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神奇譚  作者: 璃紅
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第一話 生誕


____は目覚めた。

果たして自分が何者なのかも、此処がどこなのかも分からない。


「お目覚めかね?」

声のする方向を見ると白い靄があった。靄の中心には白い球体の結晶が浮かんでいた。


「すまないね、こんな姿で。もっとちゃんとした姿で君に会えたら良かったんだけど…何せ君を作るのに多くの力を使ってしまったからね。」

____は頷こうとした。それは承認なのか納得なのかは自分自身にも分からない。しかし、____は自身の体の動かし方を知らなかった。


「なに、焦ることじゃないさ。少しずつ練習すればいい。」

靄は言った。


「なんせ私達は、神だからね。」


____は神を知らなかった。聞こうにも聞く言葉を持ち合わせてはいなかった。____は全てを受け入れた。否。受け入れるしかなかった。____は何も知らない。この靄は一体何なのか。神とは一体何なのか。自身とは一体何者なのか。


「君に名前を付けてあげよう。どんな名前がいいかな?不思議そうだね。今の状況をうまく呑み込めていないようだ。そうだ!私のことは師匠せんせいとでも呼んでくれ。これから君に多くのことを学んでもらうんだ。ピッタリではないか。」

師匠は少し嬉しそうにした。そしてすぐに名前を考え始めた。


「そうだね…意味にピッタリな名前か…ヴァイ?うん~?…ファ、フィ。…ウィ、あ!ウィリズなんてどうだい?君にピッタリだと思うんだが…」

____はその名前を承認した。ウィリズの中に確かな変化が起きた。魂の形が明確になり、師匠の力を吸収しウィリズの力となった。


「気に入ってくれて嬉しいよ。ウィルズ。」

師匠は心底嬉しそうにした。




______???年後_______




師匠はウィリズにいろいろなことを教えてくれた。ウィリズとは何なのか。師匠は答えた。「ウィリズというのはね君のことなんだよ。強いて言えば、一つ一つを識別するために名前というものかある。君。ウィリズは私、師匠にとって大切なものなんだよ。」神とは何なのか。師匠は答えた。「端的にいうと世界の管理者かな。とは言ってもまだ世界はできてないんだけどね。」此処は何処なのか。師匠は答えた。「此処は世界と世界の狭間。世界を管理する場所。私は勝手に管理空間(マネージメントエリア)と呼んでいる。」師匠はいろいろなことを教えてくれた。言葉について、神の仕事について、力の使い方について。ウィリズはどんどん成長した。それにつれて自身のことについても分かるようになってきた。


「師匠、ウィリズ、何?」

「おや、とうとう自分自身のことにも興味が出てきたね。でも、師匠離れはまだまだ先だね。」

「師匠、ウィリズ、何?」

「おっと、すまないね。」

そうして師匠はどっからともなく液晶見たいなものを出して操作し始めた。


「師匠、それ、何?」

「これかい?これはね、『オペレーションデバイス』だよ。」

「オペれ…」

「ウィリズにはまだ、少し早いかな。」

そういって師匠は操作を止めウィリズに向き直った。


「少し自分自身について知れるようにしたから、力を目に集めて見てご覧。」

ウィリズはなんだ?と思いながら師匠に言われた通りに力を目に集めて自身を見た。



【名前】 ウィリズ

【称号】創造神の子   【能力(基)】神力操作Ⅰ 知識Ⅰ 

【能力(特)】加護付与Ⅲ 創造Ⅱ 

【加護】創造神の加護Ⅲ



ウィリズの目の前に文字が浮かび上がって来た。


「能力、二つ、何故?」

「それはね、元々持っている能力と後から習得した能力があるからさ。【能力(基)】というのは、練習をして習得している能力、『基礎能力』のこと。そして、【能力(特)】というのは、本人が元々使える能力、『特殊能力』のことだよ。」

「【称号】、【加護】、何?」

「【称号】というのは肩書のこと。【加護】というのは与えれれた力のことだよ。」

「?」

ウィリズが分からないと言いたげに首を傾げた。


「うーん。少し分かりずらかったか。少し待っていなさい。」

そうして師匠は再び、オペレーションデバイスを出して操作し始めた。そして師匠の操作していた手が止まると再びウィリズに視界を向けた。


「こうれでどうだい?」

そしてウィリズが目に力を集め始めた。



【名前】ウィリズ

【称号※】創造神の子   【能力(基)※】神力操作Ⅰ 知識Ⅰ

【能力(特)※】加護付与Ⅲ 創造Ⅱ

【加護※】創造神の加護



「変わった?」

「あぁ。(米印)が増えただろう?」

ウィリズは少しして小さく頷いた。


「※を注視してみなさい。」

「?」

「注意してじっと見なさい。」

ウィリズがじっと※を見ると、浮かび上がっていた文字が消え、【称号】の説明文が浮かび上がって来た。


「どうだい?分かりやすくなったかい?」

ウィリズが大きく頷くと師匠が嬉しそうにした後に何やらブツブツと喋りながらどっか行こうとした。師匠の後ろ姿を見ながら、ウィリズが目に力を集めた。



【名前】シリスト

【称号※】創造神  【能力(基)※】神力操作Ⅲ

【能力(特)※】加護付与Ⅲ 創造Ⅲ

【加護※】なし



ウィリズは見なかったことにして、師匠の背中を追った。


とうとう始まりました。小説家としての第一歩。

これから気分で更新していくので暖かく見守って頂けると嬉しいです。

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