それぞれの女子会
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―――その日の夜、
黒龍城の葵の部屋には白金、七野の他に雪菜とユリエル、そしてシュティーアまでが集っていた―――
「どうじゃ?シュティーア。妾が頼んだ品は出来たか?」
和室になっている葵の部屋の畳の上に敷かれた座布団に座るシュティーアに、葵は期待を込めた瞳で問い掛ける。
「はい。御前の注文通りに造ってはみたけれど、これ……本気で使う気かい?」
答えたシュティーアは少し複雑そうな表情で葵に問い掛ける。
「勿論じゃ♪ お主もあの時の主様の言葉、聞こえていなかった訳ではなかろう?」
「そりゃあ……聞こえていたけどさ/////」
「まぁまぁ♪ 葵に声を掛けられて、私達の世界にそういう道具がなかったか訊かれたから今回シュティーアに説明して造ってもらったけど……ハッキリ言って、これはかなりの完成度だよ!」
シュティーアの造ったという道具について、絶賛の声を上げる雪菜。
「オオッ!雪菜がそれほどの賛辞を述べるとは、これを使えば主様も……/////」
「―――興奮すること間違いなしだよ!」
葵と雪菜の二人で盛り上がっているが、そこに呼ばれたユリエルは複雑な思いだった。
「その……雪菜?これって……もしかして……/////」
シュティーアの持ってきた道具の入った中身を見て、ユリエルはただ頬を赤らめるしか出来なかった―――
―――同じ頃、マキシの部屋では……
「それで、サジェッサも八雲君のこと好きなの?」
「フェエッ!?と、突然なにをおっしゃるのでふかっ?!/////」
「いやもう、その取り乱しようは認めてる様なものだから……」
マキシに部屋へと呼ばれたサジェッサが、今日はいつもの蒼天の精霊の執事服でソファーに腰掛けて俯く。
「ウェンスも八雲君のこと、好きだよね」
「マ、マキシ様!?わ、わたくしはその―――/////」
「あ~、ウェンスの気持ちはもう分かってるから、隠さないで。話が進まなくなるから」
「……はい」
サジェッサの隣でソファーに腰掛けるウェンスもまた、俯いてしまった。
「ふたりとも、顔を上げて!別にふたりのことを責めたり文句を言ったりなんてするつもりないから」
マキシの明るい声にふたりはハッと顔を上げる。
「僕は、セレストと蒼天の精霊の皆に支えられて……そして八雲君に救われた。皆がいてくれて、ウェンスにサジェッサがいてくれてたくさん僕のことを助けてくれた。だから……今度は僕が、皆の助けになりたい。ふたりが好きな人が出来たなら、その気持ちを大切にしたいし、大切にして欲しいんだ」
「ですがマキシ様!八雲様は貴女の……」
ウェンスがそこで言葉を詰まらせる。
サジェッサもまたウェンスが言いたいことは分かっている。
「うん、僕の旦那様だよね。でも、八雲君の妻は僕だけじゃない。『龍紋の乙女』の皆も八雲君の妻だから。そこにウェンスとサジェッサが加わっちゃいけないなんて、そんな決まりないよ」
「……」
マキシの言葉にウェンスもサジェッサも反論出来ない……いや、反論したくないという思いがマキシに対する遠慮を上回ってしまったのだ。
「異論はないみたいだね。よしっ!それじゃあ、三人で八雲君の攻略会議を開こう!」
「攻略会議!?マキシ様、一体なにを?」
驚いたウェンスがマキシに問い掛ける。
「八雲君には多くの女性が周りにいるけれど、彼自身は一人一人としっかりと向き合ってる。つまり!彼はいい加減な浮気気分なんかで『龍紋』を与えたりなんかしていない」
「それは……はい、分かりますが」
サジェッサもウェンス同様、マキシが何をしたいのかが分からない。
「つまりね、八雲君には小細工や遠回しな言い方なんかじゃ認めてもらえない。正面から堂々と気持ちを彼に伝えるのが一番彼に言葉が届くんだ!」
「な、なるほど……確かに八雲様にはそういう対応の方が好感を持たれるとわたくしも思いますわ」
ウェンスが少しマキシの言っている意味が分かり出した時、
「そこで!―――ふたりは八雲君の前でしっかりと気持ちを伝えることが出来る?」
「ウッ!?」
「エッ!?」
マキシの語気にウェンスもサジェッサも息が詰まる。
「僕の予想だけど……ふたりともアタフタして告白とか無理だよね?」
「そ、それは……/////」
「面と向かって……/////」
「―――だから僕は作戦を考えました!」
―――真剣なマキシの表情とその言葉にゴクリと息を飲んで、マキシの作戦に耳を傾けるウェンスとサジェッサ。
