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12. 国王軍最強の勇者

「道案内してくれないか?」


「無理でしょ」


どうする?

どうすればいい?

相手は二人。

勇者と魔法使い。

勝てるはずがない。

魔族になる薬を飲むしかないか。

25%を引いて魔族になって戦う。

それでも勝てるかわからん。


「ちなみに、今あなた達は何レベルなんですか?」


「レベル?そんなもの聞いてもさらに絶望するだけだぞ?」


「教えてください」


「78だ」


じゃあ無理やん。

この薬飲んでも68レベルやから負けるやん。

魔法使いは28レベルって言ったかならいけるか?

いや無理やな。

28レベルでちょっと冷たくなる魔法と眩しくなる魔法のやつを信用はできへんな。


「レベルに差があっても個人差で何とかなることもあるが

お前たちはせいぜい20レベルだろ?

諦めて死ぬことだな」


個人差があるんか。

なら何とかなるか?

いや、無理か。

全員で飲んで二人生き残ればなんとかなるか。

それに賭けるしかないか。

いや、まてよ。

この薬をこいつに飲ませればいいんか。

75%の確率でこいつが死ぬ。

そうやな。それがいい。

問題はどうやって飲ますかや。


「ん?なんだその薬は?」


いけそうやな。


「え?この薬を知らないんですか?」


「やめろ。ユウジャ!その薬が知られたら終わりや!」


こいつ使えるーー

この僧侶めっちゃ使えるーー


「飲め!早く飲め!」


戦士も乗っかってきた。

動物のことは許したるわ。


「怪しいな。それをよこせ」


「飲め!」


飲むふりしよ。

多分取りに来るはず。

瓶を口に持っていく。


「待て」


シュってとられた。

もう見えへん。

何されたかすら分からへん。

でも、作戦は成功や。

飲め。

何も考えやんと飲め。


「ステータス上昇の薬か?」


「そうかもな」


「いや、やっぱり返そう。お前が飲め」


だっる。

このくそ勇者が。

ちょっと賢くなってるやん。

いや、まだ半信半疑か?

ならここは時間かけずにすぐのも。


「いいんですか?ありがとうございます」


シュ

よかった~


「どうやら本当にステータス上昇の薬らしいな」


「そうだな」


「ありがたくいただいておこう」


飲んだ。

頼む。

75%引け。

頼む。


「はぁ、意外と美味いんだな。体が軽くな...」


倒れた。

よっし。


「おい!どうした?大丈夫か?お前ら何飲ませやがった!」


さて、ここからどうするか。

多分やけど俺ら四人で戦ってもこいつは倒されへん。

もう一回あの薬を飲むほど、こいつも馬鹿じゃないはずや。

いや、馬鹿か?


「ステータス上昇の薬です。あと三つありますが飲みますか?」


「飲むわけないだろ!馬鹿野郎が!」


さすがにそこまで馬鹿ではないか。

さて、一番有効な方法は村の魔族に助けに来てもらうことか。


「お前たち何をしたのかわかってるのか⁉」


「腐っている勇者パーティの腐っている勇者が死んだだけです」


「そうじゃない!誰に喧嘩を売ったのか分かっているのか!」


「残っているあなた方だけなら俺達でも倒せ...

村の魔族たちが倒してくれます」


俺達では倒されへんな。


「残っている俺達だと?

残っているのは俺達だけではない。

俺達の勇者パーティーはある勇者パーティーの部下みたいなもんだ!」


「ある勇者パーティー?」


「王国軍最強の勇者パーティー。

今、魔王討伐に最も近いといわれている勇者サーヴァンが率いる勇者パーティーだ!」


「サーヴァン?」


誰やねんそいつ



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