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異空間のふたり

pixivにて新規キャライメージ画像更新中!

※AI生成画像

https://www.pixiv.net/users/15342558


※モチベーションに繋がります!※

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―――八雲の発案したトレーラー馬車


それと対になって推し進められた道路網は八雲達が冬季休暇に入るまでの間に広げられていた―――


シュヴァルツ皇国とヴァーミリオン皇国の首都レッド、そしてインディゴ公国の首都ディオスタニアには早くもトレーラー馬車対応の道路網が繋げられて、各首都には八雲が設置した魔力針によるトレーラー・ターミナルも建設されていた。


バサラとルシアも突然やってきてトレーラー・ターミナルを建設していった八雲に驚きを隠せなかったが、転生者であるバサラには八雲の建設したトレーラー・ターミナルとトレーラー馬車の計り知れない有用性をすぐに理解する。


こうして道路網は現在―――



挿絵(By みてみん)



―――着実にこの異世界へと広がっていくのだった。






ヴァーミリオン皇国からシュヴァルツ皇国のティーグルに向かう天空基地―――


高度数千mの上空を飛行する天空基地は間もなくティーグルの黒神龍特区上空へと到着する。


八雲は基地の自室で到着の時間を待っていた。



挿絵(By みてみん)



この異世界とは一線を画す近代的な様式の自室で、八雲はソファーの前のテーブルに置いた本に記入した『黒神龍学園』の根幹となる内容と、今回引き延ばしたトレーラー馬車の道路網を《投影プロジェクション》で映し出したマップに落とし込み、そして『思考加速』の世界に入っていた。


ステータスにある『知力』をフル活用して各トレーラー・ターミナルから上がっていた収入と、最低限発生する学園経費についての計算を進めていき、運用資金を入念に確認する。