「その作戦っていうのは―――」
―――マキシはふたりに顔を近づけると、その作戦を説明し始めた……
その様子を少し離れたテーブルから見つめるのは、
「―――宜しいのですか?セレスト様。ウェンスとサジェッサが『龍紋の乙女』に加入してしまっても」
同じテーブルで紅茶を飲むセレストに問い掛けるのは、蒼天の精霊トゥウェルフス『希望』のエスペランザだった。
その質問にセレストは紅茶を一口、口にしてから、
「貴女達が誰かを愛することを止める権利は、たとえ神龍であろうと持ち合わせてはいません。だから、貴女達も別にあそこに参加してきてもかまわないのですよ?」
そう言ってセレストが視線を向けたのは、同じテーブルでお茶をしている『勇気』のコレッジに『自由』のリベルタスだ。
「そ、そんなセレスト様!?/////」
「べ、別に八雲殿のことなど、特別だなんて思ってなんかっ!/////」
ふたりは天空神殿で八雲に全裸を見られたことが思い浮かび、赤面して俯く。
顔を真っ赤にしたふたりの顔を見てエスペランザは、
(ああ~これは……時間の問題ですわね……)
真っ赤な髪を巻き髪に自らの指を絡ませて、金色の瞳をジト目にしながらマキシ達とコレッジ、リベルタスを見比べていた……
―――その同じ頃に、
また別の部屋では、
「それで?君達、何だか東部エストに行った後くらいから特に様子がおかしいけど一体どうしたんだい?」
そう言ってソファーに腰掛ける向かいのサファイアとルビーに問い掛けるのはラピスラズリだ。
「はあ?別にわたくしは特に何も変わっていませんけれど?」
「私も特に心境の変化はないが?」
特に変わったことなどないと言い張るサファイアとルビーに向かってラピスラズリは静かに、ハァ~と深い溜め息を吐きながら―――
「……八雲様」
「―――ヒゥッ?!/////」
「―――オアッ?!/////」
八雲の名前が出ただけで、ボッと擬音が見えそうなくらいに顔を赤くするサファイアとルビーは次の瞬間心の中で、
(―――しまった?!)
そう叫んでいた。
「君達……そこまで分かりやすく反応しておいて、特に何もないなんて子供にも通用しないよ?」
「あ、貴女が突然、あの変態の名前を口にするから!思わず反射的に反応してしまっただけですわ!/////」
「う、うむ、サファイアに同じく……/////」
苦しい言い訳をするふたりにラピスラズリは、またハァ~と溜め息を吐いた。
「サファイアは元々、雪菜様のことで八雲様に突っかかっていくことが多かったのは分かるけど、ルビーはサファイアと一緒ってことはないでしょ?別に八雲様のこと嫌う素振りも出来事もなかったじゃない?」
ラピスラズリの追及にルビーはまた息が詰まる。
「ウッ?!いや、その、まさかシュティーアとあんなに激しく―――/////」
「ワァアアア!!ワワワァアアア―――ッ!!!ルビー!貴女、何を突然言い出しますの!!!/////」
「シュティーア?」
追い詰められたルビーが口走ったことに対して過敏に反応するサファイアの反応に、ラピスラズリは『思考加速』を発動する―――
(―――ルビーは武骨だけど中身はけっこう純情なところがある)
(―――そのルビーが口走ったシュティーアの名前)
(―――ふたりの様子がおかしくなりだしたのは、この間のラーン天空基地が天空神殿と呼ばれていた時に同行した探索から)
(―――その探索の際の話しをふたりは話したがらない)
(―――でも、もう八雲様に抱かれたなんて様子もない……そしてシュティーア)
(その手札から導き出される可能性は―――)
―――ラピスラズリの答えが導き出された。
「八雲様とシュティーアのしているところ、見たの?」
ふたりにストレートに問い質す。
「ッ!!―――見てない!!!聞こえたんだっ!!!/////」
「あっ!ルビー!!!/////」
堪えられなくなったルビーがそのまま答えてしまった……
「……なるほどねぇ。それでふたり共、戻ってからなんだかソワソワしていたんだね。でも、それってどうして?」
「どうしてですって?!あんな女と見れば取っかえ引っかえするような男が傍にいれば―――」
「でも八雲様は雪菜様も含めて『龍紋の乙女』の皆に真剣に対応しているよね?」
「そ、それは、表向きは取り繕っていますが―――」
「表も裏もないよね?見ていても分かるくらい皆のこと大切にしているよね?」
「貴女は!あの男の酷い面を見ていないから―――」
「じゃあ、サファイアは一体どんな酷いことをされたっていうのかな?」
サファイアとラピスラズリの言い合いを傍目で見ながら、ルビーは内心で―――
