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勇者の神器はスマホです?!  作者: ilis01/まるお
1章:伝説の始まり
5/7

卒業試験~姫の思惑を添えて~

土曜日にも投稿しますね。


次回からは、主人公『初火』が色々とします。

次からが本番です!!


学校での出来事等は、要望があったら投稿しますね。


姫さんの言葉。おかしい所があるかもしれません……






 あの、『俺達の学校生活は、ここから始まる!!』宣言から、早くも1月が経過した。


 学校ではこの世界の常識や、剣や槍等を使った戦闘訓練。魔法の練習やサバイバル術等を学んだ。

まぁ、おれの神器…… スマホは白兵戦向きでも、魔法戦向きでもないというなんとも微妙な物なので、基本的な戦闘方法を学んでからは、ずっと書庫に籠って本を読んでいたんだけどね。


 


 ─────そんなクソつまらない学校生活も、今日の試験が終わり。

 ということで、頑張って行きましょー!!









 「皆さんにはこれから、護衛の騎士と2人1組と成っていただいて、王国から片道1日ほどの場所まで、『魔方陣』から転移して頂きます。道中に出てくる魔物達は、この学校で学んだ戦闘術を使えば、すぐに倒せるような弱いヤツらです。が、油断してはダメですよ? そんな事をしていると、殺されてしまうので。でも、もしもそうなりそうに為ったら、遠慮なく護衛の方に行ってくださいね。其では、優騎様からこちらへどうぞ」


 教室の教壇に上がった先生から、指示が出る。


 優騎…… 変態さんは、魔法のステッキ的な神器を手にして、教室から出ていく。あんなステッキでも、物理攻撃の威力が凄まじいんだもんなぁ。軽く振っただけで、直径2mはありそうな大木を吹き飛ばすんだから。

 しかも、変身…… あいつは『メタモルフォーゼ!!』って言って変身してたっけ。 まぁ、それは良いとして変身後には、魔法の威力もバカみたいに上昇するし……。 多分あいつが、このクラスの中で一番強いと思う。


 優騎に続き、他のクラスメイトも教室から出ていく。そして最後に残った俺の番がやって来た。


 「初火ういか様。お待たせしました、こちらへどうぞ」


 名前を呼ばれた俺は、先生に付いていく。すると……


 「まぁ、初火様ではないですか。偶然ですね。今から試験へ行くのでしょうか? そうだわ、せっかくですので、私もお見送りさせていただきましゅ」


 俺が出てくるのを見計らっていたかの用なタイミングで、少し顔を赤くした姫さんが出てきた。しかも、最後噛んだし……


 「あぁ、姫様でしたか。こんにちは。俺は姫様が言った通り、今から試験を行います。 見送り、お願いしてもいいですか?」


 「はい!! 分かりました!! 」


 心の底から喜んでるような、周りに光のエフェクトがつきそうな満面の笑みを浮かべる姫さん。 何がそんなに嬉しいんだろうか? まぁ、それはどうでもいいか。


 途中で合流した姫さんと、駄弁(だべ)りながら廊下を歩いていると目的の部屋に着いた。

 わぉ。何かすっごい地味な部屋だね。真ん中のあれが転移用魔方陣か。それ以外は何にもない!!


 「(それ)では、初火様。こちらの部屋へお入り下さい。なお、転移先はそれぞれの勇者様に、別々に割り当てられています。転移してから10分ほどは、周囲に魔除けの結界が作用しますが、それ以降はご自分の力で魔物を倒してして下さいね。」


 「分かりました」


 俺はそう言って、魔方陣の上に立った。


 「初火様。頑張って下さいね!! 」

 「はい。出来るだけ早くに戻って来れるよう、努力します」


 姫さんとのやり取りを済ませて、扉が閉められる。

 ……あれ? 俺と一緒に行く騎士さんは? もしかして、一人で帰って来いと? 非戦闘員の俺に? ははっ。冗談キツいぜ……




 魔方陣が光だした。うそ…… 本気で? 1人は無理だろ……


 「あのー!! すいません!! 俺に付いてきてくれる騎士さんってど─────」


 話の途中で、体が放り出される感覚がした。







 私『ユキシリウス=アリシア』は、勇者召喚の場に居合わせた数人の内の一人です。一応、この国の姫なんかをやらせて頂いています。 そんな事は良いとして…… 私は今、初火様のお部屋に来ています。 今の時間は、勇者様達は此方(こちら)がご用意させて頂いた学舎(まなびや)で、授業を受けておられると思います。

 つまり、この勇者様のお部屋が連なっている通路には誰も来るハズが無い。ということになります。


何故、初火様のお部屋に私が居るのかって? そうですね。話せば長くなるけれども、敢えて言うなら『お慕いしているから』でしょうか。


 私は、勇者召喚の場に居たことは、先程も説明致しましたが、召喚された勇者様の中で、一人だけ変わったお方が居ました。普通に見れば、視界に入っても無視する用な特徴の無さ。ですが、常に周りを警戒している様な動作。他人に興味がないといった目線。このお方を安心させてあげたい。といった感情が、一目見た瞬間から湧いて来ました。






 各々の神器を確認する時間では初火様だけが、不思議な板を顕現されました。それをご覧になった初火様は、とても嬉しそうなご様子で、その板に向かって話し掛けておられました。


 ─────確か、過去に召喚された勇者様は全員、神器の声を聞くことができ、連携を取ることで魔王を圧倒したと言われています。さらに、神器の声が聞こえる勇者様は、何処にでも居るような平凡な人だった。ともいわれています。


 つまり、過去に魔王と戦われた勇者様との特徴が一致している初火様は、魔王を倒し得る存在。ですが、私は初火様をあまり戦わせたくはありません。きっと、怪我を負ってしまいますので。しかし、今の初火様は誰も信用されてはいないご様子。


 ()ずは、信頼を得るところから始めなければ。

 私は、作戦を考えました。その為には、初火様の行動や好みの物等を、調べなければなりません。なので、その調査で現在は初火様のお部屋にお邪魔している。ということです。


 作戦決行は、卒業試験の日。それまでに、色々な所へ根回しをしました。






 そして、作戦決行日。 

 私は、初火様の出立を見届けてから、真っ先に自分の部屋に戻ってきました。なぜなら、私の部屋に(・・・・・)転移した初火様(・・・・・・・)がいらっしゃるハズですもの。きっと戸惑っておられると思いますので、安心させてあげなければ。

 まずはソコからです!!


 待ってて下さいませ。初火様。


姫さんは、ヤンデレ予備軍。



テーレ テーテレ テレレレッ ッテッテテーレテーレレー(BGM)


何者かの陰謀によって、『楽園』へと転移させられた初火。

 迫り来る魔獣達を相手にしながら、スマホを弄る日々。

 そして、遂にやって来た『アップデート通知』。

 果たして、初火は無事に『楽園』を脱出することはできるのか?


次回、『勇者の神器はスマホです?!』第4話

『遊んでいたら、強くなっちゃった』


さーて、2日後も~ サービスサー(ry

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