ルトマン校長との会談
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―――バビロン空中学園に通学した八雲
課題の提出も終わっていて履修すべき授業もない八雲は、普段なら皆と図書室に向かったり生徒会室に顔を出したりするのだが、今は生徒会メンバーも天空基地の研究エリアで『蒼の書』の研究テーマを行っているところで、そこにはドクトル・メンフィスも相談役として滞在している―――
そんな八雲が訪れたのは、この学園の高等部校長ルトマン=ギヌスの校長室だった。
ドアの前まで来るとドアをノックして返事を待つ―――
「―――どうぞ」
―――部屋の中から聞こえた入室許可でドアノブに手を掛けて開く。
「九頭竜八雲です。失礼します」
「おおっ!九頭竜君!一体どうしたのかね?こんなところに態々来るなんて」
白髪の長い髪に長い口髭を生やして、青いローブを纏っている老人が執務用の机の席に着いたまま入って来た八雲に声を掛けた。
その執務机の前まで行った八雲は、
「実はこれからのことについて校長先生に人生相談をしようかと思って」
「人生相談?君が?―――ハッハッハッ!それは是非とも聴いてみたいものだのう。何か悩みでもあるなら教育者としてちゃんと話を聴こうじゃないか」
笑みを浮かべ、長くて白い髭を撫でつけるルトマンに八雲も笑顔で答える。
「実は高校を来年の春で卒業しようと思うんです」
「ふむ……君は、いや君達は元々、剣聖陛下の強引な紹介で途中編入した留学生じゃからな。三回生の春の卒業式で卒業することは勿論可能じゃ。君は課題もこなして多大な功績もあるからのう」
「ありがとうございます。それで、その後のことなんですけど……」
「それが儂に相談したいことかね?」
「流石は校長先生。話が早いですね。実は卒業してシュヴァルツに戻った後で黒神龍特区に此処と同じような学園を創設したいって考えているんです」
「学園を?君が?それはまた、素晴らしいことじゃのう。教育の場が増えることはこの学園の一教育者としてとても喜ばしいことじゃ」
我が事のように喜んでくれているルトマンに八雲は頷いて、
「学園を創りたいって言い出したのはノワールなんですよ」
以前にノワールが八雲に告げた言葉をルトマンにも説明した―――
「―――なるほどのう。流石は黒神龍様といったところか。じゃが、学園というものは建物を建てるだけといった、そのような簡単な問題ではない」
―――八雲の説明を真剣に聴いていたルトマンは真面目な面持ちで告げる。
「ええ、分かっているつもりですが俺としては校長先生にお願いしたいことがあるんです」
「―――金ならないぞ」
「本当に教育者ですよね?教師の返事じゃねぇ……」
即答で金銭問題を持ってくるところに思わずツッコミをキメる八雲だったが、構わずに続ける。
「実は学園の設立と同時に必要なのは教師だと思っているんですよ。だけど、俺にはこの世界でそんな教育者に心当たりがある訳じゃない。そこで校長先生に紹介してもらえる人物がいないかと、相談に来たって訳です」
八雲の話しにルトマンが髭を撫でながら頷く。
「建物があっても中で教壇に立つ教師がいなければハリボテに過ぎんからのう。ふむ……よかろう!他の校長達にも相談してこの学園の非常勤の講師や協力出来そうな者を選んで派遣するとしよう」
「えっ!?この学園から、いいんですか?」
現役の教師達から派遣してもらえるとまで思っていなかった八雲にとっては思い掛けないルトマンの提案に益々自分の計画が現実味を帯びてきた手応えを感じた。
「かまわんよ!実はな、儂も此処以外の学園で、より経験を積んでもらいたいと考えておる者達に心当たりがあってな。こうして新たな学園が設立される機会など人生でそう何度も訪れるものではない。いい経験の切掛けとなるじゃろう」
そう言ってルトマンは笑みを浮かべる。
そんなルトマンの手厚い対応に八雲も笑顔を浮かべて、
「ありがとうございます!校長先生」
深く頭を下げて感謝するのだった―――
―――校長室を出て、
広い廊下をひとり歩く八雲の向かい側から、歩いてくる集団が目に留まる。
「あら♪ 八雲様!お戻りとは聞いていましたが、お帰りなさいませ」
八雲に声を掛けてきたのは白神龍の白い妖精の副長『幸福』のエメラルドだった。
「ただいまエメラルド先生。それとゴンドゥル先生にレーブ先生も俺達がいない間、ラーズとゲイラホズ先生の穴を埋めてくれていたって聞いたよ」
紅の戦乙女第五位『杖を振るう者』ゴンドゥルに蒼天の精霊エイス『夢』のレーブもエメラルドと共に集っていた。
「いえいえ♪ それよりも聞きましたよ!魔神を使役することになったって。いやぁ~八雲様は相変わらず予想の斜め上を行きますねぇ」
ゴンドゥルがニヤニヤと笑みを浮かべながら今回遠征に参加した誰かから聞いたのだろう、メサイアリストのことを話し出した。
「俺に隷属化したのは本当だけど、偶然みたいなものだったからな。俺としては魔界の情報を色々と聴けて助かるよ」
「それです!私も魔界については一度その魔神に話しを訊きたいと思ったんです!よろしいですか?」