ドクトル・メンフィスの言った通り、オーヴェスト=シュヴァルツ連邦以外の他国から入学希望者が来た時の対策も、資金面で問題がないかを確かめていたのだ。


キャッシュフローの構造は現代日本のような税金関係の問題もない国営の収入を基本としているため、単純で計算も差し引きがしやすい。


そう考えれば他国からの入学希望者も問題無く受け入れられるだろうことは答えが出ていた。


「だけど、実際は現場で問題は出てくるだろうから、それは随時潰していくしかない……か」


ソファーの背凭れに背中を預けて天井を見上げながら、八雲はひとり呟いていた。


今はもう年末に差し掛かり、あと少しで新年を迎える時期にいる。


八雲はバビロンと同じく春に入学式を行うという弾丸計画を画策しているのだ。


春を過ぎると年度の更新も中途半端になるし、本心では早くシェーナ達を此方に移して新しい友達とも慣れ親しんでもらいたい。


雪菜やマキシ、それにユリエルやヴァレリア達も春から此方に入学という形に納めたかった。


正直八雲の能力を使えば建物は一瞬で建築出来る。


しかし―――


教師陣と生徒の人間については八雲の思い通りにはならないし、してはいけない一線だと八雲は認識していた。


「まあ、なるようになるか!」


この異世界に飛ばされて何度も危険な目にも遭ってきたが、その尽く危機を打破してきた八雲。


今回も何とかなると、正直なところを言えば力でゴリ押しになる場面になっても上手くいくと高をくくっていた。


そんな時、八雲の自室の扉がノックされる―――


「どうぞぉ―――」


―――八雲はそのノックに声を上げて返事した。


「―――失礼致します。主様♪」


そこに入室してきたのは、葵御前と白金、そしてふたりに仕える形になっている七野の三人だった。


「どうした?何かあったのか?」


現れた三人に来訪の理由を問う八雲に葵はニコリと笑みを浮かべながら、


「そろそろ……あのふたりのところに様子を見に行かれる頃かと」


誰の事とは言わずもがな、葵はラーンとグラハムドの幽閉された『異空間』に八雲が様子を見に行くだろうとやってきたのだった。


「白金の時もご一緒致しましたし、何より白金も自分と同様に拘束されているふたりのことが気になることでしょうし♪」


悪戯っぽく笑う葵に顔を赤くした白金が、


「ね、義姉さま!?―――もうそのことは……/////」


あの時のことが余程恥ずかしいのか、弄られることを嫌がっている素振りをしている。


「まあ、葵もそのことは触れてやるなよ」


「―――やったのは主様ですが?」


白金の恥ずかしがる様子に葵を諫める八雲だったが、すぐに事実で突き返されて口籠る。


「ま、まあ確かに―――よし!それじゃあ皆で様子を見に行こうか!……勿論、あのふたりがどうなっているのか、想像はつくだろうけどな」


軽い口振りで答えた八雲だが、最後は悪い笑みを浮かべた顔に変わり、その表情に葵達三人はゾクリとした畏怖と快感が身体を駆け抜けていった。


「それじゃあ……空間を開くぞ」


自室から『空間創造』でふたりが幽閉された空間を開く八雲に三人も続いて空間の隙間に入るのだった―――






―――何もない暗闇の空間


そんな空間の床に向かい合っているラーンとグラハムドは、荒い息を切りながら所々で喘ぎ声を上げていた―――


「ハァハァ♡……アアァ……も、もう……ウンン~ッ♡♡!!/////」


「アンッ♡……ハァアアッ……こ、こんな……どうしてぇ/////」


拘束されてから既に数時間が経過しており、服の下で乳首に吸い付いた触手の口内では、乳首の先に極細の針を突き刺して快感を与える『媚薬』も注入されている。


並みの人間であれば今の時点で気が狂いそうな快感ですぐに正気を失うレベルだが、そこは堕天使と魔神だ。


全身を駆け巡る快感に堪えながら歯を食いしばっているが、今も吸収され続ける魔力によってそれ以上に拘束を解くまでの力は出せない。


汗ばんで湿り切った服の内部では紫の粘液が形成した触手状のものが蠢き、全身の性感帯という性感帯を攻め続けているが、それもふたりが絶頂しそうになると動きを停止して絶頂を与えないという拷問を続けていた。


「あらあら♪―――随分と頑張っているようね♪」


何も無い闇の中から女の声が響く。


声のした方向に視線を向けるラーンとグラハムド。


そこから現れたのは葵御前に白金、そして七野と―――八雲だった。


「あ、主ィイイッ!!!―――は、早くこれを解いてくれぇええ!!!/////」


「我が主!!―――勝手をしたことは謝罪します!!!ですから、この拘束を解いてくださいっ!!!/////」


八雲の姿を目にした瞬間、血走った瞳で必死の声を上げるラーンとグラハムドを見下ろしながら八雲は黙っている。


触手によって八雲達の方向に向き直されたふたりは、両膝を持ち上げられてM字開脚の体勢のまま下着を晒していた。


「堕天したとはいえ流石は天使と魔界の住人である魔神♪ 主様の《魔神拘束イーヴァル・バインディング》で拘束されて『媚薬』まで打ち込まれてもまだそのように喋ることが出来るとは、恐れ入りました♪ クスクス♪」


