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はじまり
他人の妄想についていけないのは誰だって一緒だと思う。ああ、そうだね、と、適当に流しておけばいい。
でも、それが妄想じゃなかったら・・・?
真っ先に逃げなさい!捕まったら人生がアウトだよ!
・・・・私の場合はそれでいいと思ってしまったから、結果として面白い学園生活になったのは間違いない。
・・・そう思っていた時期が私にもあったわけでね・・・
ふむ、今の状況を如何にして説明するか、それはとても大変だ。
原因の一端は恐らく歓喜の咆哮を発している生徒会長にある。アレに出会ったせいで私の人生が大きく方向性を変えたのだ。
私立クラマリオン高等学校の入学式の日、私と高帝(高校の帝の意)「石崎 護」が出会った日。その日から今日までのことを思い出してみるとしよう。きっと何が良からぬことを口走っていたはずだから。