三人の美女とヴァーミリオンでの開戦
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―――朱色の女皇帝の八雲の自室
薄暗く魔法石の照明を落とした寝室には、三人の美女が下着姿で照らされていた―――
真っ赤な下着にガーターベルトを身に着けたイェンリン―――
純白の下着にガーターベルトを身に着けたブリュンヒルデ―――
真っ黒の下着にガーターベルトを身に着けたラーズグリーズ―――
―――美女達の大人の魅力を振り撒いているその姿に八雲もガチガチの状態で固まっている。
ベッドの上に仁王立ちになった八雲の腰に三人の美女達が跪いて引き寄せられるようにして顔を近づける。
雪菜や七野から色々と閨の作法と称して教わっている『龍紋の乙女』達は、奉仕する間も上目遣いで八雲を見つめながら、艶のある表情で舌を動かしていく。
美女達が上目遣いで見つめながら群がるようにやってくる光景は、八雲の脳に強烈な刺激を送り込んできた。
普段は凛々しい表情でまさに戦乙女といった装いをしているブリュンヒルデ……学園では教師として授業を行っている女教師にして貞淑な妻といった振る舞いをするラーズグリーズ……そして皇帝としても剣聖としてもこの世界に名を轟かせる人類最強の存在であるイェンリン……
そんな三人が淫靡な笑みを浮かべながら必死に舌を伸ばしてくる様は、どんな男でも一発で昇天出来る絵面だ。
「ああ……三人共……気持ちいいよ」
三人が柔らかくて温かい刺激を与えてくる度に、八雲の腰がビクリと震えを起こす。
そんな感じている八雲の姿を上目遣いで見上げては、自らの行いで八雲が快感を得ていることに喜びを感じる三人。
(ああ、八雲殿……そんな気持ちよさそうな顔をして……/////)
(フフッ♪ 旦那様ったら、もうイッてしまうのかしら?それじゃあ……此方の方を刺激して一杯子種、頂きましょう♡/////)
(んんっ♡ 八雲め♡ そんなに余の奉仕が気持ちよいのか♡ 仕方のないやつめ♡/////)
『神の手』スキルに夢中にさせられる三人を見ながら八雲が声を漏らす。
「あっ……で……そう……んっ……もう……」
堪えきれなくなってきた八雲の言葉に―――
「かぷっ♡ ちゅっ♡―――/////」
ブリュンヒルデは横から柔らかな唇で挟んで舐め上げ、ラーズグリーズは下って優しく口で包みながら舌でクルクルと転がしていく。
そしてイェンリンは頭を前後に激しく動かして、巧みな舌使いで激しく舐め回し、八雲に気持ちいい絶頂をさせようとする―――
「うあっ!……皆、受け止めてっ!!!」
ブリュンヒルデとラーズグリーズの頭を掴みながら腰を前に突き出した八雲がイェンリンに欲望を吐き出す―――
「ぷはっ♡! ああっ……すごい♡ いっぱい―――/////」
「―――ああっ♡ こんなにたくさん♡ んんっ♡ あたたかい♡/////」
「ウフフッ♡―――流石は旦那様です♡ ああっ♡ もっと♡ 貴方の色に染めてください♡/////」
―――満遍なく三人を自分に染め上げて、八雲の中の達成感のような感情が満たされていく。
その光景は八雲を奮い立たせるのには充分な刺激を与え、三人に襲い掛かるのだった―――
―――そして、四人の淫らな夜は知らぬ間に空が白み出していく。
その快感に震える嬌声は明け方近くまで響き続けていたのだった―――
―――インディゴ公国から遠く離れたヴァーミリオン皇国
八雲達が先行してインディゴにいる頃、四万二千のヴァーミリオン皇国軍本隊が広大なヴァーミリオンの大地を進軍していた―――
「―――フォウリン様。体調などは問題ございませんか?」
「ええ、ありがとうございます、フレイア。今のところ問題ありませんわ」
八雲が紅神龍の鱗で『創造』した黒麒麟の紅色である紅麒麟に跨るフォウリンを、同行するフレイアが気づかうがフォウリンは笑顔でフレイアに返す。
ヴァーミリオン皇国の首都レッドを出発した本隊を率いるのは次期皇帝であるフォウリンである。
