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エディスの想い

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レベッカを送り、次に八雲が向かったのは冒険者ギルドだった―――

―――孤児院の前でレベッカを魔術飛行艇エア・ライドから降ろすと、


「レベッカ、俺は数日後にリオン議会領に行って、その後レオパールへ向かう。もし移住の件、答えが早く出るなら俺が旅立つ前に話しに来てくれ。建物はすぐに建てられるし、建ててしまえば俺がいなくても色々進められるだろうから」


八雲は先ほど話したことを確かめるように伝える―――


それを聴いてレベッカは、


「ええ♪ 前向きに考えるから……決まったら……明日にでも八雲に……返事をするから……此方から出向くわ」


と明るい返事を返してくれた。


そうして孤児院をあとにした八雲が向かったのは、


「さてと、次はアイツか……」


―――冒険者ギルドだった。


中に入り早速彼女の前に向かうとお目当てのエディスと目が合う。


「ああ!―――黒帝陛下!お帰りなさい。ルドルフさんから戻ってきていることは伺っていました。大変だったみたいですね」


ルドルフからどこまで聞いたのかは分からないが、少なくとも心配してくれていたことは八雲にも伝わってきていた。


「皆無事に戻ってきたよ。第三階層まで行って戻ってきたけどな」


「ですが、そこで大昔から住んでいたエルフ達を保護したとか。バルバール迷宮の第三階層が安全地帯だなんて、その情報だけでもありがたいですよ♪」


やはりルドルフはあのエルフの娘達のことを、バルバール迷宮の受付で説明した嘘と話しを合わせてくれていたようで、


「そのことでエディスに話があるんだけど、此処じゃなんだから……」


「そうなんですか?では、別室を用意しますので少々お待ち下さいね♪」


「あ!ギルド長も連れてきてくれ!」


「?……分かりました」


エディスは言われた通り冒険者ギルド長サイモン=フェルプスに話し、そこからギルド長の執務室で話をすることになった―――






―――冒険者ギルドのギルド長執務室に入って、


「それで、黒帝陛下。お話というのは?」


応接用のテーブルに向かい合って座る八雲とサイモン、その隣に座るエディスに八雲はレオパールの状況についてふたりへ説明する。


―――レオパールで起こった『エルフ狩り』のこと。


―――ノワールの配下がそのエルフの娘達を救出したこと。


―――バルバール迷宮の第三階層にその子達を匿っていたこと。


―――外に安住出来る地を求めていたので黒龍城のある土地に連れてきたこと。


それらのことを詳しく説明すると、話しを聴くにつれてエディスの顔色が変わっていく―――


「そんな……お母さん……レオパールでそんなことが」


青い顔をしたエディスを八雲とサイモンは心配になるが八雲は話を続ける。


「大昔から住んでいるエルフの子達というのは迷宮の受付に吐いた嘘だ。だがその話しはそのままにしておいて欲しい。ルドナからの追手が掛かっていないとも限らないから」


「承知しました。しかし……同胞を襲撃して一体何をするつもりだったのでしょう?」


サイモンは『エルフ狩り』の目的について思考を巡らしている。


「直接の関係は不明だがリオンで出没していた切り裂き魔が自動人形オートマタだった。そのボディにはエルフの外法で強制的に移し込まれた人の魂の痕跡が見つかった」


「それは……まさか!?」


サイモンのみならず話を聴いていたエディスの表情も強張る。


「それをハッキリさせるため、俺はリオンに行ってからレオパールに向かうつもりだ」


「え?陛下が直接ですか?」


「こう見えて俺、政治に一切関わってないからね?こう見えて俺、暇だから」


「それを自分で言われますか……」


段々と八雲に慣れてきたサイモンは額を押さえて溜め息を吐いている。


しかしその時―――


「あ、あの!!八雲さん!わ、私も一緒に連れて行って下さい!!!」


八雲に向かってバンッ!!と両手を突いてエディスがソファーから立ち上がり、前傾姿勢で八雲に懇願してくる……その姿勢はブラウスの隙間から、たわわな胸の渓谷が出来上がり八雲の視線を釘づけにする。


(クッ!レベッカといいエディスといい、エルフのくせになんでこんなデカいんだ!?)


