表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

短編とかその他

疲れた現代社会人を癒すためにモフモフ族がお仕事します

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/04/17



 私は社会人だ。


 会社に出勤して毎日仕事をこなしている。


 ただし、ブラック企業につとめている。


 そのせいで、毎日ボロ雑巾の状態だ。


 平日だけならまだ良かった。


 でもそれが休日も続いている。


 どんな時でもかまわず会社に呼び出されるから、休日なんてないに等しい。


 そのため、私という人間は、疲れに疲れきっていた。


 資格もない、とりえもそんなにない。


 そんな人間を求めてくれる場所なんて限られている。


 次が見つかるか分からない不安で、今の会社にい続けていた。


 帰り道にみる、ペットショップ。


 ショーケースに顔をのぞかせる動物達を眺めるのが私の唯一の癒しだった。







 その日もそうだった。


 盛大な残業を終えてふらふらで家に帰宅。


 疲れ果てた私は、会社からかえってきてその後、お風呂に入る余裕もなくベッドに突っ伏した。


 ああ、仕事ばかり。


 毎日遊ぶ暇もなくて、ストレスがたまってきた。


 たまには、思いっきり子供の頃の様に遊びたい。


 でも、そんなのできるわけないよね。


 私は子供ではないので、現実を知っている。


 だから、数秒であきらめた。


 非情な現実に死んだ目になった私は、知らない間に夢の中へいざなわれていた。








 俺達はもふもふ族。


 詳しい事はわからんけど、こういう生き物だ。


 もふもふしている!


 やる事は一つ!


 疲れた現代人の夢にでて、もふもふで癒していくのが仕事だ。


 さぁ、今日のえものは誰だ!


 もっふもふにしてやるぜ!


「うーん、仕事がぁ。仕事が終わらないよぉ」

「もっふもっふで幸せにしてやるぜ!」


 俺達はさっそくその疲れた寝言を吐いているOLの夢へお邪魔した。


「もっふ!」

「きゃぁぁぁ、かわいい! えっ、これ夢! 夢よね! なーんだ夢かぁ。でも夢ならはっちゃけてもいいわよね!」


 OLはもふもふな俺達をみて、目を輝かせた。


 夢の中のOLは、子供時代の姿に戻っているようだ。


 周囲にはたくさんの玩具がある。


 仕事ばかりで満足に遊べないのがストレスだったみたいだな。


 よし、今だけは仕事を忘れて全力で遊ぶがいい!


 俺様達が相手だ!


「もふ!」

「もっふ!」

「もふー!」

「あはははは、もふもふちゃん待ってー」


 OLは楽しすぎたせいで、若干精神が幼児退行してしまったようだ。


 人には見せられない姿になってしまっている。


 しかし大丈夫だ。


 どんなに恥ずかしくても、ここは夢の中。


 思うがままにこの夢の中で俺達もふもふと戯れるがいい!


「もふもふもふ!」

「もっふーう」

「もふんもふん」

「えへへへへ。しあわせー」







「はっ、なんだ夢よね」


 起きた、現実だ。


 おはやい再会ですね。


 おはようございます、非情な世界。


 嫌な気持ちもあったが、起きた私は、なぜかいつもよりすっきりした気持ちだった。


 そういえば、お風呂入ってなかったな。


 よくわからないが、若干疲れがとれている。


 かるい足取りでバスルームへと向かった。


 お風呂の中で、なんだけ手がもふもふしたものを求めて、勝手にスポンジをにぎりしめていた。


 うーん、今日の仕事帰りに余裕があったら、いつもは眺めるだけだったペットショップに行ってみようかな。


 そういえば最近、店員を募集してるって貼り紙があったけど、どうなったんだろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