これはイェンリンの提案であり、次期皇帝として国民に知らしめるためにも、この度の出兵に総司令官として出陣し、その雄姿を国民に見せるためといった考えである。
実際に首都を出発する際に軍の先頭を颯爽と進むフォウリンの姿に、国民の誰もがイェンリンの出陣ではないことに驚くと同時に、フォウリンの存在を改めて認識することになる。
先行するイェンリンと八雲は言うなれば裏方の露払いの役目に回っているのだ。
出来ることならフォウリンの本隊が到着する前に、イェンリンはシニストラに大打撃を与えてフォウリンの初陣を勝利で飾り、隣国との条約を守り確固とした立場を築く算段だったが―――
―――そこで想定外だったのがルドナと三妖魔の介入であった。
「お疲れになりましたら、いつでも仰って下さい。イェンリンもゆっくりと進軍して構わないと言っていましたから」
濃い紫色をしたストレートの長い髪をなびかせて、フォウリンに告げたのはスクルドだ。
「ありがとうございます、スクルド。ですがわたくしよりも兵達の消耗を気にかけておいてください。急ぎではないといっても、兵達が疲弊しては危険ですから」
フォウリンの返事にスクルドは笑みを浮かべてコクリと頷く。
今回のフォウリンの出陣には紅の戦乙女第一位フレイア、第三位スクルド、そして遊撃部隊として第四位ヒルドと第八位ゲイラホズが随伴している。
ヴァーミリオンの未来の皇帝の周囲を護衛するために、紅の戦乙女四名をフォウリンに随伴させているのもイェンリンの指示だった。
オーヴェストの八雲の道路と違い、ヴァーミリオンの街道はまだまだ整備が必要な道ばかりであり、四万二千の大軍が移動するのにも一苦労である。
そんな隊列の続く四万二千の兵達を率いて進むフォウリンは、己を律しながらも兵達に気をつかうことも忘れない優しい司令官だった。
そうして進軍して乾燥した大地が続く場所に到達して、見晴らしの良い場所に差し掛かった頃―――
「―――ッ?!全軍停止してください!!!」
突然フレイアの大きな声が上がり、フォウリンに停止を求める。
「ぜ、全軍停止っ!!!―――全軍停止をっ!!!」
フォウリンの号令が次々に長く伸びた隊列の後ろに伝言されていくと、程なくして全軍が停止した。
「どうしました?フレイア」
突然停止を求めたフレイアに問い掛けるフォウリンだが、フレイアのみならず隣のスクルドも、そしてゲイラホズも鋭い目つきで前方を睨みつけていた。
「これより先に何かいます……気をつけて!」
フレイアがフォウリンに注意を促すと、
「なに!?―――あれは!?」
フォウリン達の前方に広がる荒野が急に山のように盛り上がったかと思うと、巨大な砂の巨人が姿を現したのだった―――
―――インディゴ公国に向けた援軍はフォウリンにとって初陣だった。
その初陣を勝利で飾るために、紅の戦乙女の第四位ヒルドは序列外の紅の戦乙女達で構成された諜報部隊を引き連れて遊撃部隊として先行して街道を進んでいた。
周囲の警戒といった斥候の役割も負っているヒルドの部隊だったが、そこにスクルドからの『伝心』が届く―――
「―――なんだとっ?!クソッ!すぐに本隊に戻る!!」
斥候として先行していたにも関わらず裏を書かれたような本隊の襲撃の報は、紅の戦乙女ヒルドの諜報部隊長としての誇りに耐えがたい屈辱を与えた。
「こんな屈辱は初めてだっ!おのれ!!襲撃者よ―――生きて帰さん!!!」
数km先まで先行していたヒルドは、部隊の者達を引き連れて本隊の元へと馬を駆けさせた―――
―――フォウリンの率いる本隊
ヴァーミリオン皇国軍は現在全体の行程から見て凡そ半分の距離を進んできていた。
そうして残り半分の距離に差し掛かったところで―――
「巨人……なんて……」
―――フォウリンの目の前には、地面から盛り上がって出てきた巨大な土の巨人が立っていた。
「―――お下がりください、フォウリン様!!」
フレイアの声で正気に戻ったフォウリンは、
「ここで下がっても、あの巨人の歩幅ではすぐに追いつかれます!それよりも迎撃体勢をっ!!」
すぐに状況を見定め、また凡そ三十mはある巨大な巨人の身体的特徴を見て指示を出す。
