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第01話 拝啓。父上、私に嫁が出来ました

書き直しました。

第01話 拝啓。父上、私に嫁が出来ました




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 __拝啓。遠い地に住む父上様。


 お元気でしょうか。私は色々ありましたが、相変わらず元気に毎日を楽しく過ごしてます。

 もう生きて父上様に会う事が出来なくなりましたが・・・もし、どうにか会う事が出来たら父上の熱き魂の籠めし拳で私をお好きなだけぶって下さい。ああ、父上に会う事が出来たら全力でこれまでの事、父上の住む世界で私が最後に掛けた迷惑を謝りたい。


 本当に私はあの頃は、図体だけの木偶の坊で愚息でした。


 そんな愚息な私ですが.....先日、嫁と.....子供.....孫たちが出来ました。


 子を持つ親であり、嫁の旦那になり.....あの頃は黒歴史とも云える程、糞なこん畜生で........。



 心の底から父上の偉大さを身に染みて感じられる様になりました。



 何度謝っても謝り足りない・・・・。







 話は変わり.....


 現在の私の近況を報告しておきたいと思います。



 先程書きました通り、嫁が一人と子供が二百人、孫が三十八人おります。


 子供が二百人......と書くと、私はどれだけ絶倫で、嫁さんに負担を掛けてるんだとお思いになると思いますが......実は私と嫁の間に血を分けた子供は一人もいません。


 ・・・いえ。二十五年前には私と嫁の間にたった一人の......息子がいました。


 ですが......もう私と嫁の間に息子は......いません。


 息子は、父上のいる元でも.....現在、私たちが暮らすこの世界でもない.....生きては辿り着く事が出来ない遠い世界へと旅立って逝きました。


 私の息子は、父上の愚息であった私と違い、誠実で真面目で....老若男女分け隔てなく誰からも好かれる良き子供で、父上に会える事が出来たら父上に自慢したくなる程の最高の子供でした。







 ・・・ああ。世界は無常なり・・・・・。


 

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 その後の文字は涙と長年空気に触れ続けた弊害でぐちゃぐちゃになり......はっきりと読めるモノではありませんでした。



 文字通り......遠い遠い世界に世界に逝った愚息な私の息子から届いた手紙を握りしめ、親戚一同と共に不覚にも私は涙を流しながら・・・・。



 遠い地に住む息子を・・・・・。










 後半、殆ど解読出来なくなった手紙の最後の一文だけは辛うじて読む事が出来ました。


 息子から届いた手紙の最後には・・・・・







 『父上。生きては会えぬ世界にいる母上様。私を生んで下さりありがとう。』

書き直し前よりもかなり短いです。一応、これは父に宛て書いた....息子であるこの作品の主人公からの手紙という話となっております。本編に殆ど関わりはありません。本編は2話から始まります(予定)


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