「あの……聞いていますか?あと、どこを見ています?」


「グランドキャニオン」


「―――何ですかそれ!?」


「気にするな。こっちの話しだ。それで、どうして一緒に行きたいんだ?」


「はい……レオパールは私の故郷です。八雲さんのお話は私の知っているレオパールからは想像も出来ないお話です。ですが……現に襲われて犠牲になった村や救われた子達がいる以上……事実なんだと思います。でも、だとしても私は自分で確かめたいんです!」


「―――理由はそれだけか?」


問い直す八雲にエディスは「ウッ」と小さく息を詰まらせてから、ゆっくりと話し出す。


「私は……母と上手くいっていませんでした。何かと私のことに口を挟む母が鬱陶しく思えて、それで家を飛び出し、このティーグルにやってきました。今にして思えば考え無しに飛び出して無謀だったと反省しています……」


八雲は黙ってエディスの独白を聴いていた。


「それから数年間私はひとりになって母の言葉の意味を色々と理解しました。母の言葉は私のことを想っての言葉だったんだと。そしていつかはそのことを伝えに帰ろうと思っていましたが、その勇気がありませんでした……でも、八雲さんの話を聴いていて、このままでは……もしかすると母にも何か悪いことが起こるのではという考えが浮かんでしまって、それで母の無事な顔を見に戻りたいんです!」


「エディスの言う悪いことが起こる可能性は低くない。むしろ俺なら政敵を消すことは手段として当然とすら思う」


「うっ?!やっぱり……」


八雲の冷徹に聞こえる言葉にエディスは消沈していき、隣で聴いていたサイモンの表情も暗いものとなる。


「―――だから行こう」


「エッ?……本当にいいんですか?」


突然、レオパールに行こうと誘われたエディスは狐に摘ままれたような顔をしている。


「此処に来たのは俺からついて来てくれって頼むつもりで来たんだ。エディスの故郷だし案内を頼めるだろう?ギルド長に話があるって言ったのは実はそのことなんだ」


それを聴いたサイモンは笑い声を上げながら、


「こんな半人前のサポーターで宜しいのでしたら、どうぞ連れて行って下さい。おいエディス、しっかり黒帝陛下のサポートをするんだぞ?」


「ギルド長……むさ苦しい口うるさいだけのマッチョだと思ってましたけど、そんな優しさがあったなんて……」


「―――ほう?お前が俺をどういう風に見ているのか、よお~く!分かった!戻ったら覚悟しておけ」


ゴリゴリの筋肉で包まれた身体と怒気で浮かび上がる茶色の長髪がゆらゆらと揺れていた。


「ズビバゼン……」


対するエディスは蒼い瞳いっぱいに涙を溜めて鼻水を垂らしていた……


「そ、それじゃあ出発する日が決まったら連絡するけど、二、三日中になると思うから準備しておいてくれ」


涙目のエディスにそう伝えて八雲は冒険者ギルドを後にした―――






―――そして黒龍城に戻った八雲。


城に戻るとアリエスとサジテールが出迎えにきていた。


「お帰りなさいませ、八雲様」


「ただいまアリエス」


「……」


「お出迎えの挨拶くらいなさい!サジテール!!」


「……どの面下げて戻ってきた」


「―――それ絶対ワザとだろ?」


「サジテール!!」


ぷりぷりと怒り心頭のアリエスをどこ吹く風として顔を背けるサジテール。


同じ顔をしているふたりが仲良く喧嘩している姿に八雲は思わず笑いが込み上げていた。


「ははっ、それよりアリエス。ノワールは今どこにいる?」


「ノワール様でしたら、今はご自身の執務室にいらっしゃるかと」


「そうか。ふたりとも、大事な話があるから一緒に来てくれ」


真顔になってそう言った八雲に只ならぬ空気を感じたアリエスとサジテールは八雲の後について行った―――






―――ノワールの執務室に着いて、


ノックをすると入れというノワールの返事を受けて、八雲は扉を開くと中にはノワールとジュディ、ジェナの天狼姉妹が一緒にいた。


「―――戻ったのか八雲。それでなにか我に用でも?」


応接用のソファーに座る八雲にジュディが紅茶を用意してくれた。


執務机の椅子に腰かけていたノワールに、八雲は今日行ってきた場所とそこでの話を聴かせて、


「相談せずにレベッカには話しちゃったけど、レベッカ達が承諾してくれたら移動の準備がしたい」


「此処はお前の土地だ。好きにすればいいさ。しかしなかなか面白いことを考えたな八雲。こう言ってはなんだが、この世界に孤児など幾らでも出てくる。それを此処に集めて、後々はその子らを自立させて税を納めさせるとは。普通の寿命である人間には出来ない真似だ。」


そう言ったノワールはニヤリと陰謀めいた表情になっている。


「―――だが我等のように超越した寿命を持つ者にとっては可能な計画だ。これから先この地がこの大陸一の都になることが我には朧気ながら見えてきたぞ」


「一気に壮大なスケールの話になった?!あ、超越した者でノワールに訊きたいことがあるんだけど」


「ん?なんだ?」


「口でいうよりも直に見てもらう方が早いな」


八雲は自らのステータスを表示して、ノワールに内容を見せる―――



挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)