前のめりに八雲に問い掛けるゴンドゥルに八雲は少し身を引きながら答える。
「別にいいけど、天空基地にいるから上に上がらないと話し出来ないぞ?あと近い……/////」
推定Fカップの胸を押し付けるかのように近寄って来るゴンドゥルに思わず照れる八雲だったが、
「何を今さら照れてるんです?あの時、私とレーブの熱い一夜を覗き見していたのに♪」
と、レーブの前でとんでもない爆弾を落としてきた。
「ふえっ!?嘘!?―――見られてたの!?/////」
「ちょっ!?―――ゴンドゥル先生!?」
その爆弾に被弾したのは八雲だけではない。
当事者であったレーブ自身も男である八雲にあられもない姿を見られていたという事実を突きつけられて顔面が茹でダコのように真っ赤に染まっていた。
八雲もアルブム皇国に向かった際に偶然ブリュンヒルデと立ち聞きしてしまったレーブの喘ぎ声を思い出してしまった。
「んん~♪ レーブはイッていて気がついてなかったもんねぇ♪ 何なら今度は八雲様も混ぜて三人でしてみる?/////」
淫靡な笑みを浮かべたゴンドゥルの誘いにレーブはワナワナと身体を震わせながらも、マキシの夫である八雲に抱かれるシーンを思わず思い浮かべてしまった。
しかし、そんな三人にエメラルドの制止が入る―――
「ちょっとゴンドゥル!レーブ!八雲様を困らせては駄目でしょう」
―――その制止にゴンドゥルも学園内で少し言い過ぎたかと反省した。
しかし―――
「その時はわたくしも混ぜて頂きたいわ♪/////」
「エメラルド先生!?」
八雲達の想像の斜め上をいくエメラルドの言葉に、推定Gカップの張り詰めた胸を見ながら思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった。
「言うねぇ♪ エメラルドも♪ だったらもう皆で『龍紋の乙女』に入れてもらいましょうか♪」
悪戯っぽい視線を八雲に向けて、この際三人共で八雲の『龍紋の乙女』に加入しようと言い出すゴンドゥルの言葉に、ひとりレーブだけは真っ赤な顔でフルフルと首を横に振って困惑していた。
「何?嫌なの?レーブ」
その仕草に意地悪な口調でレーブに問い掛けるゴンドゥルに、
「だ、だって、八雲様は、マキシ様の、旦那様だから……/////」
オドオドとした口調で答えるレーブ。
「そんなの今更でしょう?蒼天の精霊のサジェッサもウェンスも、とっくに八雲様に告白しているんだから」
そんなレーブに呆れた表情で応えるゴンドゥルの言う通り、八雲はサジェッサとウェンスの告白を受け入れている。
「あのふたりが良くって、私達がダメなんてこと、ないですよねぇ~♪」
ゴンドゥルの包囲網に追い詰められるような感覚に囚われた八雲は、
「ダメなんてある訳ない。むしろドンと来いだろ!」
美女達の前で目一杯の見栄を張ってみる。
「でしたら、今度クレーブスも誘って四人でお相手お願いしますね♪ 八雲様♡/////」
ウィンクしながら宣言するゴンドゥルに八雲は驚く。
(クレーブスも加えてこの魔女達全員の相手……だと)
目の前の美女達に思わず喉が鳴る八雲だが、今はこれ以上ここにいるのは『理性の強化』の限界を迎えそうだったので慌てて離脱することにした。
「―――サジェッサとウェンスの方が先だから、その話はまた今度な!」
それだけ言い残して八雲は廊下を走って魔女達から離脱するのだった―――
―――その日の夜
浮遊島の屋敷の中、八雲の寝室にはベッドの上で横になる八雲と、左右から八雲の伸ばした舌に自らの舌を絡めつかせるノワールとアリエスの姿があった―――
「れろっ……ちゅぷ……んんっ♡……/////」
「チュッ♡……れろれろ……チュッ♡/////」
汗ばんだ褐色の肌に純白の下着を纏ったノワールと、真っ白い肌に黒い下着を纏うアリエスが必死に舌を絡ませながら、その手は八雲の股間に伸びていき、下着の中で起きているそれを細く美しい指を絡めて、撫でて、弄んでいく。
八雲がインディゴ公国から戻ってきてからは『龍紋の乙女』達を毎夜日替わりで相手をしている。
そんなハーレムな状態を楽しむ八雲は今日の相手にノワールとアリエスを選んだ。
「あはっ♡ 戻って来た夜にも可愛がってくれたのに、今日も我とアリエスでいいのか?八雲/////」
他の『龍紋の乙女』に遠慮しているのか、そう問い掛けてくるノワールに八雲は返事する。
「ああ、今日はふたりに話しておきたいことがあったから来てもらったんだ」
「話しておきたいこと?そうか。だが、それは―――事が終わった後でもよいのだろう?/////」
淫艶な笑みを浮かべたノワールが八雲に甘えるように擦り寄りながら、問い掛ける。
「ああ、勿論それは―――あとからでもいいさっ!」
そう告げてノワールの上に圧し掛かっていく八雲―――
「あんっ♡! フフッ♡ だったら、いっぱい可愛がってくれ♡八雲!/////」
―――そんな八雲の欲望に答えるようにして、両手を広げて迎え入れる体勢を取るノワール。
これからふたりを相手に八雲の熱い夜が始まっていくのだった―――




