妹達の行動開始
pixivにて新規キャライメージ画像更新中!
※AI生成画像
https://www.pixiv.net/users/15342558
※モチベーションに繋がります!※
いいね・ブックマーク・評価☆☆☆☆☆採点いただけますと励みになります。よろしくお願いします。
―――翌朝、
八雲の部屋に朝陽が差し込んでいる。
「あっ♡! あんっ♡! んんっ♡! ハァハァ♡―――ど、どうしてっ♡ んっ♡ 朝から、そんなに♡ あんっ♡ あぁあんっ♡/////」
八雲の自室に併設している浴場から、反響するサファイアの声が響いている。
「ハァハァ、ああっ……最高……サファイア……」
動き続ける八雲にサファイアが振り返って恍惚とした表情を向ける。
「ハァハァ♡ も、もうっ♡……バ、バカッ♡/////」
「―――ホント、朝から何をやっているのかな?……貴方達は?」
「雪菜っ!?」
「ゆ、雪菜様っ!?/////」
熱い情事の余韻に浸っていたふたりの耳に、もうひとりの声が聞こえてギョッとすると全裸で浴場の入口から此方を見ている雪菜が立っていた―――
「お、おはよう……雪菜」
「おはよう……人が寝てる間に、ふたりだけでそんなことしてたんだぁ……ふ~ん……」
「ち、違うんです!?ゆ、雪菜様!こ、この男が突然襲い掛かってきて―――」
「―――あっ!お前だってすぐに後ろ向いて尻突き出しただろう!!」
「黙りなさい!!誰がそんな―――/////」
「―――はぁ~い!ストップ!!……ブフッ♪ アハハッ♪ 別にもうそんな言い訳する必要ないのに、可笑しい♪」
「あっ―――」
「あうぅ/////」
昨晩、数えきれないほど身体を重ねておいて今更な話だと雪菜は笑い飛ばす。
「でも……サファイアだけ、可愛がるなんていうのはダメだよ?八雲……/////」
そう言って湯船に入ってきて、サファイアと肌を重ねる八雲に横から抱き着いていく。
そして、次は雪菜と朝から淫靡な汗を流すことになる八雲だった―――
―――それから、
八雲がサファイアと結ばれた日から、何事もなく数日が過ぎていった―――
そんなある日、黒龍城のとある一室に集う者達がいた。
「……なんで私が呼ばれたんだ?」
そう口火を切ったのは、アマリアだ。
同じ部屋の同じテーブルに着いているのは、ジェミオス、ヘミオスとそしてもうひとりはコゼロークだった。
「ふたりを呼び出したのは他でもありません―――」
「―――兄ちゃんのことで、ふたりに話があってさ」
ヘミオス達が兄と呼ぶのは八雲しかいない。
そのことを承知しているアマリアとコゼロークはピクッと反応を返す。
「八雲様のこと?どういうことだ?」
アマリアは本題を聞き出そうと問い掛ける。
すると、話はヘミオスが進めるようで彼女から話し出した。
「ふたりとも、率直に訊くけどさ。兄ちゃんのこと、どう思ってるの?」
「なんだよ、いきなり。そりゃあ私は八雲様の婚約者ってことになってるし、当然お慕いしてるけど?」
アマリアは当然のようにジェミオスとヘミオスに返事をする。
「コゼロークは?」
次にアマリアの隣に座るコゼロークにジェミオスが問い掛けると、コゼロークは俯いてしまってモゴモゴと口を動かす。
「わ、私は……八雲様の……家来で……そんな、好きとか……/////」
頬を染めながらも八雲への忠義を口にするコゼロークに、ヘミオスは溜め息を吐く。
「別に此処でコゼロークが兄ちゃんのこと好きって言っても、誰も責めたりしないよ。ねぇ、ジェミオス、アマリア」
「ええ、私達はもう八雲様の『龍紋の乙女』に入れて頂いているから、今日はふたりの気持ちを聞いて協力出来るなら協力したいってヘミオスと話していたんです」
「またそれは、お節介な話だな」
アマリアは少し呆れ顔で答えたが、
「それじゃあ、今のままでアマリアは兄ちゃんと進展出来るの?ついこの前、白い妖精のサファイアが『龍紋の乙女』に加入したよ?」
「うぐっ?!そ、それは……確かに……」
乙女達の最新情報はすぐに『龍紋の乙女』内で共有されている。
八雲の御手付きになった者が加入すれば、すぐに全員が共有しているのだ。
これについては八雲の正妻であるノワールから、『龍紋の乙女』の加入者目録の取り仕切りを任されているアリエスの取り決めたルールでもある。
「分かった。私は今のままでいつか八雲様の側室になれると信じていたが……どうやら自分からアピールする必要もあるようだな」
「それじゃあアマリアはいいとして、コゼローク。貴女の本心はどうなんですか?」
「わ、私……私も……八雲様のこと……お、お慕いしてますっ!/////」
コゼロークの本心を引き出して、ジェミオスとヘミオスも満足そうに笑みを浮かべて―――
「それじゃあ―――明日!私達の『妹作戦』を決行します!」
「妹作戦?って、私は別に八雲様の妹になりたい訳では―――」
「―――異論反論意見偏見は認めません」
アマリアが『妹』という単語に触発されて意見を述べようとした途端、ジェミオスに完全封鎖を受けた。
「別に『妹』って言っても、本当に兄ちゃんの妹になる訳じゃないよ♪ 僕やジェミオス、あとはジェナとかもそうだけど、兄ちゃんにとっては見た目も扱いも妹みたいな感じでしょう?兄ちゃんは基本的に年下ポジションの相手には特に優しいんだ♪」
