3. 仲間
「こいつらが...」
「あぁ、僧侶、戦士、魔法使いだ」
男・男・男
うん。
この国には女がおらんのか?
「この国に女はいないのか?」
「ん?いるぞ」
やろうな
そら、おるよな
「そうか。とりあえず、僧侶を起こすぞ」
~~エントリーNo1.僧侶~~
「おい!起きろ!」
「んん~~ん」
「ん。じゃない!起きろ」
肩を強めに揺さぶる
「なんやねんうるさいなぁ...えぇ?」
何今の反応
「誰やねん。お前ら」
あっ、うん。
おけ
~~エントリーNO2.戦士~~
「おい。おきろ」
「あぁ~~あぁぁ」
「わかったから起きろ」
肩を強めに揺さぶる
「あーなんやねん。今日は学校ないやろ...えぇ?」
・・・
「誰やねん。お前ら」
・・・
~~エントリーNO3.魔法使い~~
「おきろ」
「がぁぁぁ」
ドラゴンか。
始めて見たわ。
起こされるときにがぁぁぁぁって言うやつ。
「おきろ」
肩を強めに揺さぶる
「わかったわかった。今起きるから....えぇ?」
・・・
「誰やね...」(以下略)
「俺らが仲間ってことだけは分かったわ」
「さて、それじゃあ話し合うか」
とは、俺の声である。
「そうやな」
とは、魔法使いの声である。
「なんで俺たちがこんな目に合わなあかんねん」
とは、戦士の声である。
「まったくや」
とは、僧侶の声である。
「まず、なんでこうなったかや」
「いや、俺ら全員記憶ないんやからわかるわけないやろ」
「そんなことわかってんねん。
それでも、話し合うしかないやろ」
「あぁ、そうやな」
「なんで反抗してきたねん。
それで食い下がるんやったら、なんで反抗してきたねん。
あと、お前魔法使いなんやろ?魔法使えんの?」
「使われへん」
「じゃあ出しゃばってくんなや。
魔法使われへん魔法使いなんかただの人間やからな」
「はい。すいません」
「で、なんか覚えてることないんか?」
「はい。ないです」
「お前ほんまに使われへんな」
「いや、俺お前と仲間なるの嫌やわ。
なんか、言い過ぎちゃう?」
「あぁ、そうやな。ごめん」
「なんで俺だけそんなに言われなあかんねん。
お前も記憶ないんやんな?
なんで、俺だけそんなに言われなあかんねん!」
同じこと2回言うなや
「・・・」
「そんで、お前もなんもできへんのやろ?
俺は魔法使われへんけど、お前も戦われへんやろ?
戦われへん勇者なんかただの人やぞ?
なんで、俺だけそんな言われなあかんねん」
「はい。すいません」
「まぁお前らちょっと落ち着けよ」
俺は落ち着いとるわ
「俺は落ち着いてるわ」
お前は落ち着いてないやろ。
さっきまであんなに怒ってたのに。
「お前もお前やからな」
「え?俺なんもしてないやろ」
「何でお前男やねん」
「えぇ?」
「いや、それは思った」
「俺も」
「僧侶は女かよぼよぼのじいさんやろ」
「なんやねんその偏見」
「何でお前はがりがりの男なん?」
あかん。
議論が進まん。
「まぁ、待って。1回話し合お」
「あぁ、そう、やな。ごめんな
ちょっと強く言い過ぎたわ」
「ほんまやぞ。なんで俺男ってことに文句言われなあかんねん」
「いや、それは魔法使いが正しい」
「えぇ?」
「まぁ、それはいったん置いとこ」
「置いとかれへん話題やったぞ。今のは。
俺だけ性別否定されてるやんけ」
「それで、なんか覚えてることない?」
「あっ、もう全無視でいくんや」
「俺は今日は学校休みやからゆっくりしてようと思ってました」
そんなこと言ってたな
「でも気づいたらここいました」
俺もやな。
でも、俺今日学校あったからな。
ここおらんかったら学校行かなあかんかったしな。
そういう意味ではよかったのかもしれん。
いやいいわけないか。
「おい。お前ら」
お前おったんや。
びっくりしたよ。
さっきまでなんもしゃべらんから。
おらんかと思ってた。
「学校とはなんだ?」
学校とはなんだ?
これは、もう、手遅れやな。
この年で学校って何?はもう、手遅れやな
「何言ってるんですか?」
「いや、やめてやれ戦士。そいつはもうだめだ」
「いや、まず、俺らここのことなんも知らんのやけど」
「あぁ、そうやったな。じゃあ説明するわ」
「えぇ」「えぇ」「えぇ」
やろうな。そら、そうなるわな
「ここは日本じゃない?」
「うん。余裕で。てか、地球ですらない」
「華球やったけ?」
「うん。聞いたことある?」
「あるわけないやろ」
「やろうな」
「じゃあ、学校なんてこの星に存在するんか?」
「あ、たしかに、そうやな」
あれ?おれが、あほやった?
なんでほかの星にも学校があると思ってたんやろ。
あれ?おれが、あほやった?
「あるぞ」
あるやん。こいつに学がないだけやん。
ん?
「あなたは、だれ?」
よぼよぼのじいさんきたやん。