表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
日本編
2/44

リアル脱出ゲーム

「う~ん…」


 目が覚めた

 どうやら見知らぬ部屋にいるようだ。部屋はちょっと暗く狭い。

部屋の中には何も飾られておらず、殺風景で時計すらない。しかし部屋の隅には洋式トイレがある。

 とりあえずドアを開けよう。


バチッ!!!


「ぐわっ!いった!!!・・・え?何!?」


 痛い!痛すぎる!!なんだこれ!?

手がひりひりする。

 しかしよく聞くとドアノブからなんか音がする。おそらく電気が流れている音なのだろうか。…ということは俺、閉じ込められた!?俺なんかしでかしたっけ???


 何もすることがない・・・。暇だ!暇すぎる!!

仕方がないので布団で寝・・・


「――って布団がない!?劣悪な環境すぎ――」

「うるせーぞ被験体がっ!!!」

「ひっ・・・ごめんなさい!?」


 めちゃくちゃ怒られた…


 ・・・え?被験体??俺何かされるの!?

俺の知っている異世界ライフと全然違う・・・(泣)

どうしよ・・・どうにかして脱出しないと!・・・でもどうやって脱出しようか・・・





~たぶん1時間後~


 壁を重点的に調べたが結局何もなかった。

異世界転移といえば、やはりチートがテンプレだろうと思い、正直期待してはなかったが壁を強めに殴ったら、悲鳴を上げたのは俺のほうだった。


「いってぇ!!!」

「おい!隣の奴うるっせぇぇんだよ!!」

「ハ・・・ハイ・・・すいません・・・」


 隣の奴からもめっちゃ怒られた・・・。

俺・・・このままどうなるんだろう。


 …しょうがない。よし!スマホで現実逃避を…って…ネットに繋がらん!

でもそうか……異世界だからネットに繋がらないんだよなぁ……。

なんて考えていると……。


コツッコツッ


ん?なんだ?複数の足音が聞こえてきた。

だんだんこちらに近づいてきているのがわかる。

そして――



ガチャ


「吉川天君。出たまえ」


そこには、この世界で初めて出会った怪しげな男が立っていた。


「あ…あの…被験体って何ですか?」

「それも君が今知る必要はない。黙って付いて来たまえ」


怪しげな男は、左手で魔法陣を浮かび上がらせた。

魔法陣は俺の口に吸い込まれ……。


「!?」


僅かに開いていた口が勝手に閉じられ、喋ることができなくなってしまった。


ちょ…ちょっと!!!これやばいパターンなんだけど!!俺ガチでどーなんの!?

俺は格闘技なんて知らないし、相手は魔法とか使えるから絶対に返り討ちにされるだろうし……


俺は無抵抗のまま男についていくこととなった。




俺は手術室らしき部屋に連れていかれまた魔法陣で眠らされた。

そのあとに記憶はない。


***



 あれから何日かたった。食事の回数からおよそ2週間くらいと思う。

俺の体をいろいろといじくられているようだ…俺の体どうなるんだろう……

そして…


コツッコツッ

ガチャ

「おい、被験体PWA-06。外へ出ろ」


 兵士の男にそう言われ外に出る…。また実験か・・・。

 牢屋から出て地下二階にある手術室に向かう。

そして、手術室が見えてきたその時――


ドカーン!!!ドーン!!ドゴォーン!!!

ファイン!ファイン!ファイン!


《緊急事態発生!緊急事態発生!施設内に敵機確認!敵機確認!戦闘員は、至急戦闘態勢に移行!!各従業員・研究員は速やかに避難せよ!!繰り返す。施設内に敵機確認!敵機確認!――》



 な…なんだ!?何が起こっているんだ!?

外からなにかが爆発しているような音と、警報機のアナウンスが流れ・・・つーかファンタジーだよな?

なんかファンタジーな気分がしない…なんてどうでもいいことを考える俺。


「馬鹿な!?ここは世間に知られていない機密施設のはずだぞ!?【BSかホープ】か!?なぜここに!?」


ドゴォーン!!!


!!!

 ここは危険だ!さっさと離れよう!!……そんな感じがした。

 必死に外へ向かって走る俺。すると頭の中に情報(脱出ルート?)が流れてきた。え!?なにこれ!?


「ま…待て貴様!!」


 背後から男が銃を構えようとして…


ドドドドドドドド


「な!?天井が崩れて――」


 男のいた場所の天井が落ちて、男が潰された。


「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!?」


 エレベーターはもう使えないので俺は必死に階段を上り廊下を駆けていく。


「よっしゃ!地上だ!」


 やっと1Fに着くと…。


「な…なんだあれは!?」


 巨大な人型のロボットがそこにいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