22 談笑
「いやーマジでビビったな」(魔法使い)
「びっくりしたよ!
四天王やで?
魔王の次にやばい奴やで。
絶対殺されると思ったもん」(勇者)
「いやそれな。
なんで助かったかすらまだわかってない」(僧侶)
「さっき俺トイレでちょっと喋ったんやけど、
緊張しすぎてレベル1あがったもん」(魔法使い)
それは意味わからんな。
「とにかくあれはまだ俺らが出会っていい人じゃない」(戦士)
「でも、思ったより話通じたよな」(僧侶)
「いや、まだ安心はできへんで。
気が変わって普通に殺しに来る可能性あるからな」(魔法使い)
「怖いこと言うなよ」(勇者)
「もし俺が殺されたら、
地元の奴らにちゃんと四天王に殺されたって伝えてな」(魔法使い)
「たしかに、それだけ聞いたら第一線にいた感じするな」(戦士)
「いや、情けないな。
情けなさすぎるな」(僧侶)
「言っても、俺らが目指してるのは魔王討伐やからな?」(勇者)
「それは今言うな」(魔法使い)
「まぁまぁまぁまぁそやな。
でも、そこはぶれたらあかんで」(勇者)
「そんなんロータさんに聞かれたら全員殺されるぞ」(戦士)
「いや、分かってるって」(勇者)
「ロータさんがどこにおるんかもわからんのやから」(魔法使い)
「いや、まぁそうなんやけど。
でも、お前らロータさんていうのやめろ
言っても、敵やから」(勇者)
「それも聞かれたらやばいぞ」(魔法使い)
「分かってるけど、確かに今は助けられてるけど
線は引いとこ」(勇者)
「じゃあお前なんて呼ぶねん」(魔法使い)
「そらロータよ」(勇者)
「やばいな」(魔法使い)
「いずれ戦うときは来るから」(勇者)
「いや、どうなんそれ...
まぁ分かったけど」(魔法使い)
「まぁ、それはいいんやけどサーヴァンはどうする?」(戦士)
「サーヴァンか...」(僧侶)
「まぁ、ぶつけるのが一番いいよな」(勇者)
「誰と?」(戦士)
「ロータさん」(勇者)
「ロータさん言うてるやん」(魔法使い)
「..........まぁ今はロータさんでいこか」(勇者)
~~サーヴァンと冒険者狩り~~
「さぁ、次はあいつらを殺りに行くぞ」
レベルがあっさりやられた。
それはそれは、あっさりやられた。
なんか、隣町のスーパーで日持ちする食べ物いっぱい買ってたらしい。
遠くに逃げようとはしてたらしいけど、
そのための準備を近くでやったら意味ないやろ。
もうちょっと考えて逃げろよ。
「ライト、お前の言ってた村に奴らはいたのか?」
「そ、それなんですが....」
「どうした?」
「予想通り、奴らはいたんですが....」
「なら行くぞ」
「それが.....四天王もいまして....」
「四天王だと?」
「はい、魔王軍の旗がありましたので魔王の領土だと思います」
「そんなとこに逃げ込む勇者か。
俺達よりよっぽど反逆者だな。
来てるのは誰だ?」
「ロータです」
「そうか.....そうだな......まぁいい、行くぞ」
行くんかい!
四天王と戦うんか?
もうええってマジで....
「四天王と戦うんですか?」
「どっちが勝つとお前は思う?」
「サーヴァンさんです」
まぁ、ロータですとは言えんやろ
「俺は五分だと思う」
なんやねん
「五分.....」
「あぁ、50%で負ける」
「なのに、やるんですか?」
「正面からやりあって五分だ。
だが、今回は居場所がわかっていて、
不意打ちでも何でもできる状態だ。
四天王を倒すここまでのチャンスはそうないだろう」
「なるほど....」
「お前たちの協力も必要になる。
頼むぞ?」
「はい....」
「生ロータ楽しみやな!」
はぁ、
「生ロータ楽しみやな!!!!!」