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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
日本編
6/44

俺と愉快な仲間たち

 あれから一か月の時が過ぎた

 俺はその間この世界のことについて勉強したぜ!

 やはりというかこの世界は俺のいた世界と酷似しているようだ。まあ、ロシアが3つに分裂していたり、中国から香港、チベット、ウイグルなどが独立していたり、朝鮮が統一されていたり……などなど違いはあるけどな。

 日本でも色々と微妙に変わっているところがある。例えば岐阜県に琵琶湖……程ではなくてもそこそこ大きな湖がある(俺とイヴリーンが出会った場所)。全国地図にも載るような大きさの。

 またこの世界の企業は俺の住んでいた世界の企業とやはり酷似している。豊玉自動車、五菱グループ、国立くにたちグループ、FOFOなどがある。………国立って……



 それから俺はこの世界……もうめんどくさい!この世界を偽地球と名付けよう(自分の住んでいる世界と区別するため)

この偽地球は歴史の勉強をするほどだんだんムカついてくる。何がムカつくってEUNとエルメルの奴らだ!

 EUNとは昔はまともな組織だったらしいがドウェイン・ブラッドフォードが事務総長になってからおかしくなった。第三次世界大戦後、エルメルの圧力によって米中露英仏を常任理事国から除外しエルメル及び同盟国が常任理事国となり、その他もろもろの憲章を改悪し、今となってはエルメル帝国の傀儡組織となっているようだ。そういうわけで、このEUNとエルメル帝国の腐りきった連中を排除しなければ世界は平和にならないというわけだ。

 ちなみにブラッドフォード家はエルメル一の影響力を持つ大貴族だ。おそらくこの世界でもっとも有名な貴族であるのは間違いないだろう。一方で裏では黒いうわさがささやかれている。また、エルメル皇帝がテレビなどで世間に最後に姿を現したのは数年前のことらしい。おそらく暗殺されたといううわさが流れている。

 それと俺が地球に帰れる方法なのだがもしかしたら戻れるかわからないそうだ。今発見されている魔法には異世界に戻れる(送れる)魔法はないのだとか。ただ、超古代魔法ではまだ発見されていないものもあるので可能性はあるということだ。


 それと俺はホーパステリウムの一員になったわけで、何か手伝えることはないかとリーダ-に尋ねたら、カヴァリアのパイロットになってほしいといわれた。なんでも今のホーパステリウムは人手不足が深刻なのだとか……

そんなわけで俺はシミュレーションで訓練をやっていたわけだが……


「ぐわー!開始3秒でやられた!」

「おいおい、そんなんじゃこの先生きのこれないぜ?」

「天ってば初心者なんだからハードをやらせてあげなよ~(笑)」

「え!?初心者にハードモードを進めるの?鬼かあんたら!」

「ふ、甘いな天……ビターのように甘い……。リアルな戦場では常にスペシャルモードだ……」

「ビターは甘くねーだろ!」

『何やってんの……』


 こいつら……初心者の俺を使って遊んでやがる…

 元気な男の子の名前はセドリック。声が小さく、ビターが甘いとかほざいているのがレオンハルト。初心者にとても素敵な笑顔でスペシャルモードを勧めてくる鬼畜な女の子はソランジュ・アゼマ。ホーパステリウムにきて仲良くなったのがこの3人だ。フレンドリーなやつらでよかったよ。

 ちなみにセドリックは人狼族で、犬耳がある。許可をもらって触ってみたが本物だった。だが、普通に人間の耳がある……耳4つあんの!?レオンハルトは人族。いつも眠そうな表情をしている。眠そうに喋るのも特徴。ソランジュはエルフ族で絶世の美少女さんだが……お胸様は……お察しください。ちなみにセドリックとレオンハルトは孤児だったらしい。そこにEUNから目をつけられたんだな。かわいそうに。


「3人とも何をやってんの……天は初心者なんだからイージーにしてあげなよ」


 セシルがシミュレータールームにやってきて、ため息をつきながらイージーモードに設定する。


「これってチュートリアルとかないの?」

「チュートリアルなんてないよ~(笑)」

「要するに死んで覚えろってこった!」

『ほら、敵が来るわよ天!』

「わかってるわかってる」


 死んで覚えろって……某3D戦闘メカアクションかよ!

