもので、面は線が無限に集まったものだからと考えると、何となく納得できますが、この納得は駄目なんです。[数直線の整数の数]=[座標平面上の整数格子点の数]が、証明できてしまうからです(^^);。(3)自体の計算は正しいのですが・・・。
(4)は、整数の数と実数の数(可算無限と連続無限)の比較と考えて良い理由が、一応あります。正式には駄目なんですが、(4)をそのような意味とすると、連続無限は可算無限をカスにするくらい巨大な無限、という事になります。・・・じつはこれ、正しいんです(^^);。「限りないもの」として定義される無限ですが、「限りないものにも階層がある」という、とんでもない結果です(^^);。可算無限<連続無限を示す最も簡単な証明法が、対角線論法になります。
以上より∞/∞には、色々問題があるようだとは、思って頂けませんか?。割り算∞/∞が定義されないのは、計算できないからではなく、計算できるケースがごまんとあり、しかも結果が一つでないからです。それが不定の意味ですし、通常の解釈が成り立たない場合すら出てきます。引き算も同様です。
ちなみに∞+∞と∞×∞は定義されます。ただし、
有限+可算無限=可算無限.
可算無限+可算無限=可算無限.
有限×可算無限=可算無限.
可算無限×可算無限=可算無限.
可算無限+連続無限=連続無限.
連続無限+連続無限=連続無限.
可算無限×連続無限=連続無限.
連続無限×連続無限=連続無限.
といった具合に、有限の計算とは違います。でも答えは一つに決まります。
これらの事(∞+∞と∞×∞)を、「限りないものを、いくら足しても掛けても、限りないに決まってるさ!」と、自分は時々言ってしまいます。これらは普通の解釈にあってますよね?(^^)。」
先生「?」
生徒「?」
神様「?」
そこら辺を通ってたお化け「?」
天国の誰かさん「?」
ガリレオ・ガリレイ「?」
あんぱんまん(筆者)「?」
ハイ終わり