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俺と君の繋がりは今  作者: 因幡の黒兎
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プロローグ

三回目の投稿…… 修正やりずらい。

秤にかけたモノ




何処かにある薄暗い空間……

灯りが蝋燭だけのため、辺りは薄暗い。

外壁は岩が剥き出していて、この空間が地下にあると考えられる。

この空間はかなり広く、おそらく数万人は入れるだろう。

そこでは……


「この"血"を守りし我等が一族達よ…… 今こそ幾万年の憎しみを晴らすときだ!─────」

何かの教主か何処かの族長とでも思われるような者が演説をしている……

その周りには数多くの





そして


"人のようなモノ"……


人に近いが人とは言えない生物……

見た目はほとんど人なのだが一部分だけが人とはかけ離れた異形の形をしている。

刃が飛び出した腕が4本あるモノ、翼があったり、腹の辺りに口があったりするモノ。

よく見るとそんな化け物はちらりほらりといる。

そんな化け物たちは言葉を理解しているらしく、教主みたいな者の演説を聞いている。


「"血"を使い! 命を賭け! 我等を虐げた愚か者達へ復讐を果たす!!!」


おぉぉぉぉお゛お゛お!


この空間にいる者達は化け物も含め、気持ちを最高潮まで高ぶらせていた…………


ただ二人を除いて。


その二人は演説をする者の後ろにある大人では入れないであろう小さな岩陰に隠れていた。


「本当にいいの? こんな事をするのは僕だけでいいのに……」


その内の一人が、もう一人に話しかけた。

見た目は小学校高学年程度の小さな少年。その髪は濃い青色で、瞳も髪と同じ色で澄んでいる。


その言葉にもう一人の少女が恐怖によるものなのか、声を震わせながら答えた。


「うん、いいの。だって二人で決めた事だもん」


少女の見た目は少年と同じく幼い。髪は鮮やかな深紅で、こちらも同じく瞳も美しい深紅だ…… 大きくなったら綺麗になるだろう。


「でも……」


少年は少女の恐怖を感じ取りまだ完全には決断できていないと考えたのか、もう一度声をかける。

少女はそれに答えるが。


「いいの…… これ以上考えたらもっと悩んじゃうから……」


自ら、まだ決断できていない、という意味がとれる言葉を言ってしまった。


「だったらやらない方が」


少年はそれに気付き、少女のために行動を中止しようとした。


が少女はそれを遮るように。


「でも…… 迷って決めれなくて後悔するよりも…… 何もせずに後悔するよりも……」


「………………」


少年は黙り少女の決意を聞いた

これが少女の最後の決断なんだと思い……


「何かして後悔する方が、良いと思うから……」


「…………ッ」


少年はまだ黙り続ける。


「私にはその二つは天秤には掛けられない…… でもその二つとケイを天秤に掛けられる。……ううん、天秤に掛ける必要も無い。だってケイの方が大切だから…… だったら迷う必要もなかったね。最初から決まってたんだから……」


少女は最後の言葉を発するときに微笑んだ

「〜〜〜〜〜っ!!」


少年の顏は一瞬のうちに少女の髪に引けを取らないぐらい赤くなっていた。


「どうして零はそんな事を言えるんだよ!」


少年は他の者達に気付かれないような声の大きさで怒鳴った。


少女は少年が何に対してそんな怒鳴っているのかよく分からないのか惚けた顏で


「何で? 思ってる事を正直に話しただけだよ?」


と言った。

少年は顏を赤い状態から更に赤くさせた。今では全身も赤いかもしれない。


「〜〜っ!」


少年は一時的に何も言えなくなっていた。


「どうしたの? 凄く顏が赤いけど……」


少女は凄く心配した様子で、少し顔を前に出せばキスが出来そうな程の距離に顔を近づけていった。その行為が少年を困らせているとも知らずに。


「何でもない! ……そんなことよりもやるよ」


少年は照れ隠しなのか顏を左右に強く振った。

そして深く深呼吸をして冷静になり。


「本当にいいんだね……」


少女は少し間を空け……

ゆっくりと、しかしはっきりと自分の答えを告げた。


「うん、ケイと一緒なら……」


少年はまた顏が赤くなりかけたが、すぐに冷静さを取り戻しこう言った。


「分かった……」


少年は反対側を向いた。

演説をしている者の方へ……



「…………行くよ」



「うん」



そして二人の少年と少女は飛び出して行った……


自分達の決意のために……

((((;゜Д゜)))


怖い、怖いよおう……

皆さんの反応がスッゴク怖いんですよお……

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