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ダンジョンですね!

「ここいらにダンジョンができたらしいですよ!」

 私から唐突だが、話をする。


「そうなのー?」

「なんでマオは知らないんです?」


「マオ様と私も知らない、自立的に出来たダンジョンと言う事ですな。」

 その疑問をジイが解説してくれた。


「全貌を知らないってこと?」


「そうですな!」

「まあ、マオ様の力を借りていないダンジョンなど恐るるに足らず。」


 う〜。不安だなぁ。

 ジイがこういった事を言った後はたいていろくな事にならない。

「今はやめときましょうかね?」

「勇者様?」


「いこう!」

 この話をしたのは失敗だったか。


「本当に行くんですね?」

「ああ!」

 元々行こうと思って言ったわけではないが、最近勇者様のレベルが一向に上がっていない。

 ここいらでダンジョンにでも行って大幅レベルアップをしなければならない。


 ダンジョンができて困っている人も居る。


「じゃあ、行きましょう。」


 私達はダンジョンの前まで移動する。



〜神秘の角〜

「小さっ!!」

 マオがそれを見た途端に言った。


「確かに小さいですね。」

 見えるのは2階建てもないような一軒の家程度の大きさの物。

 角、と言うように頂点は尖っていて簡単に言えば三角だ。

 ここから入ってくださいと言わんばかりに扉が一枚。



「でもここから複数の魔物が出てきたらしいですよ。」

「侮らずに行きましょう。」


 私は扉を開く。


 敵の影は見当たらない。

 全員が中に入ったところで扉が閉まる。


 中に見えるは一つの机。

 それは黄金色に輝いている。


 部屋は一つしか無く、置いてあるのは机だけ。


 私達は自然とそれに近づく。

「きゃっ!」

 急に地面が割れて宙を舞う。

 体制を整えるよりも前に地面は閉じてしまい、光が失われた。


「わぁああぁぁ!!」

 地に着いたかと思えば滑り台のようになっており、私はそれからまた下へ下へと降りていく。



「痛っ!」

 ようやく止まった。

 どのくらいまで下がったのだろう?


「皆さん大丈夫ですか?」

 暗い。

 私はそこらへんに転がっていた薪に着火して松明代わりにする。


「大丈夫ではないですな。」

「ちょっト体が崩れマした。」


 イオと、ジイ。

 あれ?

 勇者様とマオの姿が無い。


「分断されたようですな。」


「え、大丈夫かな!?」


 と思ったけどマオがいるし大丈夫か。


「問題はどちらかと言うと私達の方ですね。」

「気を引き締めていきましょう!」

「おー!!」×3


ーーーーーーーー

その頃の勇者サイド


「アハハっ、勇者何してんの。」

「こっちじゃないのか?」


「そっち今来た道だよ。」

「そうだったか?」


「アハっ、本当に面白いね勇者は!」

 (平和)


「あ! 勇者あれ押してみて?」

「なんだこれ?」

 ポチッ


「わあっ! なんか転がってきたぞ!」

「大岩だねー。」

「逃げろー!」


ーーーーーーーー


「なんか書いてありますね」

 しばらく歩いた私達三人は壁の前で立ち止まる。

 そこに書いてあるには


 ここを開けるためのボタンはここには無い。

 もう一方に押してもらう他ない。

 しかし、あちらにはダミーのボタンが多数ある。

 ヒントを教えてやろ、、、


 ゴゴゴゴゴッ!

「あれ? 開きましたよ?」

 ヒントが何やら書いてあるが、必要なかったようだ。


 先へ進みましょうか。



(理由)

「勇者、あれも押してみてよ。」

「やっと逃げ切った矢先に押すわけ無いだろ?」


「でもきっと当たりあるって。」

「そうか?」

 ポチッ


「わあっ!!」

「床が抜けたぞ!」


「アハハハハハっ」

 ポチポチッポチッ


「マオ! 適当に押すな!」


ーーーーーーーー


「次はなんでしょう? これは。」


「もウ一方ト内装を同じ形にスるようですヨ?」

 向こう側が見えないのに同じ内装に、か。


「連絡手段が無いと不可能ですね。」

 まあ、うちにはそれがある。


「よろしく! イオ。」

(言われると思いましたよ。)

(行ってきますね〜)


「はい。」



(行ってきました〜)


「どう?」

 帰ってきたイオに私が聞く。


(なんかですね〜、向こうの扉壊れてました。)


「え!?」

「雑な攻略ですね!!」


「マオ様がまともに攻略すると思いましたか?」


 ですよねー


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