と、とりあえず操縦の仕方を覚えるか……


 セシルたちから指導をしてもらい、いろいろ試行錯誤をやりながらなんとか操縦の仕方を覚えていく。ちなみにカヴァリアは足元に魔法盤が設けられている。この魔法盤にマナ(魔力)を注ぐことでバリアなど、カヴァリアの補助機能装置的な役割をしているわけだ。自機のネクタル(燃料)残量と自分のマナ残量を管理しながら戦わなければならない。なかなか面倒だ。次々と敵を撃破し、バリアで自機を守る。……あ…エナジーが……

こうして俺は苦戦しながらもシミュレーションになんとか結果を出した。てゆーかイージーでこれか……


「ランクCまだまだだな!」

「まあ最初にしては頑張ったほうだろ……」

「これは練習つづけなきゃ(笑)」

「セドリック……君も最初はランクDだったじゃん」

『人のこと言えないわね~セドリック君(笑)』

「それはゆーなよ!」


 なんか勝手に自爆するセドリック君。てゆーかおいセドリック、お前俺よりひどかったのかよ。

あれ?


「イヴリーンいつからいたの?」

『はあ!?私は初めからいたわよ!気づいてなかったの!?』

「ごめんごめん(笑)」

「ま、精霊族って影薄いからな……仕方ない……」

『レ~オ~ン~!!!ちょっとそれどういう意味なの!?あんた全世界の精霊族に対して敵に回したわね~!!!』プンプン


 レオンって、時々毒吐くよな……

 ところでイヴリーンが精霊族であることが判明した。精霊ということでびっくりすると思いっきり怒られた。なんで?


「おや?皆さんこのようなところにいらしたのですか?もうそろそろご飯ですよ」

「ソフィ~?もうそんな時間~?」


 今度部屋に入ってきたのはソフィアさんだ。ソランジュと並んでやはり美女だな。彼女は魔族だ。人類の敵とかではなく、ただの人間の一つとして分類される。今は普通の人間のような姿をしているが、魔族は本来、美しい蝙蝠のような翼、結晶のように赤く光っている角や尾が2本生えているらしい。さらに頭上の天使の輪っかのようなものもあるらしく、それも体の一部らしい。魔族はほかの人間と比べていろいろと特徴が多すぎ!普通の人間に化けることは可能であるそうだ。魔族はエルフや天使族、竜人族に続いて美形が多い。だが彼女の魅力はそれだけでなくお胸様がでかい。まるで女神さまのようだ。因みに魔族の王様は魔王ではあるが、いわゆるRPGに当たる魔王的ポジションは、この世界では、堕ち神と呼ばれている。

……じゃなくて

もう6時過ぎた。確かに腹減ったし飯食いに行こう。


「もう夕食の時間か!飯食いにいこーぜ!」

「わかったから離せ……」

「さあ、俺たちも行こうかソラソラ」

「おいセシル!ソラソラってなんだよ!」

「そ~だよ~、ソラソラって何~?」

『あははは!ソラソラでいいじゃない!あはははは!』

「こら笑うなイヴリーン!!」


さあ飯を食いに――


ビーンビーンビーン!!


!?警報!?


《メンバーに通達!オペレーションルームに集合せよ!!メンバーに通達!——》


「天!」

「お、おう!」

なにかが起こったらしい。俺たちは急いでオペレーションルームへ急いだ。









*********

~イヴペディア~

*この世界はいわゆる亜人含めて、すべて人間と呼ばれる。


*人族・・・普通の人間。何もかもが平均過ぎて特徴がない。しいて言うなら、全人類で最も多いのが人族か。


*エルフ族・・・エルフ。魔法と弓が得意で、魔法学の偉人の大半はエルフと魔族。


*魔族・・・悪くない魔族。翼や尾など、ほかとは見られない特徴が多い。


*人狼族・・・狼人間。ただの獣人。魔法はやや苦手だが、足が速い。もふもふ。


*人狐族・・・ただの獣人。魔法が得意で、知力は高め。もふもふ。


*人竜族・・・竜もどき。竜化できる。意外と力がない。ブレスも吐かず、魔法ばかり。知力は高い。ギャップがすごい。


*ドワーフ族・・・モノづくりの雄。魔法はやや苦手。身長はそれほど小さくない。


*精霊族・・・かなり特殊な種族。火の精霊は火山、水の精霊は海底、風の精霊は台風、雷の精霊は雷雲、土の精霊は砂漠、森の精霊は木、氷の精霊は標高3000メートル以上の山や北極南極、光の精霊は昼間、闇の精霊は夜中に生まれる。なお、ほかの属性の精霊術も使える。火の精霊が氷の精霊術を使うなど……。

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