―――御子の契約者であるノワールと八雲の『創造』によって『疑似魂』と『自我』を与えられたディオネには、八雲のステータスを見ることが出来る。


「これはっ?!……いつかは、こうなるだろうと思ってはいたが遂にそうなったか」


「やっぱり知っているのか?このステータスのこと」


ノワールは一通り八雲のステータスに目を通すと、


「この二つに分かれたステータス『リミット』はこの世界での能力の上限を指す。まあそこまでいくこと自体が普通の人間には無理なことで、この世界では充分化け物扱いなんだが、もうひとつのステータス『オーバー』はリミットを越えた実際の能力のことだ。リミットという壁を超越(オーバー)した者にだけ現れるステータスだ」


「それは、ノワールもそうなのか?」


「我だけではない。他の神龍達もそうだし、アリエスを始めとする十二名の序列を持った龍牙騎士ドラゴン・ファング・ナイト達もオーバー・ステータスだ」


「知らなかった……だったら、俺より強い炎零イェンリンも?」


「人類初のオーバー・ステータス所有者だ」


「そうだったのか……そりゃあ勝てる訳ないよな。でもオーバーしていくってことは、まだこれからも伸びていくってことだよな?」


八雲の質問にノワールは笑みを浮かべて、


「―――勿論だ!人とは、そうして弛まぬ努力を続けることで昨日の己よりも前に進んだ自分に変わっていけるのだ。だからこれからも励め!八雲!」


と自分を励ます言葉に八雲は頷いて返すのだった―――


「ああ!あと『龍印』の覚醒能力である『龍紋』を刻むかどうかの選択が出来る能力な!あれを使えば『龍紋』までは与えたくないと思う女でも抱けるぞ♪」


「ブフッ!?―――いや!別にそんなこと、考えてないから?!いやマジで!!!」


余計な項目にまで目を通していたノワールに慌てて否定するが、八雲の背中から突き刺さるサジテールの眼光は半端ではなかったとだけ言っておこう……


「八雲様……」


「お兄ちゃんの浮気者……」


今まで黙って聴いていたジュディとジェナのジト目は別の意味で痛かったという八雲だった……








―――八雲のステータスの話は一旦終えて、


「ここからはレオパール魔導国について話していいか?」


八雲が真面目な表情で切り出すのでノワールとアリエス、サジテール、そしてジュディとジェナも黙って聴いていた。


「俺は早くても明後日、遅くとも三日後にはリオンに向かおうと思っている。理由は分かってるよな?ノワール」


「うむ!カタリーナの学院祭だろう?いやあ~♪ 今から楽しみだ♪」


鼻歌が聴こえそうなくらいのご機嫌でノワールが笑みを浮かべる。


「ああ、それと一緒にリオンの市場調査だ。簡単なものでかまわないけど、どのくらい物が入ってこなくなったのかと物価の状況を確認しておきたい。それはサジテール、頼めるか?」


「分かった……しかし何について調査するか、ある程度絞ってもらわんと時間が掛かり過ぎるぞ?」


「品物はレオパールから輸入している品物に絞ってくれてかまわない。あと特に何が足りないのかもな」


「分かった。引き受けよう」


八雲からの指示も真面目な話ならサジテールもツンツンはしないのだ。


「それとアリエス。龍の牙(ドラゴン・ファング)の序列入りしているメンバーを連れて行けるだけ連れて行く。此処に必要な人員は当然残すけど」


「畏まりました。では私とアクアーリオ、フィッツェとジェーヴァは残ることにします。今はスコーピオも戻っておりますし、ジェミオスはロッシ評議長の護衛でリオンに向かい、ヘミオスは明日フレデリカ陛下を送っていく護衛の任があります。エミリオ王は護衛に国から迎えの兵隊が来るそうなのでスコーピオは八雲様に同行させましょう。サジテールとスコーピオがいれば対外的な対応は任せても問題ないでしょう」


