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第10話 マジックポーチ

はい、またギリギリ投稿です!


最新話をどうぞ!

 怪しい薬のように見える回復アイテム、【ポーション】を飲む気でいる龍哉に、秋が呆れている最中、兵隊長のライノは、勇綺達に渡したアイテムについての説明を続けていた。


「救世主殿達に渡した、この茶色の袋は、どんなアイテムも収納できる魔法アイテム、【マジックポーチ】と言います。この袋には魔法がかけられていて、入れ物よりもサイズの大きいアイテムを収納できるだけじゃなく、重いアイテムを収納しても重さを感じさせません。更に、食材や料理アイテムを収納すると、鮮度や温度を保つ事ができる優れものなのです」


「へぇ〜〜、この袋、そんなにすげぇアイテムだったのか!」


(僕らに渡した袋は、やはり、マジックポーチだったか!)


 ライノからマジックポーチの説明を聞いた龍哉は、手に持っているマジックポーチを見据えながら感心していた。

 マジックポーチに感心している龍哉の左斜め前に座っていた勇綺は、茶色の袋の正体も、ライノに説明されるよりも前から、既に気付いていたようだ。くどいようであるが、勇綺にはファンタジー系の創作物の知識を持っていたので、メイド達からポーション入りの小瓶と一緒に茶色の袋を渡された時から、この袋の正体がマジックポーチであると、感付いていたのである。


(よしっ!! マジックポーチが貰えたのはありがたい! 旅に出れば、色々とアイテムを買い込んだりすると思うから、この袋があれば、アイテムの持ち運びが楽になるぞ!!)


 ライノからの説明を聞いていた勇綺は、ファンタジー系の創作物とかでも有用で高価なアイテムとされている、マジックポーチが手に入った事に、心の中で歓喜していた。


「本当にこの袋には、どんなアイテムも収納する事ができるのかしら……? どうみても、普通の袋にしか見えないんだけど……」


 ファンタジー系の創作物の知識があまり無い秋は、ライノからの説明を聞いても、マジックポーチの力にいまいち信用できないだけでなく、懐疑的な意見も呟いてしまう。


「確かに、魔法がない世界から転移して来た人から見れば、マジックポーチの力に疑ってしまうのも無理は無いですね」


「へっ!? あっ! いや……、そ、その〜〜……、え、え〜〜と……。し、失礼な事を言って! ご、ごめんなさい!!」


 秋が呟いた意見を聞いても、ライノは、怒ったり、不快な表情をしたりせず、彼女の言い分に納得をする。

 懐疑的に呟いてしまった意見をライノに聞かれてしまった秋は、申し訳無い気持ちでいっぱいになり、慌てながらも深々と頭を下げつつ、彼に謝罪をするのであった。

 すると……。


「それでしたら秋殿、マジックポーチを一度、試しに使ってみてはどうでしょうか? 一度使用すればきっと、秋殿も、マジックポーチの力を信用していただけるかと思います」


「……。分かりました……。使ってみます……」


 ライノは、マジックポーチの力を秋に信用してもらうべく、彼女にマジックポーチの使用を勧める。

 ライノからマジックポーチの使用を勧められた秋は、顎に手を当てながら少し考えてから、彼の提案を聞き入れた。


「それでは、これをマジックポーチに収納してみて下さい」


「これは……?」


 ライノは、腰についている筒上の入れ物から、くるくると巻かれた紙を取り出すと、それを秋に手渡す。

 手渡された物が気になった秋は、ライノに巻き紙について質問をする。


「それは、この世界の地図です。マジックポーチの力を試すのに、丁度いいサイズだと思いましてね。さぁ、その地図をマジックポーチに収納してみて下さい!」


「……分かりました」


 秋は、ライノに言われるがままに、手渡された世界地図を、マジックポーチの中に収納してみようとする。


「嘘でしょっ!? 地図がマジックポーチの中に、どんどん入っていく!!?」


「「おぉぉ〜〜! すげぇ〜〜!!」」


 マジックポーチよりもサイズの大きい世界地図が、まるで底なし沼に飲み込まれているかのように、マジックポーチの中へと収納されてゆく。マジックポーチを試しに使った秋は、その性能を目の当たりにした事で、目を丸くしながら驚いた。

 秋が、マジックポーチを試しに使用している光景を目の当たりにしていた勇綺と龍哉は、マジックポーチの力に目を輝かせながら感心していた。


「どうですか? これで、マジックポーチの力を信用して頂けたでしょうか?」


「! は、はい!」


 ライノは、マジックポーチの力を信用して貰えたかを確認する為、秋に質問をする。

 ライノからの問い掛けに秋は、先程のマジックポーチの試用によって、マジックポーチの力を信用してくれたようだ。


「あの! ライノさん! マジックポーチの中に収納したアイテムを取り出すには、どうすればいいのでしょうか?」


「今の秋殿のマジックポーチの中に収納されているアイテムは、世界地図だけですので、そのまま袋から世界地図を取り出すだけで問題ありません。ただし、マジックポーチの中に収納されているアイテムが2つ以上の場合は、取り出したいアイテムをイメージしながら、マジックポーチの中からアイテムを取り出して下さい。それをしないと、マジックポーチの中から、適当なアイテムを取り出してしまいますので注意して下さい」


 秋はライノに、マジックポーチの中に収納されたアイテムを、取り出す方法について質問をする。

 秋からの質問にライノは、マジックポーチの中に収納されたアイテムの取り出し方と、アイテムを取り出す時の注意点を彼女に説明をするのであった。


「ライノさん! 世界地図をお返しします。貸していただき、ありがとうございます!」


 ライノの説明を聞いた後、秋は、マジックポーチの中から世界地図を取り出す。秋は、取り出した世界地図を、ライノに返却すると、彼にお礼の言葉を口にする。


「その世界地図は、秋殿に差し上げます。冒険の役に立てて下さい」


「えっ!? 貰ってもいいんですか!?」


 秋から返却された世界地図を、ライノは受け取らなかった。どうやらライノは、秋に世界地図を譲るつもりのようである。

 突然、ライノから世界地図を譲られて、秋は目を大きく見開きながら驚いていた。


「問題ありません。世界地図の予備は、いくつも有りますので、どうか貰って下さい」


「分かりました! ライノさん! ありがとうございます! この世界地図を、ありがたく使わせて貰います!」


 世界地図を譲っても問題がないライノは、秋に世界地図を受け取るように懇願する。

 ライノの言葉に納得した秋は、お礼の言葉を口にした後、彼から譲り受けた世界地図を、マジックポーチの中に収納するのであった。


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