(不味い……ラピスラズリの目が変わり出している……このままでは、黒龍城を破壊し始めてもおかしくない)
―――瞳から光を失い出したラピスラズリの危険な様子を察知して、
「―――結局のところ、ラピスラズリは何が言いたいんだ?」
ふたりの言い合いに無理矢理割り込んで、ラピスラズリの真意を問い掛けた。
そのルビーの行動で冷静さを少し取り戻したサファイアもラピスラズリの様子に気がついて―――
(しまった?!―――冷静さを失ってラピスの変貌に気がつくのが遅れましたわ)
―――と気づくのが遅れたことに後悔する。
「何が言いたいかだって?……ハァ……ふたりを見ているとイライラするんだよね……そんなの全然、健康的じゃない」
俯き鬱屈な表情に変わったラピスラズリは、ボソボソと低い声でふたりに囁く。
「僕は君達が雪菜様同様に八雲様のことを想っているというなら、特に何をするつもりもなかったけどね……でも、ふたりがそんな様子なら、もう僕も遠慮はしないことにするよ……」
そう言って立ち上がったラピスラズリを見て、サファイアとルビーも彼女が暴れだすと思い反応する―――
「待て!ラピスッ!此処は黒龍城だぞ!暴れるのは―――」
「―――僕が八雲様に告白するっ!!!」
―――そのままラピスラズリが暴走すると思い込んでいたルビーとサファイアだったが、そこで大声で宣言したラピスラズリの言葉に思わず呆気に取られてしまう。
「えっと、ラピス?貴女……いま、なんと?」
恐る恐る問い掛けるサファイア。
「んっ?いや、だからさ!君達が八雲様のことを何とも想っていないって言うならさ!僕が告白しても別にかまわないってことだよね♪」
そうニッコリと笑顔で答えるラピスラズリに、
「はっ?……ハァアアアア―――ッ!?」
と絶叫するサファイアと、額に手を当てながらフゥと溜め息を吐くルビーだった―――
―――そんな思惑が彼方此方で起こっている時に八雲はというと、
「あっ……あっ……あんっ……や、やくもぉ……うんっ♡/////」
「ああっ、ノワール……最高……」
自分の寝室のベッドで横になった腰の上に跨ったノワールが、ゆっくりと身体を上下に振っていく。
ノワールのゆっくりとした動きは八雲に絶え間ない快感を与える。
「ああっ……どう、だ?……やくも、きもち、いいかぁ?……んんっ♡!/////」
ノワールも正妻だと位置づけられている手前、夫である八雲を満足させることには貪欲になって学んでいるのだ。
八雲の身体については雪菜に訊くのが一番だが、閨のテクニックについては新たに加わった七野の講義が勉強になる。
ノワールだけではなく『龍紋の乙女』全員が、八雲に対する奉仕について、いつでもその技を磨こうという意識が高い。
巧みに腰を躍らせるノワールは、上から八雲の胸にそっと指を伸ばす―――
「ウッ!―――ノワール!……それ、きもちいい……」
「あはっ……いいぞ……んんっ♡……もっと、我で、きもちよく、なって……アンンッ♡!/////」
―――伸ばした指でスリスリとその胸を撫でそこにある突起を転がしていく。
ノワールの恍惚とした表情の光景が、下から見上げているだけでも視覚的な刺激が八雲には強すぎる。
いや、ノワールほどの美女が自ら腰の上に跨り絡みつく刺激は、八雲に「早く!はやくぅ♡」と欲望を吐き出すことを急かす。
「クッ!……うあっ!……ノワール!もう……ォオオッ!!」
そう叫んで下から突き上げることを繰り返し、昇ってくる欲望を体感する―――
「アハァアアア―――ッ♡! あっ♡! あっ♡! アハァ♡ あんっ♡ んんっ♡/////」
八雲の吐き出された欲望を感じつつ、身体をブルブルと震わせて絶頂の余韻を味わうノワール。
だらしなく開いた唇から飛び出した舌がビクビクと震えながら、甘い唾液をタラリと垂らしていく。
そしてそのままゆっくりと前に倒れ込んできて、八雲の唇にその舌を差し込むノワール。
「んちゅ……ちゅっ……やくもぉ♡……んんっ♡/////」
そうしていつまでも舌を絡めて、『絶倫』スキルで萎えることのない八雲をまた締めつけては、次の新鮮な欲望を求めるのだった……
―――八雲のために結束する葵、白金、七野、雪菜、ユリエルとシュティーアの一団
―――マキシがウェンス、サジェッサの応援に回り、八雲に対して行動を開始する三人
―――突拍子もないラピスラズリの言葉に困惑するサファイアとルビー
八雲がノワールとの熱い夜に夢中となっている間にも、黒龍城の中ではそれぞれの思惑が動き出そうとしていた―――