隊列の伸びた四万二千の軍勢が、すぐに後退と指示されても行動実行出来るものではない。
「このまま左右に展開して包囲陣を敷く!!魔術師部隊は前へ!遠距離攻撃を仕掛ける!!」
フォウリンの指示を聴いて、すぐに本隊の兵達は巨人を包囲するようにして左右に展開していく動きを見せる―――
―――またそれと同時に杖を持った魔術師の部隊が前方に展開しながら魔術詠唱に入り、火、水、風といった土属性以外の属性魔術の魔法陣を展開して一斉攻撃を仕掛けた。
次々と命中する魔術攻撃に巨人の身体は直撃したところの表面は崩れるが、すぐに元の土の身体に戻っていく―――
「なんてことなの……」
―――ヴァーミリオン皇国軍の魔術師部隊はこうした魔術戦闘に特化した部隊である。
それにも関わらず魔術攻撃の直撃を受けてもビクともしない土の巨人にフォウリンは再度驚愕した―――
―――すると土の巨人が荒野と平行に太い右腕をスイングさせる。
と、同時に荒野の乾いた土と砂が盛り上がり、まるで津波の様になってフォウリンを始め、ヴァーミリオン皇国軍に襲い掛かってくる―――
「クッ!!―――フレイアッ!!!」
―――目の前に迫る巨大な土津波にフォウリンがフレイアの名を叫ぶ。
「―――はいっ!!」
まさにフォウリンを飲み込もうとした土津波が直撃する寸前に―――
―――轟音と共に激しく物がぶつかる衝撃が地響きとなって周囲に響き渡る。
周囲が静まり返ったところで―――
「フゥ……」
―――静かに息を吐くフレイア。
その前には、強力な防壁が発動し、一切の土や砂を通さずその場で停止させていたのだった―――
その半透明に見える堅固な防壁が土津波を押し止めたことに、ヴァーミリオン皇国軍の兵達も命拾いしたことで喝采を上げていた。
その時、巨人の肩に乗ったひとりの男が姿を現して、
「ハハハッ!流石は紅神龍の生み出した紅の戦乙女ということか♪ 普通なら今の一撃で軍も壊滅!ってなるはずだったんだけどねぇ~」
軽い口調でフォウリン達に告げるのは、金髪のチャラけた雰囲気を漂わせる美男子で、その顔はニヤつきながら巨人の肩に乗ったところから見下ろしていた。
「何者ですかっ!名のりなさい!!」
毅然としたフォウリンの大声が周囲に響き渡る。
「おお~!勇ましいねぇ~♪ 俺の名はグルマルス。魔神ルドナ様に仕える三妖魔のひとりさ」
「三妖魔……そうですか、貴方がインディゴに現れたという妖魔ですか」
フォウリンの返事にグルマルスは首を傾げる。
「あれぇ~?もう俺達のこと、知っているのかい?」
「ええ。貴方達の極悪非道な所業は聴かせて頂きました。結論から言えば……生かして返すこと出来ません」
見下す小さなひとりの少女が生かして返さないと言い放ったことに、一瞬呆気に取られたグルマルスだったが、
「ク、ククッ……アハハハッ!面白いことを言うねぇ♪ 面白い!君、この後は俺が直々に可愛がってあげるよ。まずは……邪魔なヤツ等をすべて踏み潰す!!」
そう叫ぶや否や巨人を前進させて、足元の兵士達を踏み潰そうと迫って来た。
だが、その次の瞬間―――
「―――見つけたぞぉおおっ!!!」
「ッ!?―――ギャアァアアアッ!!!」
―――上空から舞い降りた影が一閃、グルマルスの正面に落下してきたかと思うと、その手にした双剣によって一瞬でグルマルスの肩から脇腹にかけてクロス状に斬り裂いた。
「―――ヒルド!!」
グルマルスの身体を斬り裂いたのは斥候として前線に出ていたヒルドだった。
先行した位置から戻って来たヒルドは本隊の正面に巨大な土の巨人を見定めると、《空中浮揚》で上空に飛び立ち、グルマルスの正面に急降下して攻撃したのだ。
「私に屈辱を与えたこと……万死に値する―――ッ!?」
確実にトドメを刺した感触を捉えていたヒルドだが、目の前のグルマルスの様子に目を見張る。
「突然斬り掛かってくるなんて……随分と乱暴だなぁ♪ 思わず惚れそうになるよ♪」
グルマルスの斬りつけられた傷口からは、血や内臓ではなく土と砂が零れ落ち、斬り口も土が見えるだけだったのだ。
