昼下がりのノック
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:昼下がりのノック
「ごめんくださ〜い」
昼下がり、誰か来た。
家のドアをコンコンとノックしている。
でも私は生来の出不精。
今日は仕事が休みの日。
なんでこんな日に
いちいち出なきゃならないんだ、
別の日に来い・仕事の日に来い、
そんな言葉が雑音のように
心の中でざわめき回り、
出なかった。
いわゆる居留守だ。
そのうち諦めたと見え、
ノックの音は聞こえなくなり、
ドア向こうの人の気配も無くなった。
「よかった」と思い寝直す。
そして昼寝から覚め、夕方。
「う〜ん」
と伸びをして気持ちよかったので、
私は少し散歩でもしようかと家を出て
近くの道を歩いた。
すると川面に
1人の男性が水浴びしていたようで、
私は珍しい気もして少し眺めていた。
私が住んでるのは思いっきりのど田舎で、
人との触れ合いがあまり無い。
会社で少し触れ合う程度。
そんな人間関係での疎遠もあったのか、
今、川面にいる男性が
少しハンサムなように見え、
ちょっと私のタイプでもあったので
その場からすぐ立ち去ろうとはせず、
そこで黄昏れを決め込むように、
じっとしていたのだ。
しばらくすると、男性は私に気づく。
「やぁ」
といった感じに
爽やかに笑ったように見え、
私の心は少し弾んだ。
私の視力は結構良いほうだったので、
少し離れたところからでも
男性の様子はしっかり見えた。
男性は軽く解釈して、
こっちへ来て…
みたいな素振りを見せたように思え、
私はてくてく歩いて彼のそばへ。
「何してるんですかぁ?」
ちょっと無邪気に聞いてみた。
男性「いやぁ、川で洗濯♪」
「え??」
男性「ってんじゃなくて、釣りでもしようかと思って川に降りてきたんだけどさぁ、そこですっ転んじゃって泥まみれになってね(苦笑)」
男性「ちょっと遠くから来てるから、服これ1枚しか持ってなくて、洗ってたんだ♪」
「そうだったんですか〜」
なんて爽やかな人。
やっぱりハンサムな人で私のタイプだった♪
まぁ実際、こんな所で
男の人が上半身裸になっていたのが
少し興味を惹かれ、
降りてきたってのもあるがw
彼はパッパッと服をはたきながら
洗ったばかりのその服を
棒に引っ掛けるようにして立て、
さっき集めてきたのか
小枝のような木々に火を点け焚き火にし、
濡れた服を乾かし始めた。
乾くまでの間、少し彼と談笑した私。
男性「びっくりさせたね。こんなとこに裸の男がいるなんてねw」
「いえ〜w♪私も何してるのかなぁってちょっと気になっちゃって」
服もだいぶ乾き始めた頃、男性は…
「さっきはごめんね。寝てたのに、部屋をノックしちゃってさ」
それから数日後。
この界隈を騒がせていた
連続事件の犯人が挙がった。
家宅侵入と強盗殺人を
繰り返していたその犯人は、
警察の目を巧く掻い潜り、
逃走中だったと言う。
警察曰く…
「あれだけ惨殺な殺人行為を繰り返していた犯人だ。その日の内に自分の姿を変えようものなら、その返り血を、必ずどこかで流していたはず…」
あとで気づいたが、
あの時、確かに釣り道具は無かった。
服が乾く前に家の用事を思い出し、
帰ったのが良かったのか。
いずれにせよ、私が助かったのは奇跡だ。
犯人がどんな心境にあったのか知らないけれど、
私をやらなかったことにつき。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=OcI1_YAhmDE
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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