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魔族領の端っこ

あれからすこしだけ歩いたとこに建物がポツンと存在してた。

そして今俺の目の前には、先ほどの村とは違った、清潔で最近できたかのような新しさを感じる門がある場所にたどり着いた。


「これはこれは、何用でございますでしょうか?」


黒い服を着た執事っぽい人に声をかけられた。


「大きめの町というか、人や情報で溢れている場所を探しています。」

「そうですか。残念ですがこの近くにはそのような場所はございません。」


このじいさん、さっきから何だか怪しいな。

目線が定まってなく、どこか襲ってきそうなそんな気がする。


「旅のお方でよろしいでしょうか?」

「え、ええまぁそんなところです。」

「ではもしよろしければ、数日こちらの家で過ごされてはいかがでしょうか?」


ますます怪しくなってきたな。

この人の話が本当だとしてもなぜサンディ村の事を知らなかったんだろう。

普通なら断るだろうが俺の直感が受け入れるべきだとそう告げてくる。


「では食料も尽きかけていたので。ありがたくそうさせていただきます。」

「.........あなた、怪しいとは思わなかったのでございますでしょうか?

今いるここは人間などが足を踏み入れてはならない神聖な魔族領だというのに。」


ここは人間がいないのか?それに魔族領だと...?

おかしいな。俺の記憶が正しければここは確かに人間領だったはずなんだが。

このじいさんは俺が人間だったからやや挙動がおかしかったのか。


「俺は魔族と喧嘩をしに来たわけではないんだ。本当に知らなかったんだ。ここが魔族領だということを。」

「...ふむ、確かに嘘は言ってないようですね。」


じいさんの片目が水色にうっすら光っていた。


「まぁここは魔族領といえども端っこの方、私も主も人間に憎しみを抱いてるわけでもないので、数日なら滞在していってもかまいませんよ。何か事情があるみたいですしね。」


やや警戒はしているようだが、俺は今知り合いというものが無いに等しい。ここで関係を築いておくのももしかすると今後何かの役に立つと思う。でも油断だけはしないようにしとかないとな。


「では数日の間滞在させていただきます。よろしくお願いします。」

「はい、では主とまずお会いになってもらいましょうか。」

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