「ああ、それでいこう。助かる」


「もちろん我もシェーナも行くがな!」


「おい、なんでシェーナも連れて行くんだ?」


「シェーナが夜中に我がいなくて泣いたりしたらどうするのだ!」


バンッ!と机を叩くノワールに八雲は呆れ顔で、


「シェーナがいなくて夜中泣くのは誰だ?」


「―――我だ!!!」


もうその一言でシェーナについては追及することを諦めた八雲だった―――






―――翌朝。


フレデリカの帰国を見送るために表に出てきた―――


「八雲様……必ずまたエーグルにお越しくださいませ」


別れの名残を惜しむようにしてフレデリカが八雲に抱き着いていた。


「心配しなくても、これからはもっとエーグルにもお邪魔するよ。必ず会いに行く。ヘミオス、フレデリカをよろしくな」


「えへへ♪ 任せてよ兄ちゃん!ちゃんと送り届けるから♪」


フレデリカと約束しキスを交わすと、護衛にはヘミオスを付けてフレデリカは母国へと帰っていった―――






―――それから暫くして、レベッカがシスター・マディラと孤児院の子供達を連れて黒龍城までやって来た。


表へ対応に出てきた八雲を見て少しキョドっている子供達を余所にレベッカが前に出て、


「おはよう八雲。早速だけど、昨日の話……お受けすることにしたわ。甘えてしまって申し訳ないけれど……これからよろしくね」


そう言って頭を下げると、子供達もそれに倣ってペコリとお辞儀をしてきた。


「うん、決断してくれてよかった。シスター・マディラもこれからよろしく」


「勿体ないご配慮に感謝致します。黒帝陛下」


そんな話をしているところにユリエルがやって来た。


「レベッカさん!どうしたんです?それにこのたくさんの子供達はもしかして孤児院の?孤児院に何かあったのですか?」


「違うのよ、ユリエル。昨日八雲から……孤児院の建物が古くなっているから……此処に引っ越さないかって……そうお話を頂いたの。それで、お言葉に甘えて……こうして皆でやって来たということなの」


何事かと驚いていたユリエルをレベッカが話し落ち着かせて、まずは建設予定地を見に行くことにした。


今は四歳から十歳までの子供達が三十人いるとのことで、移動するだけで遠足の列のように並んで歩いて行くとエルフの娘達の家が見えてくる。


エルフの娘達は昨日から家具も寝具も揃って、早速移住している。


そんなエルフ達の家がある、すぐ横に湖と森がある景観のいい場所に辿り着くと、


「此処なんだけど、どうかな?」


八雲が振り返ってレベッカとシスター・マディラに確認するが、ふたりとも顔を見合わせてあまりに良い場所だったので驚いていた。


「八雲……本当にこんな土地を提供してもらって……いいの?」


思わず聞き直したくなるのも無理はないくらい広くて綺麗な土地だったので、レベッカも遠慮がちに聞いてくるのだった。


「いいから!俺からお願いしたんだし気にしないでくれ。さあ、それじゃあ建物の建築を始めるぞ」


そうしてエルフ達の家を建てた時と同様に《土属性基礎アース・コントロール》で鉄筋から壁から屋根まで土が盛り上がって立ち上がっていく光景に子供達はキャッキャ♪ と騒ぎ、初めて見るシスター・マディラは腰を抜かしそうになってユリエルに支えられていた。


そこにはアードラーにあった教会よりも更に大きく立派な地聖教会が出来上がり、その隣には三階建ての鉄筋コンクリートで建てられた外壁があり、そこにはレンガが貼り付けられて暖かみのある立派な孤児院が出来上がっていた。


「さて、お次は内装だな―――」


「御子様!!!来やしたぜぇ!!!」


そこに工房からシュティーアとドワーフ達が、材料や工具を担いでやってきた。


「よぉし!!今日は地聖教会と孤児院の内装だ!!!教会の内装はシスター・マディラに確認しながら進めてくれ!ユリエルも教会のこと詳しいだろうしドワーフ達に教えてやってくれ。孤児院のことはレベッカが教えてやってくれないか?子供達が怪我をしないようにとか、気になったところは全部言ってくれてかまわない。遠慮なんかしなくていいから理想的なみんなの家を作ろう!!!」


八雲の指示が飛び、一同は一斉に―――


「―――オオオッ!」


―――と掛け声を上げて作業に入る。


そうして夕方には、もう住めるようになった孤児院とステンドグラスまで取り付けられた荘厳な雰囲気を漂わせる教会が出来上がった。


「おお!もう完璧に出来上がっているではないか!!」


そこに現れたのはシェーナを抱きながら声を上げたノワールだった。


突然の来訪者に少し緊張している孤児院の子供達だったが、シェーナが抱っこされたまま子供達に可愛くふりふりと手を振ると孤児院の子供達はニコリと笑みを浮かべていた。


「ノワール様……この度は領地への移住を許可して頂きまして……心から……感謝を」


そう言ってレベッカが深々と頭を下げて、シスターも子供達も一緒になって頭を下げた。


「この件は八雲が提案して決めたこと。我は何もしていない。何かあれば八雲を頼るがいい。そう、なんでも、な」


意味深なノワールの言葉にレベッカは少し顔を赤らめて、


「はい/////」


と笑顔で応えていたが、これがレベッカとノワールにだけ伝わった特別な意味合いがあるとは、この時の八雲はまだ知らなかった―――



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