召喚した者とステータス
すいません
遅くなりました。
文がおかしいかもしれません……
目が覚めると、そこは知らない天井だった。
───もう、このネタはいいや。
と、言うわけでやって来ました『異世界』!! うん、召喚された部屋は、それなりに綺麗だね。王宮か何かかな?
で、目の前に立っている人たちは、誰?
「ようこそいらっしゃいました、勇者様。私は、この『アリシア王国』の姫で『ユキシリウス=アリシア』と申します。 突然の事で混乱されておられると思います。父が説明を致しますので、着いてきていただけますか?」
あぁ、なるほど。 俺達を召喚した姫さんか。 うん。あの姫さん、かなり美人さんだね。歳は17くらいかな? まぁ、千蝴ちゃんには敵わないけどね。
って言うか、本当に千蝴ちゃんを何処にやった女神。
俺、千蝴ちゃんが居ないと、生きていけないんだけど。
もう、首吊って死のうかな……
でも、まだ千蝴ちゃんは取り返せる筈だし、もうちょっとがんばろ。
───というわけで、みんなに連れられて王様の前にやって来ました。
やべぇよ王様。めっちゃ格好いいんだけど。優騎といい勝負じゃないか? てか、何歳だよ王様。 絶対あれ20代だぞ? しかも、凄い威圧感だ。
「よく来てくれた、勇者殿。私は、このアリシア王国の王の『アルベガ=アリシア』という者だ。 まずは、こちらの勝手な都合で呼び出してしまった。その事を謝りたい。済まなかった」
わお。声まで格好いい。完璧だね、この王様。
そういえば、なんで皆こんなに静か何だろうね。さっきの女神さんの説明で納得した? ってか、女神さん説明してた? この世界の事。
そんな事を考えていると、俺の目の前の奴…… 優騎が前に歩いていった。
「王様、頭を上げて下さい。僕たちは、大丈夫です。 それよりも、なんで勇者の召喚をしたんですか? 何か有ったのでしょうか?」
おい。俺は大丈夫じゃねぇぞ? なに一人で話を進めてるんだよ。
「うむ。そう言ってくれると有難い。 さて、何が有ったのか だったな。それはだな───」
長いので、王様の話は割愛するが、要約すると『魔王が現れたっぽいから、倒すの手伝って』だそうだ。
それを、『はい、わかりました。皆もそれでいいよな?』
と、すぐに引き受けてしまった
もういいや。俺は千蝴ちゃんの為に、さっさと本の世界に戻る方法探さなきゃね。 だから、俺は関係ないんだよ。
「今日はお疲れでしょう。それぞれに部屋を用意して在りますので、今日はお休み下さい。明日は、あなた方の能力の測定を、行わせて頂きます」
オタ君が「ついに、私の隠されし力が───」
とか言ってる。とりあえずは無視だな。
ちなみに、俺達に与えられた部屋は、思っていたよりも豪華…… いや、豪華過ぎた。
◆
次の日、王様がいた部屋ではなく、大きめの体育館みたいな部屋に、俺達は居た。
「今から、あなた方にこの『ステータスカード』を渡します。このカードを持って、ご自分の名前を念じてみて下さい。そうすると、それぞれのステータスが分かります。それでは、順番にどうぞ」
王宮に勤めている兵士さんに説明を受け、優騎が真っ先にカードを受け取りに行った。
そんなに気になるのか? 自分のステータス。 早速受け取ったオタ君は、奇声上げて喜んでるし。 まぁいいや。俺も受けとっとけば、後から何かに使えるかも知れないからな。
とりあえず、言われた通りにやってみるか。 えぇと、自分の名前を念じるって言ってたよな。それじゃあ、
神風 初火……
神風 初火……
神風 初火……
神風 初火……
・
・
・
お、なんかカードに文字が浮かんでる。えぇと、なんだって?
─────
名前:神風 初火 Lv.1
体力:150
魔力:150
攻撃:150
防御:150
加護:1・Unknown 2・Unknown 3・Unknown
称号:異世界人・勇者(仮)
─────
え、オール150って強いの? なんか微妙な感じがするんだけど。 しかも、【加護】の欄は全部「Unknown」だし…… 皆こんなもんのステータスなのか? 他の奴にも聞いて見るか。
……お、なんかあっちの方が盛り上がってるな。 何だろ? 行ってみるか。
「おぉ! すべてのステータスが500ですか! しかも、レベル1の状態で…… これは素晴らしい!! 流石勇者様です。しかも、この国でも持っている者は僅か5人、しかも1人1つしか持っていないという加護が2つも……」
と、さっきこのカードについて説明してくれた兵士さんが、興奮した様子で喋っていた。 でも、全ステータス500か…… もしかして、俺って結構弱いのか? と思っていたら、兵士さん曰く『この世界のレベル50の人間の平均値が200』と言っていたので、弱いわけではないのだろう。
ちなみに、勇者様こと優騎のステータスが
─────
名前:天使 優騎 Lv.1
体力:500
魔力:500
攻撃:500
防御:500
加護:1・闘神 2・技巧神
称号:異世界人・勇者・大きなお友達
─────
だった。
称号の【大きなお友達】は凄い気になるが、無視しておこう。
またさっきの兵士さんが来た。 興奮は収まったらしい。
「すいません勇者様方。ご自身の能力をご覧になって 、興奮なさっているのは分かります。ですが、今は私の話を聞いて欲しい。皆様は、こちらの世界に来られる際に、小さな箱を貰いませんでしたか?」
お前が言うなよ。という突っ込みはしないぞ、おれは。
んで、あの兵士さんが言ってるのは、女神さんに貰ったキューブの事でいいんだよな?
「持っていない方は居ますか? ……皆さん持っている、という事で宜しいですね。其では、此処から皆様に『神器』についての説明を致します」
友人に、「もっとクラスメイトの会話とか入れろよ」といわれましたが、こういう設定なので悪しからず。
これからも『勇者の神器はスマホです?』を、宜しくお願いします。