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現代における桃太郎の考察 ~モダン太郎~ その3

作者: ナマズ

今も今。

おじいさんとおばあさんは、県住の205号室に住んでいます。

「ばあさん、明日は天気がいいらしい。川へ散歩に行かないか?」

「はい。いいですとも。」

翌日。二人は500メートル離れた川に、散歩に行きました。

二人は、一か月に一回は川に散歩に行きます。彼らは、散歩中にしか話せない、くだらない話が大好きでした。


川に着き、二人でベンチに座りながら、ゆっくりと流れる川に視線を向けます。


おじいさんが川の散歩を好む理由はもう一つあります。おじいさんは、このベンチでうたた寝するおばあさんの横顔を見ることが何よりも好きなのでした。


おばあさんは、それを知っていました。だから、いつも寝たふりをするのです。寝たふりをしてあげるのです。


おじいさんは満足し、おばあさんを起こして、一緒に歩いて帰ります。その川を流れる大きな桃に気づかずに。



鬼が島が世界に向けて攻撃を始めるまで、あと10年。

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