「貴様!?その身体、一体どうなっている!」
紅の戦乙女の諜報員として長く世界の情報を集めてきたヒルドにとっても、グルマルスのその身体能力はまったくの未知の存在であり、驚愕の表情を浮かべて固まっている。
「俺の身体は土と砂で出来ている特別製なのさ♪ だから……女の扱いも人とは違うんだよ!!」
グルマルスが凄んだ声を発した瞬間、同じ巨人の肩に乗っていたヒルドの足元が急に沈み込んで、まるで足を掴まれたように動かなくなってしまう。
「なんだ!?―――この巨人もお前の一部ということか!」
「フフフッ!大正解ぃ~!!―――今までもこうして捕まえた女の穴という穴に土を詰めて弄んだものだよ♪」
巨人の肩に沈み込むヒルドは、グルマルスのその言葉で怒りが頂点に達する。
「この下衆がぁああ!!―――やはり貴様は絶対にこの場で葬る!!!」
叫ぶと同時に手にした双剣を、自らが沈んでいく巨人の肩に突き刺すと―――
「唸れ!!―――『紅燐』!!!」
―――その突き刺した場所から周囲に向かって一瞬で爆発したような衝撃波が走る。
「な、なんだっ!?一体何が起こった!?」
衝撃と同時に肩が砕かれ、拘束されていたヒルドの両足が解放されると、地上に舞い降りるヒルド。
「お前如きに捕まる私ではない」
地上に舞い降りたヒルドはその手にした紅の双剣、紅蓮双剣=『紅燐』を一振り払う。
―――紅蓮双剣=『紅燐』
紅の戦乙女のフロックが鍛えた紅神龍の鱗を鍛えた双剣。
二尺ほどの片刃の刀身には炎のような紋様が刻まれており、その能力は『音』の操作である。
諜報活動の際に収音能力として使用したり、今の様に音を収束して衝撃波としても使用できる能力をもつ。
「無事でなによりです。ヒルド」
傍に近づいて来たフレイアにそう言われて、ヒルドは悲し気に眉を顰める。
「敵の接近を感知出来なかったのは私の失態だからな。もしフォウリン様の身に何かあったらイェンリンに申し訳がない」
責任を感じているヒルドに近寄ってきたフォウリンも首を振りながら、
「いいえ。あの敵は土の妖魔という様子。であれば誰であっても感知することは難しかったでしょう。八雲様から詳しくお話を聴いた時にも、八雲様の『索敵』ですら感知出来なくて取り逃がしたとのお話でしたわ」
フォウリンの言葉にフレイアもスクルドも、そしてゲイラホズも頷いてヒルドに気にする必要はないと訴えていた。
「ありがとうございます。では……アレはサッサと打ち倒して、先を進みましょうか」
フォウリンに一礼したヒルドは振り返ってグルマルスを睨みつける。
「フォウリン様。あの妖魔の討伐は我等四名にお任せ下さい」
フレイアが代表するようにしてグルマルスとの戦闘を買って出る。
「分かりました。皆、どうか無事で。武運を祈ります」
フォウリンも真面に兵達の突撃で戦闘を開始すれば、多大な被害が出ることが目に見えている。
超常の存在である妖魔に対抗出来るのは、ヴァーミリオンの守護者たる紅の戦乙女しかいないと、そして勝利するのは彼女達だということを信じて疑わない。
フォウリンの言葉を聴いて―――
紅の戦乙女
第一位
フレイアが紅蓮剣=『紅彩』を手にする―――
第三位
スクルドが紅蓮戦斧=『紅激』の石突を大地に突き立てる―――
第四位
ヒルドが紅蓮双剣=『紅燐』を構える―――
第八位
ゲイラホズが紅蓮槍=『朱雷』の穂先を土の巨人に向ける―――
―――そして四人の紅の戦乙女から立ち昇る真紅のオーラが大きくなっていく。
ヴァーミリオン皇国軍の精練された兵士達も、絵画にもなっていた紅の戦乙女の生の戦闘を目にする機会など人生で一度あるかどうかというものだ。
その緊迫した状況に誰も声を上げることが出来ず、瞬きすることも忘れたようにジッと戦況を見守っていた。
「四人も一辺に相手してくれるなんて♪ モテる男は本当に辛いねぇ♪」
そんな状況にも関わらず、グルマルスは相変わらずの軽口を放つ。
するとフレイアが真剣な面持ちで、
「勘違いも度が過ぎると醜いですよ?黙って冥府に行きなさい」
鋭く研ぎ澄ました視線と共に、そう言い放ったのだった―――