葵は妖しく笑い声を発して、白金と七野は嫌な経験を思い出しているのか頬を赤く染めて黙っている。


「おのれェエエッ!!たかが狐風情が我を笑うかっ!!!」


葵の態度にグラハムドは怒り心頭になり、葵に怒鳴りつける。


ラーンも怒声は上げないものの、殺意に満ちた視線を葵に向けていた。


「おお~♪ 怖や怖や♪ 控えよ、ふたりとも。此処へ主様にお越し頂いたのは妾の進言があってこそぞ―――口の利き方には気をつけよ」


先ほどまでのお道化た様子から一気に冷気を放つ声に変わった葵にラーンもグラハムドも口を噤み、白金と七野ですら息を飲んだ。


「主様―――どうやらこのふたりはまだ反省が足りぬようでございまする」


葵のその言葉に八雲は頷きながら、


「ああ―――どうやらそのようだな。まだ足りないようだ」


冷たくそう言い放つ八雲の言葉にラーンとグラハムドは絶望的な表情を浮かべる。


「ふたりとも……お主等が誰のものか、誰の女であるかということをこの場で学ぶがよい。さあ♪ 主様、此方に♡/////」


そう言って八雲を此方に向いてM字開脚の体勢で空間に浮かぶふたりの前に促すと、徐に八雲のパンツに手を掛けていく。


その様子に反応するように白金と七野も動いた。


そして―――


葵が八雲の下着を脱がせ下ろすと、そこからブルンッ!と勢いよく八雲の硬く聳え立つモノが飛び出してきた。


八雲の逞しいそれを初めて直視してラーンもグラハムドも思わずゴクリと息を飲み、視線が離せない。


絶頂寸前で数えきれないほど寸止めをされて、媚薬も全身に回ったふたりには目の前のそれを身体が求めない訳がない。


そんなふたりの様子を見て、クスリと笑みを溢した葵は―――


「―――白金♡」


「はい、葵義姉さま/////」


白金の名を呼び、そして白金も何をすべきなのか分かっていると言わんばかりに、葵同様に八雲の腰の辺りに跪く。


そうして左右から舌を長く伸ばしたふたりが淫らな音を空間に響かせていく。


ラーンとグラハムドに見せつけるようにしてそれを続ける葵と白金。


そして七野は後ろから八雲に抱き着くと、シャツの下からその細い腕を忍び込ませて、


「主様……んちゅ……くちゅ……ちゅぱ♡……/////」


服の下で八雲の乳首を転がして刺激しながらディープキスを始めた。


目の前で繰り広げられる八雲と美女達の淫靡な行為に、その光景を目に焼き付けるように見開いた瞳で見つめるラーンとグラハムド……


「れろ♡れろ♡……じゅるる……んちゅ♡……/////」


「じゅるっ♡……ちゅぷ♡……れろ♡……/////」


舌と口を使ってまるでそれを崇めるような恍惚とした表情で左右から行為を続ける葵と白金。


「ちゅぱ♡ ちゅぷ♡ れろれろ♡ んんっ♡/////」


八雲の舌を愛撫するように舐め回し、吸い、自らの口内に誘う七野。


そんな三人の攻め技に八雲も次第に興奮が高まると―――


「ンンッ!!―――もう限界だ!!!」


―――そう叫び、左右から触れた柔らかく温かな舌の感触を堪能しながら、自らの欲望の塊を解き放っていった。


目の前で凝視していたラーンとグラハムドの顔面に容赦なくその欲望は降り注いでいく―――


「あぁああ……そんなっ♡ ンンッ♡ プハッ! あ、これ、ダメぇええ♡!/////」


「オォオオッ!こ、これが主の……んんっ♡!きた、キタキタぁああ!ックぅうううっ♡!/////」


その温かさと青臭さに、ラーンもグラハムドもビクビクと全身を痙攣させながら、漸く待ちに待った絶頂を迎える―――


ふたりは、今も欲望を解き放ったそれから必死に目が離せない。


しかし―――


「今日はここまでだ。まだお前達の反省が足りないようだからな」


―――そう言って八雲はふたりに背を向けて、この空間から出ていく。


「えっ!?そんな―――主ィイイッ!!!/////」


「ど、どうかご慈悲をっ!!!主さまぁああ!!!/////」


最早媚薬と先ほどの光景で理性を崩壊させたふたりを残して、開かれた空間はふたりを残して閉じられていくのだった……



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挿絵(By みてみん)



2023.07.27


アンソロコミック発売開始!


チート×セックス アンソロジーコミック


■2023年7月27日■


只今発売中です!!

漫画をご担当くださいました森あいり先生!本当にありがとうございました!!

商業案件はこれにて終了ですがこれからも、どうぞ宜しくお願い致します☆


レビューも記入して頂けますと励みになりますので、宜しくお願い申し上げます。

感想頂いてとても励みになります!

誤字報告も本当にありがとうございます!


これからも宜しくお願い申し上げます!

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