「いや、正確にはお前達三人はとんでもない年上だろう?」
悠久の時を生きてきた神龍の眷属に対するアマリアのツッコミにジェミオスが突然―――ドンッ!とテーブルを拳で叩いたことに、ビクリと驚くアマリアは肩を竦める。
「……私達は皆……『同級生』……ですよね?」
「あっ……はい、その通りです……」
ジェミオスの迫力のある眼力に勝気なアマリアも、思わず敬語に変わってしまった……
「話しを戻すよ♪ 要は兄ちゃんのそういう性格を上手くして僕達と同じようにアマリアとコゼロークも距離を縮めようってことだよ♪」
ジェミオスの迫力を気にせずに、ヘミオスは作戦の概要について説明を始める。
「まずは兄ちゃんのところに行って、明日四人で―――」
四人の作戦はこの日の陽が落ちるまで綿密に話し合われることとなった―――
―――そして、話が纏まった後に、ジェミオスが八雲へと『伝心』を飛ばす。
【兄さま、今よろしいでしょうか?】
【―――うん?ジェミオスか?どうした?何かあったのか?】
【いえ、実は……兄さまは明日、何かご予定はございますか?】
【明日?いや明日は特に予定はないけど?】
【でしたら!兄さまにお願いしたいことがあるのですが―――】
珍しく可愛らしい声でお願いをするジェミオスの話しを聞いた八雲は、
【―――明日、ジェミオス達に付き合って首都まで行けばいいんだな?】
【はい!宜しくお願いしますね♪ 兄さま♡】
そう言って『伝心』を切るジェミオスだったが、八雲はいつになく可愛らしい声を出してお願いしてきたことが引っ掛かっていたがジェミオス、ヘミオスの思った通り妹属性が少なくはない八雲にとってはむしろ年下から頼られた気分で悪くはない。
それがまたジェミオスやヘミオス達のような美少女なら尚更気分が悪い訳がない。
久しぶりに妹分のふたりと楽しむのも悪くないと、ひとり部屋でニヤついてしまう八雲だった―――
―――翌日
ジェミオスと約束した今日、黒龍城の門の前で待つ八雲―――
昨日、ジェミオスからお願いされて首都アードラーまで遊びに行きたいとお強請りされてしまったので、八雲も楽しみにして待ち合わせの門の場所でひとり待っている。
するとそこに―――
「―――お待たせしました!兄さま♪」
「支度に手間取っちゃって♪ ゴメンね!兄ちゃん♪」
「ああ、だいじょう、ぶ、だ……オォ~!コゼローク、アマリアも今日は可愛いな!」
ジェミオスは以前と同じ―――
ロリータ調の姫袖とたっぷり白いフリルが袖や裾に使用されたブラックカラー基調のゴスロリワンピースドレスで、頭には黒基調にたくさんの白いフリルがついたヘッドアクセサリーを付けていて、まるで西洋人形のようだった。
ヘミオスも以前と同じく―――
ロリータ調の姫袖とたっぷり黒いフリルが袖や裾に使用されたホワイトカラー基調のゴスロリワンピースドレスで、頭には白基調にたくさんの黒いフリルがついたヘッドアクセサリーを付けていて、ジェミオスと同じく西洋人形のようだった。
コゼロークは―――
ロリータ調の姫袖とたっぷりピンクのフリルが袖や裾に使用された全体ピンクカラー基調のゴスロリワンピースドレスで、頭にはピンク基調にたくさんの白いフリルがついたヘッドアクセサリーを付けていて、可愛さの溢れる人形のようだった。
そしてアマリアは―――
ロリータ調の姫袖とたっぷりイエローのフリルが袖や裾に使用された全体イエローカラー基調のゴスロリワンピースドレスで、頭にはイエロー基調にたくさんの白いフリルがついたヘッドアクセサリーを付けていて、普段の健康優良児のようなお転婆なイメージから一転してモデルのような様変わりを八雲に見せつけてきた。
「四人ともスゴイな!皆とても良く似合ってる!コゼロークとアマリアもお人形みたいだ」
「あっ!ありがとう……ございます……八雲様/////」
「あ、ありがとうございましゅ!や、八雲様/////」
八雲に似合ってると褒められて途端に赤面するコゼロークとアマリア……あとアマリアは少し噛んでいた。
褒め捲りの八雲にジェミオスとヘミオスはニコニコと笑顔を向け合い、コゼロークは顔を赤くしていてアマリアもまた普段このような格好を自らしないため、羞恥心で顔を赤く染めていた。
「それじゃあ兄さま♪ 私達のエスコートをお願いしても宜しいですか?」
ジェミオスが四人を代表して八雲にお願いすると同時に、四人でカーテシーを揃えて八雲に行って礼を尽くす。
これも昨日四人で話し合った八雲にレディーとして扱ってもらうための作戦だった―――
「これはご丁寧に。よしっ!今日は可愛い皆を一日楽しませていくからな!何でも言ってくれよ♪」
すっかりジェミオス達の作戦にハマった八雲は、お兄さん気分を味わっていく。
その様子を見てヘミオスがそっとジェミオスに―――
「やったね♪ 作戦通り♪」
―――と囁くと、ジェミオスはニッコリと美少女の微笑みを浮かべながら、
「まだまだ、本番はこれからですよ♪」
と、三人に視線で合図しながら八雲とのデートに向かうのだった―――




