21 四天王ロータ
~~現在~~
「あなたが....四天王?」
「あぁ、そうだ。俺が四天王ロータだ。
お前達は誰だ?」
「俺たちは.....」
「こいつらは.....冒険者です」
おいこのカスゴミクズアホ何してんねん
四天王に冒険者ってことを伝えていいはずないやろ
引きずり回したろか
「そうか。冒険者が魔族の村に入るということは死ぬ覚悟ができているということだな?」
ほら~~
「待ってください。こいつらは俺たちを襲った冒険者ではないです」
「なに?ほかの冒険者がいるのか?」
「そうです。
冒険者パーティーを襲っていた冒険者パーティーの上司に当たる冒険者パーティーが俺たちの村を襲いました。
こいつらは襲われていた冒険者パーティーです」
「.......そうか」
分かったん?
今の説明で理解できたん?
すごい数の冒険者パーティーが出てきたけど理解できた?
「つまりこいつらはお前たちの村を襲った冒険者パーティーではないんだな?」
「はい。こいつらは俺たちを救ってくれた冒険者パーティーです」
「そうか。ならゆっくりしていけ」
~~サーヴァンと冒険者狩り~~
「完全にやられたなぁ。
ヨットを殺したパーティー全員に逃げられた上に息のあった魔族まで持っていかれた。
ここまでコケにされたのは初めてだ。
奴らはどこに行ったと思う?」
「はい。奴らは魔族と親睦を深めていました。
近くにある魔族の村ではないでしょうか」
「それがどこか分かるのか?」
「はい。心当たりがあります」
「分かった。意地でも見つけろ。
絶対に殺す」
「はい!」
「次にあの魔法使いだ。
あいつの名前は?」
「レベルです」
「あの勇者が言った通り逃げたなら何よりも先にあいつを始末する必要がある。
奴は俺たちのすべてを知ってる。
逃がすわけにはいかない。
分かったか?」
「はい!!」
ちくしょう。
なんでこんな事なったねん。
全然ツイてないやんけ。
だから俺最初にヨットに言ったねん。
サーヴァンについて行くのはやめよーって。
もう想像以上にやばいやつやんけ。
こんなんもう俺ら絶対殺されるやん。
レベルはこれを見越して逃げたんか。
確かにちょっと考えればわかるわ。
俺らも探しに行くふりして逃げるしかないか....
「確かお前ら二人は故郷が一緒だったな?」
「え?あっ、はい」
「なら俺はもしお前ら二人が帰ってこなかったら、
俺は心配だからお前たちの故郷にいくことにするよ。
そこで待ち合わせをしよう。
それが一番わかりやすいだろ?」
「はい......わかりました」
よし。
終わった。
これで逃げることもできへん。
「えー!俺らの地元ですか!!
いいですね!でもめっちゃ狭いっすよ。
ただ、サーヴァンさんが来たら絶対盛り上がります!」
あ、こいつなんもわかってないわ
「人形が有名なんですよ」
はぁ、