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26.夢の中では
第二章 天地仁左の謎解き編、スタートとなります。
彼女は歩いていた。
手を引かれ彼とともにゆっくりと緩やかな坂を上っていくと、歌が聞こえてくる。
小高い丘の上に古びた四阿がみえてきた。
そよぐ風と共に歌はそこから流れてきている。
優しい響き、澄みわたる歌声は青い空へと吸い込まれていくようだ。
五つの影は、来訪者にも気に掛ける様子はない。
遥かなる時を超えて、魂に刻み込まれた歌は続く。
心からの想いが、そこには込められている。
いつしか彼女も歌の輪の中にいた。
六つに増えた影。高らかに歌は世界にこだましていく。
彼はただそれを見つめるのみだった。
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